AACCと横浜グランドスラムにも出稽古「スクランブルでもかなり自信がついた」
──そんなリベンジすべき相手もいるこの舞台で。どんな試合をしたいと思っていますか?
「私自身、成長しているので。日に日に自信がついて今は勝つイメージしかないんです、100パーセントと言えるくらい。あとはそれをしっかり試合で発揮したいです。出さずに終わるのはもったいないので、全部出し切りたいです。内容的には今まで以上に攻撃的なかつ丁寧な試合をやってしっかり勝ちたいと思っています」
──その上で、実際の展開はどんなふうになっていくと予想していますか?
「実際には相手選手も結構フィジカルが強く、簡単に倒せたりテイクダウン取れるというような相手ではないと思っているので、そういうところも踏まえてしっかり自分のやるべきことをやって相手を削って、自分の勝ちパターンに持っていきたいと思います」
──今回のホアン・フェイル戦に向けて、どのような練習環境で取り組んできましたか?
「今はAACCと、リバーサルジム横浜グランドスラムにも週の半分くらい行かせてもらって、あとはバンゲジムの白川(裕規・元全日本キックボクシング連盟ミドル級2位)さんにミットを持ってもらって、打撃の指導をしてもらっています」
──出稽古の手応えを教えてください。
「グランドスラムの選手は、倒されたあとも動きが止まらなくて、ずっと動き続けているような選手が多いので、すごくいい練習にもなりますし、たとえばフライ級キングオブパンクラスの伊藤盛一郎選手はもともと柔道出身というのもあって、私も柔道ベースでやっていたので、すごい教えてもらっていて分かりやすいというか、自分に合う試合の進め方とか、教えていただけるのですごい助けてもらっています」
──伊藤選手の仕掛けの速さを体感していかがでしたか。
「本当に速いです。倒したあとも、倒されたあとも、自分が思っている展開の先を読んで動いているので、本当にすごいんです。真似したい! と思いました。スクランブルでもかなり自信がついています」
──対戦相手の対策は同門の女子選手に動きを真似してみてもらったりはしたのですか?
「どちらかというとグラウンドスラムで、相手を仮定して打ち込みをやってもらうということをしていました。AACCには女子選手が多いので、グランドスラムでやったことを、AACCの女子選手に試すという形で分けてやってきました。そこにバンゲジムでの打撃の練習を加えることで最高な練習環境でできていると感じているので、あとは自分が勝つだけです」
──RENA選手のタイ修行にも同行されていました、いかがでしたか?
「本当に練習だけ、格闘技だけをやれていた期間なので、すごく充実していましたし、打撃ももちろんなのですけど、一番レスリングの練習がきつくて。精神的にも鍛えられたというか。女子の選手はほとんどいなくて、ほとんどが男子選手で、若い選手と組むことが多かったのですが、本当に練習の内容自体が、誰がやってもキツくなるようなものだったという感じですね。あれを頑張ってきたので、気持ちの面でもかなり自信をつけています。女子選手だとONEに出ているメン・ボー選手はいました。ほかは割と大きい階級の男子選手が多くて、100人くらいはいましたね」
──UFCのランカーにも柔道ベースの選手がいますが、どのように見ていますか。
「柔道をやっていると寝技が強いっていうイメージがあると思うのですけど、私自身は柔道時代は正直、寝技が嫌いで(笑)、ずっと立ち技で戦ってきたので、当時はMMAやるとは思っていなかったんです。もっと寝技やっておけばよかったとは思っているのですけど、柔道で戦ってきたことも活かせているし、だからといって柔道にこだわることはないです。
MMAは打撃だったりレスリングであったりと、やることが多くて、楽しいなっていうのが一番自分のなかで大事な部分だと思います。あと、私はあまりリスクのある柔道の投げ技は使わないので、柔道出身の選手の試合を見ていても“なんで今そこでかけてしまったのだろう”と思うものは自分が気をつけようと思ってみたりしています」