RISE WORLD SERIES 20252025年6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAI
▼メインイベント(第14試合)ISKA K-1ルール 世界ストロー級(-51.5kg)王座決定戦 3分3R延長1R〇那須川龍心(TEAM TEPPEN/第3代RISEフライ級王者)判定3-0 ※30-27×3×ハマダ・アズマニ(モロッコ/アルティメットファイトスクール/ISKA K-1ルール 世界フェザー級王者)※那須川が新王座に就く。
那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れるも、その後は6連勝。2024年6月には塚本へのリベンジを果たした。
また、2023年大晦日の『RIZIN』でMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。2024年11月、数島大陸を初回KOで破り、RISEスーパーフライ級王座を奪取すると、12月にはペットマイもKO。2025年3月にクマンドーイをも2RでKOし、4連続KO勝ちと破竹の快進撃中。戦績は13勝(6KO)2敗。
アズマニは3階級上のISKA K-1ルール世界フェザー級王者で、身長167cm、体重57kg。戦績は23勝(3KO)8敗1分。
1R、右に左にと構えをスイッチし、強い蹴りを放ってくるアズマニに那須川は左ボディ。那須川が前に出るとアズマニは左右のパンチを繰り出す。ロープを背負わせたアズマニに那須川は右フックのフェイントをかけてからの右フック、左フック。
アズマニの思い切り振り抜くフックが空を切る。組み付くとヒザ。那須川は右ストレートをヒットさせると前へ出て左ボディ。
2R、アズマニは左右フックの連打からワンキャッチのヒザを使うが、これはISKA K-1ルールでは反則。前に出る那須川は左ヒザ、左ボディでアズマニにロープを背負わせ、ジャブでコーナーへ追い込む。スイッチしながらストレートを繰り出すアズマニ。
那須川は左フックから右ロー、もう一度右ロー。アズマニが組んでくると同じところをヒザで蹴る。アズマニは消耗しているように見えるが、のらりくらりと動いてクリーンヒットをさせない。
3R、ワンツーからの右ローで前へ出るアズマニをジャブで迎え撃つ那須川。ジャブからのヒザ蹴りも放つ。変則的な動きで技を繰り出してくるアズマニに那須川は左フック、右ストレート、右ハイ。さらに後ろ蹴り。右ローではアズマニがフラつく。那須川の落とすような右ローに下がるアズマニ。それでもアズマニは右カーフを蹴り返してくる。那須川が左右連打から左ボディ。
最後まで倒しに行った那須川だが、のらりくらりと動くアズマニを完全に捉えることが出来ず、連続KOは途切れたが11連勝の判定勝ち。手を挙げられても那須川に笑顔はなかった。 ベルトを巻いた那須川は「今回メイン、KOしてやろう、見せてやろうって気持ちが強くて空回りしてしまってすいませんでした。スカッとKO勝ちして53kgのランカーたちに宣戦布告してやろうと思っていたんですが、この内容ではまだまだなので一から作り直して帰ってきます。本当に僕は次の大会から階級を上げます。51.5kgのRISEのベルトは返上して、53kgのベルトを狙います。上位ランカーに勝てるように必死に練習してきます。僕がまたRISEを盛り上げていきます」と、スーパーフライ級(-53kg)への転向を表明した。
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▼セミファイナル(第13試合)RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 準決勝 ① 3分3R延長1R〇中村 寛(BK GYM/第8代ライト級王者)KO 延長R 1分49秒 ※右フック×笠原友希(シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者)※本戦の判定は29-30、29-29×2。 中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。 2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。9月にはエン・ペンジェーから延長戦で勝利をもぎ取った。2025年3月の1回戦ではチャンヒョン・リーにリベンジしている。戦績は18勝(13KO)6敗1無効試合。 笠原は2019年6月に国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じ、2020年7月に那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就き、2021年12月にはスーパーフェザー級王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。2022年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪った。 9月にRISEの常陸飛雄馬に敗れて連勝が「7」でストップしたが、その後は再び6連勝。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初参戦し、OFGムエタイで初回KO勝ち。8月のSBではペットモラコットを1Rにヒザ蹴りでマットに沈めタイ人選手相手に7戦全勝していたが、10月のONEでソンラックに判定で敗れた。12月にはGUMPに判定勝ちすると、2025年3月の1回戦ではパヌワット・TGTをKO。戦績は32勝(16KO)4敗のサウスポー。
