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【PANCRASE】中田大貴、サンウォン戦決定に「持ち前の根性で戦う」、2年3カ月ぶり復帰の内藤由良「国内ラストに」、西尾真輔「泥臭くても」×神谷大智「違う意味での華を」、上田将年が1年半ぶり参戦=6月30日(日)ニューピア

2024/05/14 00:05
 2024年6月30日(日)東京・ニューピアホールで開催される『PANCRASE 344/345』の対戦カード発表会見が13日、都内にて行われ、PANCRASEミドル級王者の内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)の参戦ほか、下記10カードが発表された。なお「344」「345」両大会のカード振り分けは後日発表となる。  フェザー級マッチとして、中田大貴(和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック/同級7位)と、キム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM/同級2位)が対戦する。 中田 ザ・リッチ「すべてをかけてぶつかる」 ▼フェザー級 5分3Rキム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM)2位中田大貴(和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック)7位  7位の中田“ザ・リッチ”大貴は、MMA3連勝から、2021年11月にRIZIN初参戦で堀江圭功とケージで大激闘の末、判定負け。2022年3月に亀井晨佑にスプリット判定負けで初の連敗も、2022年7月の内村洋次郎戦で1R TKO勝ち。10月の『RIZIN.39』では芦田崇宏に判定負けを喫した。  2023年3月に三宅輝砂に逆転のギロチンチョークを極めると、7月の前戦ではメインイベントで高木亮と対戦。1R、右ストレートでTKO負けしている。今回は再起戦となる。  対するキム・サンウォンは『ROAD TO UFC 2023』でSASUKEにTKO勝ち後、準決勝で中国のイー・ジャーを相手に怪我を押して戦い、判定負けも、PANCRASE11月大会で名田英平に判定勝ち。続く12月大会で高橋遼伍と対戦し、「偶然のバッティングによるテクニカル判定1-1ドロー」だったが、後日の審議により「3R キム・サンウォンのTKO勝利」に変更となっている。  会見で中田は、「前回試合をキャンセル(※対戦相手のシュウジ・ヤマウチが体重超過)することになって、今回、ごつい相手を用意していただきました。自分のすべてをかけてぶつかっていこうと思います」と意気込み。  対戦相手のキム・サンウォンについて、「トータルでめちゃめちゃ出来る選手で、特に打撃も秀でている。遠いところから突っ込んできたり、身体も気持ちも強い。RTUでも準決勝で競っているし、結構厳しい相手」と評した。  KO負け後、ダメージが残るなか、グラップリングのトレーニングも強化し、「Level-G」では阿部右京に判定勝ち。打撃面でも練習環境に変化を加え、韓国修行も行って来た。  中田は「1年前にKO負けして打撃コーチについて、しっかり取り組んできました。その成果も出したいと思います。韓国修行では、UFCで勝つために、打撃重視の練習をしていると感じました。それに筋トレ文化がすごい。フィジカル、筋肉をつける練習をしているところが日本とは違う。ウエイトに意識を置いているように感じました」と、これまでのトレーニングを振り返ると、「その韓国で練習しているキム・サンウォン選手のフィジカルが強いことは容易に想像できる。だからこそ厳しい相手だと思っています。僕も勝ちたい気持ちは強い。持ち前の根性で何とか頑張ろうと思います」と、戦うハートでは負けないとした。 「だいぶランキングも落ちて(※2位から7位)、ずっと悔しい、苦しい思いをしてきました。同じフェザー級の5月の平田直樹選手(2位)とRyo選手(3位)の試合も注目しています」と、ランキングに代わって上がってきた上位の戦いを睨みながら、実力者との国際戦を勝利することで、再浮上を誓った。 [nextpage] 内藤由良「格闘家なんで試合をしないと始まらない」 ▼ミドル級 5分3R内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム/王者)TBA  内藤が、2022年3月のロッキー川村2との「ミドル級王者決定戦」(※内藤が1R TKO勝ち)以来の復帰戦に臨む。対戦相手は未定。  内藤は、1996年4月生まれの28歳。パンクラスジュニア時代に川村亮からレスリングを学び、2011年全国中学生選手権フリースタイル73㎏級で準優勝。その後も、神奈川・磯子工高から国士舘大に進み、2016年JOC杯ジュニア84kg級優勝、2016年の全日本選手権86kg級5位、2018年全日本大学選手権97kg級準優勝など活躍。  2020年9月の「PANCRASE 318」でプロデビューすると、村元佑成に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。2020年12月に荒井勇二を1R、右ストレートでKO。2021年9月に渡部拓馬を1R 71秒、腕十字で一本勝ち。2021年12月にブラジリアン柔術黒帯で松濤館空手出身のフェルナンド・マツキに判定勝ち。2022年3月の前戦で川村を破り、5連勝をマークした。  2年3カ月ぶりに復帰する内藤は会見で、「世界で戦っていく準備等々、紆余曲折いろいろあった2年でした。最後にPANCRASEで試合してから2年。今年中にはUFCに参戦出来るように、第1ステップとして今回、しっかり倒して世界に出たいと思います」と、「国内最後の試合」をクリアして、海外に挑戦する意向を示した。  