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【RWS】吉成名高がラジャ王座のV2戦「ランキング以上の実力がある」と挑戦者を警戒も「フィニッシュして自分が一番強いところを示したい」

2024/05/29 21:05
【RWS】吉成名高がラジャ王座のV2戦「ランキング以上の実力がある」と挑戦者を警戒も「フィニッシュして自分が一番強いところを示したい」

名高のジュニア時代からトップ戦線で活躍してきたジョムホートの挑戦を受ける

 2024年7月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBA『RWS JAPAN 2024』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、5月29日(水)神奈川県内で行われた。

 ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級タイトルマッチ3分5Rとして、王者の名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)が同級10位ジョムホート・コースワンタット(タイ)の挑戦を受けての2度目の防衛戦に臨む。


 名高は2018年12月にラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座(47.63kg)を獲得し、2019年4月にはルンピニーの同級タイトルも獲得。日本人初のムエタイ2大殿堂ラジャダムナン・ルンピニー統一王者となった。その後も快進撃を続け、2023年2月にはRWSシリーズに参戦し、左ハイキックで見事なKO勝ち。4月にはムエタイ強豪ソンチャイノーイもKO、5月にペットナコンをKOすると、7月にはウェウワーを破りラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を奪取。タイ人以外では史上初となるラジャダムナン王座の2階級制覇を達成した。

 快進撃は止まらず、8月には『RWS』で初防衛戦を行い4R TKO勝ちで日本人では史上2人目となるタイでの防衛に成功。12月のRWSでシューサップを2RでKOし、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座を獲得すると、2024年2月12日に日本初上陸を果たした『RWS』で正規王者プレーオプラーオを判定で破り王座を統一すると共に初防衛に成功、前人未到の3階級制覇を達成した。4月の前戦ではケビン・マルティネスに完勝している。戦績は55勝(37KO)6敗1分。現在31連勝中。


 マッチメイカーである中川夏生BOM代表は「ジョムホートはずっと名高とやりたいと言っている選手。タイで名前がある選手で素晴らしい選手です。名高と同じでサウスポーのフィームー(テクニシャンタイプ)です」と、かねてから名高との対戦を熱望していた選手だと紹介した。

 会見に出席した名高は「自分はスーパーフライ級に階級を上げて12月に暫定王者、2月にプレーオプラーオ選手に勝って王者になりましたが、スーパーフライ級に強豪がたくさんいる中でこうして試合が出来るのが嬉しく思います。ジョムホート選手は自分がジュニアの頃からワンチャローン選手やプラジャンチャイ選手としのぎを削って来たレジェンド級の選手。そういう選手を挑戦者として迎えることが出来るのは感慨深い気持ちです。スタイル的には速くてボクシングテクニックもあるので、5Rあるので最終的にはフィニッシュして自分がスーパーフライ級で一番強いところを示したいと思います」と挨拶。


 ジョムホートについては「自分と同じフィームーのスタイルで、去年7月に戦ったウェウワー選手も同じフィームーだったんですが、フィームーでも攻撃的でKO率が高く、僕とやる時も前に出て攻撃してくると思うので、駆け引きの中で倒す展開が作れると思うので最終的には自分がフィニッシュしたいと思います」とした。

 防衛戦はこれが初めてではないが、改めてスーパーフライ級王座の防衛戦に臨む気持ちを聞かれると「自分が守る立場でベルトを守り抜かないといけないという気持ちと、挑戦者として獲りに行く気持ちは違うと思うんですけれど、試合内容に関してはいつもやるべきことは同じだと思っているので、誰が相手でも自分のスタイルを貫いて勝つってスタイルを自分の中で決めているので、防衛戦だからどうこうというのはないです」とする。

 ジョムホートが「名高と戦いたい」とアピールしていたことについては「ジョムホート選手にやりたいと言われる立場まで来れたのが、まず自分の中で光栄なことです。ジョムホート選手は実際スーパーフライ級の10位ですが、それ以上の実力があると思っているので、警戒して一生懸命仕上げて戦わないといけない相手だという印象です」と、名前をあげられたのは光栄だという。


 同大会で松田龍聖(大原道場)の挑戦を受け、ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座の防衛戦を行うクンスックレック・ブームデックシアン(タイ/王者)が、ビデオメッセージの中で「今後、名高と戦う機会があれば絶対面白い戦いになると思うので今から楽しみです。その時は全力で挑みます」と発言した事に対しては、「自分はスーパーフライ級に上げてまだ半年しか経っていないんですけれど、スーパーフライ級で終わるつもりはないので、これから階級を上げていく中でクンスックレック選手もそうですし、もしここでクンスックレック選手に松田選手が勝って松田選手が王者になったら僕の上の階級の王者になるということなので、どっちが勝っても自分が階級を上げた時に立ちはだかる選手だと思うのでこの試合が凄い楽しみです」と、いずれ階級を上げれば対戦することになるだろうとした。


 タイでもクンスックレックとの対戦が期待される中、先に松田との対戦が決まったことをどう思うかと問われると「日本大会にクンスックレック選手が来るとなって、日本のバンタム級の選手で一番戦える選手は松田選手だと思います。自分はスーパーフライ級でやっていて、いきなりバンタム級に上げて勝てるかって言ったらそんな甘い話ではないと思っています。ここでクンスックレック選手が勝つかはやってみないと分からないので、純粋に楽しみなカードだと思います」と、現在の日本人バンタム級では松田が適任なのではないか、との見解を示した。

 また、その松田も名高と対戦したいと名乗りを上げていることについては「今回松田選手が勝てば、僕がバンタム級に上げた時の王者になるので、その階級を目指すとなると避けられない選手になると思います」と、その時が来たら戦うと答えた。

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