1R、両者サウスポー。中村が蹴り上げるような左ローを蹴れば、笠原は右フック、左ボディ、右ローと上中下のコンビネーション。中村が左三日月から踏み込んでの左ショートストレート。
左ミドルは笠原の左ローと相打ちになり、笠原の蹴りはローブローとなって中断。すぐに再開し、左カーフを蹴った中村に笠原が左ハイ、さらに左の飛びヒザを放ち中村は右の目上をカット。
2R、笠原は左ミドル、左ロー、さらにプッシングで距離を作る。それでも中村が近寄ってくると右の三日月、右の飛びヒザ。前へ出てローから右フック、左ストレートを狙う中村に笠原はジャブとヒザのカウンター。
どんどん距離を詰める中村だが笠原は当てさせず、逆に右フック、ヒザ。左フックをもらった笠原だが右ローを蹴る。しかし、中村の左ローを連続で受けてバランスを崩す。
3R、強引に距離を詰める中村に笠原は前蹴りを連打。中村がローを蹴ると笠原は左右ストレートを当てていく。笠原が左ストレートで前へ出てヒザを突き刺す。笠原の左ストレートによろける中村。さらに笠原は左ボディ。しかし、中村が右アッパーから右フック連打で逆襲して試合終了。
判定はジャッジ1名が笠原を支持したがドロー、延長戦へ突入する。前に出る中村に笠原はヒザと左ローで対抗。中村は右フック、笠原は左ボディ。笠原はここで左ローを狙い撃ち。中村が左ハイを空振りしたところで笠原が左右フックの連打でまとめたが、そこで中村が左フックを強振。グラついた笠原に左フックでダウンを奪う。
立ち上がった笠原に中村は右フックから左ハイキック、笠原が崩れ落ち中村のKO勝ちとなった。
中村はマイクを持つと「皆様、お疲れ様です。日本の代表として、世界一獲る男としてSBの王者はいらないと言ったこと、悪いとは思っていません。魂込めて格闘家をやっているので。でも全員でSBのエースを皆さんでサポートして僕に立ち向かってくれて心から感謝しています。本当にこれでSBよりRISEの方が上やと簡単なことは言わないですけれど、笠原選手と真向から出来たこと感謝します。SBの皆さんの気持ちも背負って、生ぬるい試合をした中国人ボッコボコにして世界一になるので、世界一の姿を見に来てください」と優勝宣言。
さらに「ONEのチャトリがごちゃごちゃ言ってるんで、僕が世界獲ったらONEの主要メンバーを俺が全員壊しに行くので。必ずそこら辺の主要メンバーをボコボコにしたら世界一になるので」と、優勝したらONEを狩りに行くと宣言した。
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▼第12試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 準決勝 ② 3分3R延長1R×常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/スーパーフェザー級3位)判定0-3 ※28-30×2、27-30〇エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)※ペンジェーが決勝へ進出。 常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅に延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起するも2024年3月にK-1との対抗戦で江川優生に延長Rで惜敗。9月にはアリシェル・カルメノフに勝利、2025年1月にエン・ペンジェーに判定勝ちして出場権を得ると、3月の1回戦ではシャクリヨール・ユラエフをKO。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は12勝(8KO)5敗1分。 ペンジェーは39戦無敗の触れ込みで9月の横浜大会に参戦し、中村寛を苦しめるも判定負けを喫し初黒星を喫した。2025年1月には常陸飛雄馬に判定で敗れたが、試合内容が評価されてトーナメント出場権を獲得。3月の1回戦ではレダ・ベラーセンに判定勝ちしてRISE初勝利。戦績は40勝2敗。
1R、サウスポーでステップを踏んで動くペンジェーはジャブを突く。常陸はやや後ろ重心に構えて右を狙う。左右に構えをスイッチし、ジャブを突き続けるペンジェー。常陸はそれをかわしてフックを打ち込もうとするが、ペンジェーはサイドキック。常陸は右ミドル。