その「紆余曲折」では、「PANCRASEは思い入れがある団体です。前回の試合が終わり、海外のマネージメントと契約し、LFAやUAE Warriorsで決まっていた試合が無くなくなったりして、世界に出るのにどうしようかと考えた」というが、「格闘家なんで試合をしないと始まらない。様々な声があるなか、PANCRASEで試合をやらせていただき、ここで勝って世界に出たいと思います」と、国内でも試合をして結果を残して、目標に向かいたいとした。  その海外にステップアップできる相手は、どんな選手になるか。内藤は「ミドル級ファイターはこの日本のなかでは少ない。できれば海外の選手で打撃、寝技の何かが特価した選手と対戦したいです」と希望した。  一方で、試合2カ月前で対戦相手が未定であることについては、「相手が分からないなかで試合をするのが今回のテーマ。そういう相手にも今回勝ってから、しっかり米国フィダーショーだったり、コンテンダーシリーズとかに運が良ければ呼んでもらえるように」と、どんなタイプとでも戦えることを示して海外にアピールする試合にしたいという。 「おそらく国内ではラストにしようかなと思っています。海外で戦うには、日本ではチャンスが巡って来る可能性が低い。向こうならショートノーティスの代打出場もあるかもしれない。武者修行で練習相手の層の厚さも感じていたので、ゆくゆくは(海外に拠点を移すことも)考えてみたいです」という内藤。 PANCRASEミドル級王者の日本ラストマッチの可能性もあるニューピア大会で、内藤は誰と戦うか。 [nextpage] 西尾「グラウンドも出来ちゃうブン殴りマッスルを」、神谷「海外ではこういう相手がどんどん出て来るから──」 ▼ライト級 5分3R西尾真輔(宇留野道場)10位神谷大智(BRAVE GYM)11位  ライト級では、西尾真輔(宇留野道場)と神谷大智(BRAVE GYM)の打撃と組みの“剛の者”対決が決定。  2022年ネオブラ優勝の西尾は、2023年11月に松本光史(※6.8『ETERNAL 85』に出場)に判定負け後、2024年3月に余勇利を初回TKOに下している。  会見で西尾は、「今回で勝つと負けるじゃすごい違ってくると思うので、泥臭くてもいいので何が何でも勝ちたいと思います」と必勝宣言。  対する神谷は、MMA5勝無敗。PANCRASEでは芳賀ビラル海にスプリット判定勝ちすると、吉村天弥には相手の反則による白星。余勇利に判定勝ち後、2024年3月に平信一を3R リアネイキドチョークで極めている。会見では「自分のやるべき事をしっかりやって勝ちたいと思います」と意気込みを語った。  神谷の印象を西尾は、「得意なことをしっかり徹底してやってくる」と、寝技の強さを警戒。その上で「そこを潰していけたら。いままでの流れなら“どうせ漬けられる”と思われるかもしれませんが、ここでしっかり進化した“グラウンドも出来ちゃう、ブン殴りマッスル”を見せたいと思います」と、パウンドも含めた組みでもブン殴りたいとした。  一方、神谷は、「(西尾は)すごい思いっきりブン殴って来る印象。今まで一番リスク高い相手だけど、海外に出るためにはこういう相手がどんどん出て来るだろうから、ここで勝って存在感をしっかり見せる」と、フィジカルモンスターが相手でも上回ると語った。  5戦負けなしの神谷にとって、目標は明確だ。PANCRASEのベルトを獲得し、UFCに挑むこと。「現状の目標はPANCRASEのベルト。格闘技で一番すごいのはUFC。そこを目指してレコード守りつつ、強さを見せつけて勝っていきたいと思います」(神谷)  実力者ぞろいのBRAVEにおいて、ファイターとしての自身の立ち位置を「後輩は派手にKOして勝ったり、いろいろ見せ方もあるけど、強さもある。それが羨ましいところ。自分はレコードはいいけど、見せ方はアマチュアなところもある」と自己分析するが、「後輩にも強さを見せて、周りにも、違う意味での華があるように見せていきたいと思います」と、自身にしか出せない華でアピールしたいとした。 [nextpage] 6月30日(日)『PANCRASE 344/345』決定10カード 2024年6月30日(日)ニューピアホールPANCRASE 344 開始 12時30分PANCRASE 345 開始 16時345分 【決定対戦カード】※344/345 大会のカード振り分けは後日発表 ▼フェザー級 5分3Rキム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM)2位中田大貴(和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック)7位 ▼ミドル級 5分3R内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム/王者)TBA ▼ライト級 5分3R西尾真輔(宇留野道場)10位神谷大智(BRAVE GYM)11位 ▼フライ級 5分3R大塚智貴(CAVE)4位山崎聖哉(BRAVE GYM)6位 ▼フライ級 5分3R上田将年(G-face TEAM緒方道場)眞藤源太( KINGCRAFT) ▼バンタム級 5分3R谷内晴柾(Blue dog gym)10位原田惟紘(G-face) ▼フライ級 5分3R大野友哉(THE BLACKBELT JAPAN)小林了平(SONIC SQUAD) 【プレリミナリー】 ▼第30回ネオブラッドトーナメント フライ級準決勝 フライ級 5分3R山崎蒼空(マッハ道場)饒平名知靖(K太郎道場) 【ワンマッチ】 ▼ウェルター級 5分3R渡邉ショーン(暁道場)武者孝大郎(マスタージャパン東京) ▼バンタム級 5分3R友寄龍太(パラエストラ西東京)鈴木陽介(今成柔術) ▼ストロー級 5分3R渋井宏行(パラエストラ千葉)※デビュー戦日向優希(新潟イエローマンズ)
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