2024年5月31日(金)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 65』(U-NEXT配信)が開催された。日本からONEムエタイルールで新田宗一郎がジャン・ジンフーと、志賀将大がハオ・シュアイと対戦。MMAではONEストロー級で本田良介と野田遼介の日本人対決が行われた。
▼第2試合 ONEストロー級 5分3R〇本田良介(タイガームエタイ)13勝4敗1分[判定3-0]×野田遼介(ALLIANCE)6勝4敗
本田は、DEEPフライ級(56.7kg)GP準優勝者。2017年の修斗同級の新人王で、2021年からDEEPに参戦。2022年に開幕したDEEPフライ級GPでは、越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹にいずれも判定勝ちで決勝に進出した。2023年5月の決勝では、福田龍彌に判定負けしたものの、その実力を証明。
現在はプーケットの「タイガームエタイ」に所属し、ONE参戦へ。2023年12月のONE FFでフィリピンのデイブ・バンギギを判定3-0で下したが、2024年3月の2戦目ではサンザール・ザキロフにTKO負け。今回が3戦目となる。戦績は12勝4敗1分。
野田は、2017年12月にプロデビュー、2018年のPANCRASEネオブラッドトーナメントではストロー級で優勝している。2019年9月には『ONE Japan Series: Road to Century』に出場したが、木内 SKINNY ZOMBIE 崇雅にTKOで敗れ5戦目で初黒星。
その後もPANCRASEを主戦場とし、前戦は2023年7月に植松洋貴に初回TKO勝ち。戦績は6勝3敗。同じファイターの悠花が妻。
1R、サウスポー構えの本田。オーソの野田。野田は左ロー、左の前蹴り。本田は左ミドル、右前手のジャブ。左ハイは野田がキャッチする。飛び込んで組む野田をはがす本田。
左ストレートを当てた本田。さらに右を当ててダウンを奪うと、クローズドガードの野田。インサイドでパウンドする本田に、下からヒジを突く野田だが、本田は中腰からパウンド。野田は頭を引き付ける。
押し込む本田に、ロープの最下段に頭が出る野田。そこにパウンドする本田は、野田の足の手繰りにヒザを突き、がぶりから首を狙うと、野田も仰向けに。そこにトップからギロチンを狙う本田。足も引き寄せるが、その足を野田が抜いてゴング。
2R、打ち合いに行く野田。ワンツーから右の蹴り。それをさばく本田は左ストレート。野田は左ハイもそれを受けた本田がテイクダウンへ。
そこにカウンターのギロチンチョーク狙いは野田だが、首を抜いた本田はパウンド。野田は下から四角に固めてパウンドも、本田も上体をいったん離す。
再びインサイドガードに入って行く本田にアームロックも狙う野田だが、背中を着けさせられる。本田は左足を抜いてハーフにするが、クローズドガードに戻した野田。立ち上がる動きは見せず。腰を切り腕十字を仕掛け、それを防ぐ本田に下から鉄槌もブレークとなる。
左ミドルの野田に、左フックを合わせに行く本田。右の後ろ蹴りも、その間合いを潰した野田が前に出てゴング。
3R、左右を大きく振って、同側の蹴りも見せる野田。ボディも突くが頭が下がる打撃に本田の口に頭が当たる。左ミドルから入る本田に、野田も先に左右からシングルレッグの動き。
そこにヒザを狙う本田に、離れて右ハイ、右ミドル、右スーパーマンパンチの野田。後手に回る本田は若干疲れたか。野田は右ハイをガード上に。本田は左ミドルを返すが、野田も右ボディ、右ハイと手数多く前に。
左ストレート、左ハイ、野田の入り際に右を当てる本田に、野田も左右をボディから右と同側の攻撃を上下に散らす。本田は後ろ蹴り。野田の右を振ってのバッティングに本田は中断。再開。
前に出る野田は、本田のワンツーにカウンターのシングルレッグへ。しかし、ここで首を巻いて潰した本田に、仰向けになった野田。本田が上を取るとマウントへ。決定的な場面を本田が作り、ゴング。
判定は3-0で「リョースケ」に続いて「ホンダ」とコールされ、本田がONE2勝1敗と勝ち越した。中盤から巻き返した野田だったが、ONE FFデビュー戦で白星ならず。
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▼第3試合 バンタム級 5分3R〇カルロ・ブーミナアン(フィリピン)6勝0敗[2R 2分39秒 ニンジャチョーク ]×チャヤン・オールジャク(モンゴル / ロシア)8勝3敗
1R、チームラカイのブーミナアンはサウスポー構えで左の蹴りから左右で前に。オーソのオールジャックの打ち返しにすぐに詰めてボディロックテイクダウン!
抱え込んだオールジャックにすぐにマウントを奪うとヒジ! 左目尻をカットしたオールジャック。ブーミナアンも右目周辺をカットし、ドクターチェック。
ブーミナアンのバックマウントから再開。右手をアゴに巻くが、左手は組めず。腰をずらして抜けるオールジャック。すぐに追うブーミナアンに、右ヒザ、打ち合いに応じるオールジャック。ブーミナアンも前に出て左を振って蹴る。
2R、喧嘩四つで互いにミドルキック。左の蹴りのブーミナアンに右を当てたオールジャックだが、ブーミナアンが左ストレート! ダウンしたオールジャックはクローズドガードから腰を切り腕十字を狙うが、かわしたブーミナアン。
下のオールジャックは蹴り上げで立つと、左の蹴りのブーミナアンに右で応戦。ブーミナアンの軸がぶれたところにバッククリンチ。放し際に左ハイを突く。
打ち合いで右アッパーを突くオールジャック。しかし左を効かせたブーミナアンがオールジャックの組みをがぶってニンジャチョーク! オールジャックがタップした。
6連勝、ルンピニースタジアムで4つ目のフィニッシュをマークしたブーミナアンは、35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得。さらに本戦契約を勝ち獲った。