2R、前に出る常陸が右カーフ、右ストレート。左ヒザを上げながら前へ踏み込んでいく。ペンジェーは変わらずジャブを突くが常陸は右フック。前に出る常陸に左、前蹴りと当てては離れるペンジェー。常陸は右ボディを打つが、ペンジェーは下がりながら左ミドルを3発当てる。
3R、前に出る常陸が右インカーフ。距離を詰めるとペンジェーにステップで逃げられる。左ストレート、右フックを繰り出すペンジェーに常陸はジャブを出して前進する。常陸が前に詰めて右インローからペンジェーがカウンターの左ストレートをヒットさせてダウンを奪う。ダメージなく立ち上がった常陸はすぐに前へ出ると、ペンジェーはジャブを出して常陸を遠ざける。さらに両手を後ろ手に組んで余裕を見せる。倒しに行く常陸だがペンジェーに左ミドルを連打され、詰めることが出来ず。
判定3-0でペンジェーが常陸にリベンジを果たし、決勝へコマを進めた。
ペンジェーは「ここまで勝ち上がれたことを嬉しく思っています。やっとRISEで自分の強さを証明できたと思います。常陸選手にリベンジすることが出来たので、次の決勝戦へ向けてやっていきます」と勝利者インタビューに答えた。
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▼第11試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R〇笠原弘希(シーザージム/第3代SB日本ライト級王者)判定3-0 ※30-26×3×LOMPETCH(=ロンペット/タイ/W-BEAST GYM/元ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者) 笠原は強打を武器に2018年9月にSB日本フェザー級王座、2019年9月に同スーパーフェザー級王座、2022年4月に同ライト級王座とSB史上初の三階級制覇を達成。海外強豪勢を相手に連続KOでSB王者の強さを証明してきたが、2024年2月にONEでのワラポン・ソー.デッチャパン戦で判定負け。10月の復帰第一戦では長谷川祐也を1Rわずか55秒でKOしたが、12月にジャックに延長戦の末に判定負け。2025年2月の再起戦ではコムキョウを1RでKOし、4月にジャックとの再戦で延長戦の末にリベンジした。戦績は36勝(16KO)7敗。
LOMPETCHは2020年2月の新日本キックに参戦し、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次と対戦。サウスポーから繰り出す重い左ミドル&左ストレートでブロックした勝次のバランスを崩し、5Rには左フックでダウンを奪い大差の判定勝ち(50-45×3)。大きなインパクトを残した。勝次と対戦した時は35勝(10KO)19敗という戦績しか分からなかったが、あのロッタンともタイで対戦していたという。
2021年9月には梅野源治とドロー、12月には北野克樹を判定で破りISKAムエタイ世界スーパーライト級王座を獲得した。2022年4月にはRISEでヒジなしルールに挑戦したが原口健飛からダウンを奪うも初回KO負けを喫している。笠原とは2022年9月に1度対戦し、その時は笠原が接戦の末に3-0で判定勝利を収めた。
1R、サウスポーから重い左ミドルを蹴るLOMPETCHは、思い切り右フックも振る。笠原は右インローを蹴りつつ、ボディを混ぜたコンビネーション。笠原は見えにくい角度から左フックを連打し、右フックも打つ。すかさず左ストレートを返すLOMPETCH。
笠原は近い距離で右フックを強打。もう一発右フックでLOMPETCHをグラつかせる。左ストレート、右フックで応戦するLOMPETCH。笠原は左フック、右ストレートでLOMPETCHの頭を揺らした。
2R、笠原は距離を詰めてLOMPETCHにロープを背負わせての左右フックとアッパー。LOMPETCHはジャブを突いて距離をとろうとするが、笠原はそれを許さず接近戦で右アッパーと右フック。LOMPETCHの左ストレートには右インロー。
打ち合いになると笠原が右フックをヒットさせ、前へ出て左右フックと左ボディを打って行く。連打でコーナーへ釘付けにし、LOMPETCHは耐えたが左ストレートにダウン。残り20秒、笠原は一度ラッシュしたが手を止めた。
3R、右ストレートをヒットさせた笠原は、LOMPETCHの前蹴りをキャッチして左ボディ。LOMPETCHは前蹴りを連発して笠原を遠ざけようとするが、笠原はコーナーへ詰めると左右ボディ連打。右の三日月、左ボディとボディを攻めていく笠原。しかし、LOMPETCHはタフだ。笠原の右フックにのけ反っても倒れない。
決着は判定に持ち込まれ、笠原が大差の判定勝ちでLOMPETCHを返り討ちにした。
