4月大会で中止になった鈴木博昭(左)vs.YA-MANが仕切り直しで実現する
2024年5月24日(金)都内にて記者会見が行われ、7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.3』の追加対戦カードが発表された。
フェザー級(66.0kg)5分3Rで、鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)vs.YA-MAN(TARGET SHIBUYA)の仕切り直しの一戦が決定。
シュートボクシング出身の“怪物くん”こと鈴木は、RIZINで奥田啓介を1R TKO勝ちデビュー後、萩原京平に判定負けも、昇侍に1R TKO勝ち。しかし、平本蓮、青井人に判定負けで連敗。2023年6月に西谷大成を1Rわずか56秒でTKOに下して再起を遂げると、続く2024年2月には芦田崇宏を1R4分29秒でTKOに仕留めた。
YA-MANは2018年2月にRISEでプロデビューし、当初は目立たない存在だったが2021年5月にRISEでオープンフィンガーグローブ着用試合がスタートすると頭角を現わし、大晦日RIZINで皇治に判定勝ちして一気に名をあげた。2022年6月の『THE MATCH 2022』では芦澤竜誠との因縁の試合をKOで制するも、10月に白鳥大珠に敗れ連勝がストップ。
2023年5月にはRIZINにてMMAデビューを果たし、三浦孝太を初回TKOに仕留めた。8月に山口裕人をKOし、初代RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王座に就くと11月にはOFGキック戦で朝倉未来を初回でKO。大晦日の平本蓮戦では判定負けを喫して涙した。
当初、両者は4月の『RIZIN.46』での対戦が決まっていたが、YA-MANの練習中の負傷(内側側副靱帯と前十字靭帯の損傷・全治2カ月)により中止となっていた。
会見に出席したYA-MANは「4月は怪我で出られなかったんですけれど、その怪我の発表の後に怪物くんから『俺なら出るわ』って言われたんですけれど、いや、俺はお前じゃないから。まあね、今回は怪物くんのヒザを膝十字でぶっ壊してやるので皆さん楽しみにしていてください」と予告。
対する鈴木が「怪我したっていうのは聞いたんですけれど、実際は超RIZINに出たくて流したんじゃないのかって僕は思っているくらいなんですけれど、本当はやりたくなかったんかって思っています。ここに来たってことはやる気あるんだろうなと思うので。燃えてんの?」と問いかけると、YA-MANは「あのさ、手負いの俺とやりたかったって素直に言えよ」と返答。
鈴木が「聞きたかねえわ、そんなの」と答えると、YA-MANは「全快してるからボッコボコにしてやるから」と言い放ち、それに鈴木は「やってみろ。楽しみにしてるよ」とニヤリと笑った。
互いの印象を聞かれると、YA-MANは「昔の選手って印象。でも試合自体は面白いので、面白い試合にはなるかなって思っています」、鈴木は「ハズレ試合がないので単純に面白そうですね。それで指名したのもあるので楽しみです」と、それぞれ好試合になると予感しているようだ。
YA-MANは怪我の回復状況を聞かれると「怪我自体は完治して。最新の再生医療をやってもらって。通常手術したら1年くらいかかると言われたんですけれど、そこをPRP療法で2~3カ月で復帰できるくらいに持ってきてもらいました。今日もさっきMMAのスパーリングを9Rやってきたので。怪我とかは全くないですね。そこで怪我のせいでとかはないので、全快ですね」と、全く問題ないとした。
会見に同席した皇治から「MMAでやり返す」と言われたことには「もう階級が違うからさすがに無理だな、と。63kgとかまで落とせないですし、もしやるとなったら66kgになるのかなと思うけれどフィジカルが違い過ぎるので。MMAだとそこはまた話が変わって来るのかなと思うので、難しいのかなと思っています」と、現実的に無理と答える。
また、芦澤竜誠と皇治の両方と戦った経験から、今回の両者の対戦はどうなると思うかと聞かれたYA-MANは「MMAって練習しないと強くならないと実感しているので、そうなるとどっちが勝つかって言うのは分かるっす。アッシーが練習するとは思えないので、普通に皇治さんが勝つんじゃないですかね」と予想した。