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【RISE】志朗が4年ぶり後楽園ホールに降臨、“南米の宝石”を迎え撃つ「KOで締めたい」田丸辰との再戦は「年内に」

2024/06/04 21:06
【RISE】志朗が4年ぶり後楽園ホールに降臨、“南米の宝石”を迎え撃つ「KOで締めたい」田丸辰との再戦は「年内に」

アルゼンチンのISKA推薦選手との対戦が決まった志朗

 2024年6月30日(日)東京・後楽園ホール『RISE 179』の対戦カード発表記者会見が、6月4日(火)都内にて行われた。
 
 バンタム級(∸55kg)3分3R延長1Rで、RISE世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)vs.“The Jewel”クリスティアン・マンゾ(アルゼンチン)の対戦が決定。
 

 志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝でクマンドーイに敗れ、12月にブンロンを初回KOして再起。2024年3月は田丸辰の挑戦を受けて世界王座の初防衛戦に臨んだが、偶発的なバッティングで無効試合となった。戦績は30勝(13KO)6敗4分1無効試合(タイの試合は除く)。
 

 マンゾは今回が初来日の23歳。強いフィジカルと堅いガードで前に出続けるアグレッシブなファイトスタイルだが、スイッチしてから上下に打ち分ける蹴り技やカウンターで合わせるテンカオなどテクニカルな面も併せ持つという。ISKAアルゼンチン・フェザー級王者。
 
 伊藤隆RISE代表は「ISKAサイドに打診してその候補の一人でした。国は関係なくいい選手を呼びたいので、その中の一人がこの選手だったということです」と、ISKAの推薦があってのピックアップだと説明。
 
 志朗は約4年ぶりの後楽園ホール登場となり、伊藤代表は「世界王者らしい圧倒的な試合を見せてほしい。もしかしたら後楽園ホールの志朗参戦は最後になるかもしれません。世界ベルトを持っている選手は通常はビッグマッチに参戦となりますけれども、今回タイミングが重なっての参戦となりました」と、かなりスペシャルな一夜になると話す。
 

 志朗は「後楽園に出るだけでは意味がないので、KO決着。これが世界王者だぞって意味のある試合でなければ出る意味がないと思っていますので。そこを自分は凄く意識して練習しているのでぜひ楽しみにしてください」と、世界王者は違うというところを見せると意気込む。

 後楽園ホール大会でのオファーをもらった時の心境を聞かれると「後楽園ホールは好きなので、観客として行くと近くで見られるじゃないですか。格闘技の聖地と言われていますが、やることは変わらない。タイのお祭りで試合したこともありますし、でもどうしてもビッグマッチ前に出たいのがあったので後楽園に出るのは初心に帰るとの思いもあるので楽しみです」と場所は関係ないが、初心に戻るとの気持ちがあるとした。

 マンゾの「映像は見ました」と言い、MMAの試合にも出ていて。試合体重も57kgとか61kgとか63kgとかいろいろな階級でやっていて、身体が強いファイタータイプ。去年なら苦手なタイプだったんですけれど、最近はそういう人たちと練習していてファイター系が得意になってきたので、そういったことも試せるいい機会だなと思います」と評する。


 南米のファイターには「身体が強い。ヨーロッパの選手やタイの選手とも練習しましたが、階級上の選手と練習しているから体幹が強いですね。ブレないなと感じますし、ガードを固めて前に出てこられてまとめられて、日本人が大振りになったところでコンパクトに狙われてもらって倒れるというのがけっこう多いと思うので、そこは気を付けないといけないなと思いましたね」との印象があるとした。

 どんな倒すイメージをしているかとの問いには「対戦相手のパターンにこう合わせようとか、最近は視野が広がったって言うんですかね。格闘技の練習において。これで倒れるだろうというのはやめて、これで倒れない相手もいるからさらに追撃するとか倒し方の練習を普段の練習から取り入れているので、蹴りで倒すかパンチで倒すか攻撃の種類が増えているのですぐ試合で出したいなと思いますね」と、練習したことを試したいとする。
 

「6月に試合が決まって、対戦相手が決まらなかったのでボクシングだったら階級上の選手やアマチュア上がりのスピードがある選手やサウスポーの選手と練習して。どのタイプでも通用しないとダメだなっていうのがあって、前回の試合が終わってからの3カ月はそこに費やしてきましたね。相手が右でも左でもいつでも勝てるぞってくらいの練習はしてきました」と対応力がアップしたことにも自信を見せる。

 そして「前回もやっとリカバリーとか自分に合ったやり方が見つかって体調良かったのにノーコンテストになったので、その思いを爆発できるんじゃないかなと思いますね」と、前回のノーコンテストで溜まった鬱憤を爆発させると宣言した。

 以前には「RISEは無名でも強い外国人選手を連れてくる」と言っていたが今回の相手は、との質問には「外国人と初めて戦う選手が一番不利ですね。生で見たことがないので。自分が苦戦したらまた呼ばれるのでRISEっぽいなと。日本人、外国人関係なくスター選手を作り上げていこうというのを感じますし、逆に自分はその思いを上回ってすぐ終わらせたいと思います。スター選手にはなれないです。KOで締めたい」と、マンゾが日本で名をあげるのは無理だと断言した。

 また、ノーコンテストとなった田丸との決着戦はとの質問には「年内で。そこは決着を着けないといけないと思っていますね」と、年内に再戦したいと語った。

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