笠原はマイクを持つと「RISEファンの皆さんこんにちは、SBの笠原です。LOMPETCH選手、2週間前なのに短い調整期間で試合受けてくれてありがとうございました。強かったです。僕はこのトーナメントで、世界チャンピオンになる人ってひとつの最強の武器を持っていると思うんですよね。僕の自信は絶対に倒れない打たれ強さと前へ出る気持ちは世界一だと誇っています。このまま勝ち進んで世界一を目指したいので僕の応援をよろしくお願いします」と語った。
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▼第10試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R×伊藤澄哉(戦ジム/ライト級2位)判定1-2 ※29-28、28-29×2〇ペトル・モラリ(モルドバ/Kickboxing fearless/ウェルター級2位) 伊藤は地下格闘技キックの大会『益荒男』や『飛車角』で活躍、17勝(15KO)無敗の戦績を引っ提げて2019年11月にRISEでプロデビュー。3戦3勝2KOの快進撃を続けていたが、2021年9月の4戦目で実方拓海に初黒星を喫した。2022年4月にはYA-MANと初のOFGマッチを行ってダウンの応酬の末にKO負けし3連敗を喫したが、2023年10月に北井智大を破ると3連勝(2KO)でライト級1位に躍り出た。しかし、2024年11月に高橋聖人にまさかの初回KO負け。再起戦となった2025年4月、石田迅を初回KO。戦績は6勝(4KO)5敗。
モラリはWKU世界-65kg王者で、戦績は8勝3敗。パンチ、蹴り共に思い切った攻撃を仕掛けるアグレッシブなファイタータイプ。2021年6月に、当時無敗だったヤン・カッファを後ろ廻し蹴りでKOした一戦が光る。2023年12月の初来日ではRISEウェルター級王者の中野椋太を判定で破ったが、2024年6月にスーパーライト級で白鳥大珠に判定負け。9月も實方拓海に判定で敗れた。
1R、互いにジャブ&ロー。伊藤は左ミドルも織り交ぜ、右ストレートを狙っていく。
2R、伊藤は右ストレートからワンキャッチのヒザ蹴り、モラリも右ストレートを返してくる。序盤は互角の展開が続いたが、モラリが右を当て始め、伊藤もヒットを奪うが一発のパワーがモラリの方が上。
3R、後ろ廻し蹴りを何発も放つモラリ。伊藤は右ストレート、右フックを当てに前へ出るがモラリの右ストレート、右フックを被弾。伊藤も右ストレートを当てるが、モラリの強い一打をもらってしまう。
判定は2-1と割れ、モラリが勝利。マイクでは「やるべき仕事をしたと思います。少し休んでまた次のトーナメントのための準備をしようと思います。自分の友だちとチームのみんなにありがとうと言いたい」と語った。
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▼第9試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R×アユーブ・ブーラス(モロッコ)判定0-3 28-29、27-30×2〇アイトール・クリート(スペイン) ブーラスはENFUSIONを主戦場とするENFUSION世界スーパーバンタム級王者。2024年8月からGLORYに参戦し、初戦はベルジャン・ペポシに敗れたが12月の2戦目ではアナス・アフミドゥシュ=ファタから勝利した。戦績は23勝(7KO)2敗。
クリートは31勝4敗1分の戦績を持つサウスポー。2024年11月の『Night Of Champions』のワンデートーナメントでレミー・パラに判定で敗れている。
1R、両者ともステップを踏む。ブーラスは振りは大きいがスピードはある遠心力を使った左右フックで前へ出る。クリートはサウスポーから前蹴り、ワンツー。クリートは飛びヒザも放つ。
2R、両者ともパンチで相手が下がると飛びヒザ蹴りを発射する。序盤はブーラスの左右フックに下がらされたクリートだが、ブーラスが入ってくるタイミングを読んだか左ヒザを何度もアゴへ突き上げ、これがヒットした。
3R、左右フックをブンブンと振り回して前へ出るブーラスに、クリートはパンチとヒザで対抗。クリートのワンツーとヒザが決まりだすとブーラスの手数が止まるが、残り10秒でブーラスの左フックがクリーンヒット、クリートの身体が泳ぐ。すかさずヒザと左右フックでラッシュしたところで終了。
クリートが判定3-0で勝利した。
勝利者インタビューでは「今日はこの場で試合出来て勝利出来たことがとても嬉しい。一生懸命練習して挑んだ試合だったのでいい結果が出た。家族やチームのみんなにお礼を言いたい。次の試合に挑めるようにもっと練習を重ねて、これで満足してないので次の試合が楽しみです」と語った。
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▼第8試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R〇ボボ・サッコ(フランス)判定3-0 ※29-27×3×ヤン・カッファ(オランダ/ARJ GYM/AFSO世界王者、MIX FIGHT世界王者) サッコは77勝6敗1分の戦績を持つベテランファイターで、WBCムエタイインターナショナルウェルター級王座、WPMF世界ウェルター級王座、WMC世界ウェルター級王座を獲得。2019年2月の『ONE』でクラップダムに判定で敗れて以降はチャド・コリンズやデニス・ウォシクらに6連勝と好調だ。2018年2月にはブアカーオとも対戦経験がある。 カッファはキックボクシングを5歳から始めて“ラモン・デッカーの再来”と呼ばれているという。2022年8月にRISEに初来日し、山田洸誓と対戦するもKO負け。2023年5月にGLORYデビューを果たし、ベルジャン・ペポシとの激しい打撃戦を制して判定勝ち。8月もエル・ハムーチェから勝利して連勝したが、2024年5月にデニス・ウォシク、12月に麻火佑太郎に敗れた。戦績は20勝(7KO)5敗。
1R、サウスポーのサッコはジャブを突き、左ストレートを伸ばす。カッファは重い左右のカーフ&ローから左右フックを打ちに行くが、リーチの長いサッコのジャブと左ストレートに近付けない。ラウンド終了間際、サッコが左ストレートで後ろに吹っ飛ばしてダウンを奪うが、カッファは「ダウンじゃない」と猛抗議。
2R、パンチ&ローのカッファに対し、サッコは左ミドル、ヒザも巧みに使って距離をコントロール。カッファはなかなか左右フックの距離に持ち込めないが、しつこく蹴っていた右インローにサッコが反応を見せ始めた。
3R、カッファの左右フックがようやくサッコを捉え始め、カッファの右インローにサッコの足が跳ね上がる。しかし、サッコは回り込みながら左ミドルと前蹴りで距離をとる。近付くとヒザ蹴り。サッコが完全なムエタイスタイルで試合を支配し、判定3-0で勝利した。
2回戦進出を決めたサッコは「この前に立つことが出来て光栄に思います。素晴らしい場所に立つことに感謝しています。皆さんも試合を楽しんでいただけたと思います。トレーニングを積んで万全な状態でまた日本に戻ってきて戦えること心から望んでいます」と勝利者インタビューに答えた。
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▼第7試合 SuperFight! -54kg契約 3分3R延長1R〇花岡 竜(橋本道場/第3代RISEスーパーフライ級王者、KNOCK OUT BLACK初代スーパーフライ級王者)判定3-0 ※30-29、30-28×2×モハメド・ミカイリ・ガザリ(マレーシア/Rentap Muay Thai/WBC Amazing Muay Thai World Festival Gold Medal)
花岡は“平成最後の怪物”と称され2022年からRISEに参戦し滉大、政所仁を相手に勝利。2024年3月の『RISE ELDORADO』ではRISE×K-1対抗戦に抜擢され、Krush王者の池田幸司と対戦し、池田をスピードとテクニックで翻弄し3Rにダウンを奪い完勝している。6月には「RISE NEW WARRIORSスーパーフライ級トーナメント」で準優勝したホープの長谷川海翔に勝利。12月に「第3代RISEスーパーフライ級王座決定戦」に臨み、政所仁を破って王座に就いた。戦績は24勝(8KO)3敗1分。
ガザリはONEで活躍するヨハン・ザガリの弟。身長は171cmと花岡より11cmも高く、まだ15歳(6月3日で16歳)。戦績は37勝11敗。
1R、ローの蹴り合いからスピードのあるワンツーを打ってくるガザリ。右ハイも狙う。花岡は強い左ミドルを蹴りつつ、ガザリがミドルを蹴ってくると左ボディを返していく。
2R,ギアを上げた花岡は左ボディを中心に、右ストレートや左フックにもつなげてコンビネーションを回転させる。後ろ廻し蹴りや飛びヒザ蹴りなども使って変化をつけ、徹底的にボディを攻める。ガザリは左右ミドルを蹴るが花岡の手数に翻弄された。
3R、上下に攻撃を散らす花岡は攻撃が一発で終わらず、かならずつなげてガザリを追いつめる。左右ミドルを蹴るガザリだが、花岡の多彩な技とコンビネーションに翻弄される。ノーガードになって余裕も見せる花岡。後ろ廻し蹴りなどの大技も繰り出し、貫録の判定勝ち。
花岡はマイクを持つと「去年12月このベルト取って来年じゃ面白く無いと思うですよ。大﨑選手、リングに来てもらっていいですか」と、リングサイドで試合を見ていた大﨑一貴をリングに呼び出す。
「8月か11月、僕を相手に防衛戦をお願いします」と対戦要求。大﨑は「花岡選手強いですし、今回勝って僕の名前を出してくれて嬉しいですし、僕もやりたいと思っているので、時期が来るまで。そう遠くないと思うので」と挑戦を受諾。
花岡は食い下がり、「代表、11月どうですか。決めてください」と伊藤代表にもアピール。伊藤代表は「考えます」と返事を保留した。花岡は「11月に組まれなかったら55kgも考えているので」と、大﨑挑戦が実現しなかったら階級を上げるかもしれないと語った。
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▼第6試合 -57kg契約 3分3R延長1R〇鈴木真彦(TEAM 寿/バンタム級2位、第7代RISEバンタム級王者)判定3-0 ※30-28×3×戸井田大輝(TOP LEAD GYM/フェザー級9位)
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち。那須川天心に2度、志朗に2度敗れた以外は連勝も、2023年3月にK-1のリングで玖村将史にダウンを奪われて敗れた。
8月にイマッド・サヒをKOして再起したのもつかの間、12月に大﨑孔稀に敗れ王座を失い、2024年3月に金子にリベンジを許した。12月にジェイミー・ゲイマンを初回KOしたが、2025年4月に大森隆之介に判定負け。戦績は36勝(21KO)10敗。
戸井田は元MA日本スーパーバンタム王者で、2021年6月からRISEに参戦。闘志むき出しの打たれても前に出る根性ファイトで観客を沸かせ、RISEに定期参戦。2024年3月、RISE代表としてK-1に乗り込むも兼田将暉にKO負け。7月、宮崎就斗に殊勲の判定勝ちも12月のドゥエルバート・マヌエル戦で判定負け、2025年4月の久津輪将充に判定勝ちして戦績を14勝(6KO)7敗1分とした。
1R、両者カーフを蹴っていく。鈴木は左ミドルも多用し、左右ローと蹴りが多い。しかし、戸井田が打ってくると一気に打ち合いを仕掛ける気の強さは変わらず。鈴木の右ボディが決まった。
2Rは激しい打ち合いに。両者のフックが危険な距離で交錯する。その中でヒットを奪っていくのは鈴木。左ボディ、アッパーに加え、戸井田が頭を下げるとすかさずヒザを突き上げる。
3R、戸井田も意を決して打ち合いを仕掛けての打ち合いとなり、両者被弾するが強い攻撃を入れるのは鈴木。右ストレートから入り、左右ボディ、蹴りも織り交ぜる。戸井田も左フックを中心にパンチを当てるが、鈴木の連打の返しが速く、コーナーへ追いつめられる。ヒザも突き上げる鈴木。
判定は3-0で鈴木が熱闘を制し、戸井田は判定が出る前から男泣き。
マイクを持った鈴木は「体重関係なく僕がこの試合をしたかったのは、戸井田選手はなかなかいない本物のファイターだと思っていて。僕もそういう試合をしたかったからです」と、戸井田と戦ってよかったと語った。
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▼第5試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R×裕樹(ANCHOR GYM/第3代RISEスーパーライト級王者、初代RISEライト級王者、初代RISEスーパーフェザー級王者)判定0-3 ※27-29×3 〇北井智大(チームドラゴン/同級5位)
裕樹は長年にわたってRISEで活躍し、RISE初で唯一の三階級制覇(スーパーライト、ライト、スーパーフェザー級)を達成。“鬼のローキック”と呼ばれる強烈なローを武器にロッタンや野杁正明など国内外の強敵と戦った。2020年11月に大阪で那須川天心を相手に引退試合を行い、2R KO負けで壮絶に散った。2024年10月、42歳にして約5年ぶりに現役復帰を決意。戦績は46勝(30KO)26敗2分。
北井はチームドラゴンのニューリーダーとしてRISEで活躍。後半戦の強さを活かして勝利することが多く、パンチでの猛攻で逆転勝利を飾ってきたRISE随一の激闘派として知られる。2021年9月に初のオープンフィンガーグローブマッチに挑んでYA-MANにKO負けを喫し、以後4連敗したが2023年7月に北濱精悦をKOして復活。10月には伊藤澄哉とダウン応酬の激闘も判定で敗れた。2024年11月に塩川琉斗、2025年4月に奥山雅仁に敗れており、連敗脱出なるか。戦績は25勝(10KO)21敗2分。
1R、裕樹は以前通りガードを固めて前へ出ていく。まずはインローを蹴る。北井は右へ大きく回り込んでいき、追ってくる裕樹に左フック。北井の左フックをもらった裕樹は一瞬怯んだが、詰めてきた北井と打ち合う。
2R、右へ大きく回り込む北井を追っていく裕樹だが、北井の左ボディからの左フックをもらい、次の左ボディからの右ストレートをまともにもらってダウン。立ち上がると北井が左フック、右アッパーで詰めるが、裕樹も左ボディ、左フックを返す。
3R、前蹴りを多用して裕樹をローの距離に入らせない北井だが、裕樹はもうひとつの得意技であるノーモーションの右ストレートで入り込みキレのある左ローを狙い撃ち。この左ローに右足を上げる北井。あわや逆転かと思われるほど裕樹のペースが上がったが、時すでに遅し。北井も左右フックで反撃。
判定3-0で北井の勝利となった。
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▼第4試合 -61.5kg契約 3分3R延長1R〇GUMP(TEAM TEPPEN/スーパーフェザー級7位)判定3-0 ※30-28×2、30-27×髙橋 亮(TRIANGLE/スーパーフェザー級14位/第8代NKBバンタム級王者) GUMPは2024年8月の『DEEP☆KICK』で-60kg王者の大樹(RISEスーパーフェザー級3位)を三日月蹴りでKO。11月のRISEでは岩郷泰成をKOと波に乗っていたが、12月に笠原友希に判定負け。2025年3月、細越竜之介に判定勝ちして再起。決め台詞は「ノーダメージ」。戦績は15勝(3KO)4敗1分。 髙橋は“髙橋三兄弟”の次男で、2019年6月にホームのNKBでバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも奪い、2階級制覇に成功。10月には大ベテランの国崇にもTKO勝利。2020年7月にRISEフェザー級王者・工藤政英とは延長戦までもつれ込みドロー。2021年5月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦で白鳥大珠に敗れている。2022年3月には大雅とドロー。2024年4月の「漢気トーナメント」では1回戦でパヌワットにKO負け、10月に井上竜太に判定勝ちで再起した。戦績は22勝(9KO)9敗2分。
1R、ローの蹴り合いからスタートし、GUMPはパンチとヒザでボディを中心に攻めていく。高橋は左インローを狙い撃ちにするが、GUMPが距離を積めての連打から右ヒザをボディへ突き刺す。
2R、GUMPはパンチの連打から流れるようなヒザ蹴りのコンビネーション。これが何度も決まる。さらに右ハイを蹴り、右ストレート。高橋はGUMPの圧倒的な手数に押される。
3R、攻撃の手を休めないGUMPに高橋は左ミドルと左ローで応戦するが、GUMPのパンチからのヒザ、いきなりの右ハイを被弾する。GUMPは右三日月も蹴り、最後まで高橋にペースを握らせることなく攻め続けた。
判定は3-0でGUMPの勝利。高橋越えを達成した。
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▼第3試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇伊東龍也(HAYATO GYM/同級6位)判定2-0 ※29-30×2、29-29×松下武蔵(GOD SIDE GYM/同級9位) 伊東はStand up King of Rookie 2022 -55kg級優勝の実績を持ち、プロデビューから6連勝(3KO)と勢いに乗っていたが7戦目で松下武蔵に延長で判定負け。福井萌矢に勝利も塚本望夢にOFGマッチで敗れた。2025年1月に京谷祐希に判定勝ちしてランクアップを果たしたが、4月の良星戦では判定負け。戦績は8勝(3KO)3敗。 松下はKNOCK OUTのリングで王者・古木誠也をKOするなど活躍し、RISEのリングへ。2023年12月にはKrush王者・池田幸司と接戦の末、判定負けを喫した。再起戦では伊東龍也に延長戦の末に辛勝。2024年6月、若原聖をKOしたが9月に加藤有吾に惜敗。12月に塚本望夢の欠場を受けてスクランブル参戦し、ジャンジャン・シー・ラバヤンを左ボディでKO。2025年2月にはオート―を延長戦でTKOに下した。戦績は12勝(6KO)3敗1分。
1R、サウスポーの伊東は序盤のパンチ狙いから左ミドルを多用していく。松下はジャブ主体で右ストレート、左フックを繰り出す。
2R、松下の右に左を被せに行く伊東。松下はジャブを突きつつ、左フックをコンパクトに当てていく。右ストレートで前へ出ていく画面もあるが、伊東はそこへ左を合わせに来る。
3Rは2人とも勝負に出る。パンチからヒザにつなぐ両者だが、打ち合いになると左右フックでヒットを奪うのは伊東。手数が出ない松下は左フックを大振りしての空振りが目立つ。ならばと右ボディを打つ松下。伊東がヒザも効果的に入れる。
判定は2-0で伊東が勝利。リベンジを果たした伊東は男泣きした。
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▼第2試合 ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R〇チャッピー吉沼(TANG TANG FIGHT CLUB/スーパーライト級8位)KO 3R 0分24秒 ※左フック×安彦考真(Yogibo DATSURIKI GYM/Y.S.C.C.横浜キックボクシング)※Y.S.C.C.横浜から変更
1R、リングを大きく使って左へ回り込む安彦はバックハンドブローや飛び込みの右を多用。サウスポーの吉沼は圧をかけていきパンチをまとめると最後にボディへヒザを突き刺す。
2R,安彦は掛け蹴りを多用し、吉沼は前へ出て圧をかけていくがついに安彦のバックハンドブローをもらってダウン。吉沼はさらに圧を強めて右アッパー、左右フック。左ミドルが強烈に決まり、安彦にロープを背負わせた吉沼がパンチの連打でゴング直前にスタンディングダウンを奪い返す。
3R始まってすぐ、吉沼がパンチで詰め、左右フック連打の左フックをクリーンヒットさせ、最後は右フックがラリアット気味に当たって安彦はダウン。立ち上がることが出来ず、吉沼の逆転KO勝ちとなった。
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▼第1試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇加藤有吾(RIKIX/同級3位)KO 2R 1分28秒 ※左フック×礼司(楠誠会館/フェザー級14位、JAPAN CUP KICKバンタム級王者) 加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2022年8月から4連勝を飾ったが、2023年8月の大﨑孔稀戦で判定負け。12月に有井渚海に勝利して再起したのも束の間、2024年3月にジャルンスックに判定負け。5月にホームリングの『NO KICK NO LIFE』にてヌアシラーをKO。9月には松下武蔵に判定勝ちした。12月は『ONE Friday Fights 91』に初出場、OFGムエタイに挑んでケイ・ジンジュンをKOした。戦績は27勝(12KO)7敗。 礼司は2023年8月にDEEP☆KICKでプロデビューし、2連敗を喫したが3戦目でドローになると以後の3戦は全て勝利。2025年2月、寺山遼冴に判定勝ちして一気に注目を集めた。
1R、さっそく圧をかけていく加藤に礼司はコーナーまで下がるが、サウスポーからの左ストレートをカウンターで狙い撃ち。左右フック、左ボディで攻めていく加藤にカウンターを打って行く。互いにカーフを蹴る。終盤、加藤が右フックでグラつかせてパンチをまとめた。
2Rも圧をかけて前へ出る加藤に左ストレート、左フックのカウンターを狙っていく礼司。加藤はもらいながらも下がらず前へ。コーナーへ詰められた礼司は左フックを狙い撃ちにするが、加藤はその左フックに左フック。吹っ飛ぶようにダウンする礼司。
加藤の鮮やかなKO勝ちでRISE横浜大会は幕を開けた。
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▼オープニングファイト.3 ウェルター級(-67.5kg)3分3R×財津大樹(TEAM BEYOND/第2代BEASTスーパーライト級王者、第4代PRINCE REVOLUTION-67kg王者)KO 2R 0分53秒 ※左ストレート〇琉樺(LA GYM JAPAN/2025年 RISE Nova全日本大会 -65kg級優勝・大会MVP、ISKAアマチュア世界選手権大会 K-1カデットボーイズ65kg以下 銀メダル)
1R、両者サウスポー。琉樺は左ローの強打、左ストレートでインパクトの強い攻撃。財津はワンツーで迎え撃つ。両者とも後半はバテた様子。
2R、序盤にパンチをまとめた琉樺が左フックをヒットさせ、グラついた財津に連打を浴びせてスタンディングダウンを奪う。
再開後もすぐにラッシュをかけ、最後は左ストレートで財津をKOした。
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▼オープニングファイト.2 フライ級(-51.5kg)3分3R〇水野夢斗(TEAM TEPPEN/同級12位、King of Rookie 2024 -51.5kg級 優勝)判定3-0 ※30-28×2、29-28×空龍(=あろん/ホライズンキックボクシングジム)
1R、サウスポーの水野は序盤からアグレッシブに動き、ワンツーからの飛びヒザ、パンチのコンビネーションを繰り出していく。空龍は右カーフを蹴っていくが水野の攻めにロープやコーナーを背負う場面が多い。
2R、水野のパンチを被弾する空龍は鼻血が出る。左ミドルを蹴り、左ストレートも打って行く空龍に、水野は右アッパー、左フックとコンビネーションを回転させていった。
3Rは空龍が前に出る。右ストレート、左フックで迎え撃つ水野だが、このラウンドは空龍が左ストレートを当てていき、水野は組み付きが多くなる。最後は打ち合い行った空龍に水野が右をヒットさせ、判定3-0で水野が勝利した。
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▼オープニングファイト.1 スーパーフライ級(-53kg)3分3R〇小野琥大(TARGET/2025年 RISE Nova全日本大会 ジュニア-55kg級優勝)判定3-0 ※30-28×3×光希(TEAM ONE/第6回 XSTREAM1 Aクラス王座決定トーナメント55kg級優勝)
1R、小野は右ミドルをバンバン蹴っていき右ストレートにつなぐ。サウスポーの光希は左ミドル、左インローを蹴り返す。小野のよく伸びる右ストレートが際立った。
2R、小野はジャブを突き、右ストレート、左フック、さらにはバックハンドブロー、飛びヒザなど多彩な技で攻めていく。光希は左ミドルで応戦するが、アグレッシブに動く小野に手数で劣る。
3R、左ミドルを蹴ってどんどん前へ出る光希をジャブ、左フックで迎え撃つ小野。要所で右ストレート、左フック、右ミドルを放ち、つかみで注意を受けるが、3Rを通して攻めの姿勢を見せて判定勝ちした。