番組の冒頭、井上とベイノアは神妙な面持ちでファンへ謝罪した(C)RIZIN FF
2024年5月12日(日)、RIZIN公式YouTubeチャンネルにて『榊原社長に呼び出されました 2024』の最新回が正午に公開された。
番組の冒頭に神妙な面持ちで現れたのは、4月の『RIZIN.46』で対戦した“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)と井上雄策(リバーサルジム川口リディプス/MAJESTIC)。
2人の試合は1Rから両者距離が遠く、2Rには両者消極的で注意を受け、3Rには試合中にブーイングも。榊原信行CEOの大会総括でも、ファンからも酷評される試合となってしまった。
反省の意味を込めて頭を丸めてきたベイノアは「この度は先日行われたRIZIN.46において、不甲斐ない試合をしてしまい大変申し訳なく思います」と深々と頭を下げる。井上も「ベアナックルファイトや日韓対抗戦、またタイトルマッチなど素晴らしい興行だったにも関わらず、水を差すような形となってしまいまして大変申し訳なく思っています。すいませんでした」と2人そろって頭を下げ、ファンに謝罪。
続いて榊原CEOが「興行的なことで言うと、あなたたち2人が塩試合をしてくれたことで他の試合が上がったから別にいいんだわ。トータルで言うとみんながボロクソに言ってカタルシスが溜まって、他の試合がウォーってなって鈴木千裕がいいところを持って行って、みんなのいいところを持ち上げるための試合になっちゃったってことよ。何も持って帰れていない。
期待感があった試合に対してみんなが15分、嫌な思いをして最後ブーイングまで出て損をしたのは2人だった。2人は本当に考えないといけない。今後RIZINに上がるか上がらないかは知らないけれども、プロでやっていこうと思ったら、桜庭和志だったらあの試合をして気持ちよく会場を後に出来たのかって話よ。格闘家は一回一回が勝負。年間何試合あるのよ。その時に自分の人生を全てぶつけて、ファンのハートを握りしめなかったらチャンスなんて来ないよ。俺は2人に対する想いがあるから腹が立つんだ」と、ガチ説教モード。
【写真】厳しい説教でネットを震え上がらせた榊原CEO
「榊原さん、もうウザいです。うっとおしいです、そういう暑苦しい生き方、俺は俺なりに生きますというのなら、どうぞさよなら。好きな団体に行って試合して来いよ。そういう温いヤツが一番イヤ」と怒りをぶちまける。
しばらく立ったまま話を聞いていた2人だったが、MCのくるみに促されて座席へ。くるみによれば、今回は呼び出されたのではなく2人が榊原CEOと話がしたいとのことで実現した企画なのだという。
「話もしたくないんだよね」と続けて怒りをぶちまけ、2人に詰問する榊原CEOに、コメント欄には「もう許してあげて」「やめてあげろ」「ステロイドより怒られてる」と同情の声が溢れた。
しかし、ベイノアと井上の息の合ったトークには「2人でM-1に挑戦してほしい」との声も。さらにはベイノアにどんな辛辣なコメントがあったかクイズなど番組は盛り上がって行き、「神回だ」とファンからの高い評価に。
【写真】ベイノアの禊マッチの相手は、あみだくじでジョニー・ケースに決定
「逆に2人の試合を観たくなった」とのコメントもある中、6月9日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『Yogibo presents RIZIN.47』の追加対戦カードとして、ベイノアvs.ジョニー・ケース(米国)の71.0kg契約5分3Rが決定。ベイノアの“査定マッチ”として行われることが発表された。
井上も「試合でこの借りを返さないといけないと思っていますので、次また呼んでいただけるようにしっかり準備してまた頑張ります」と再起を誓い、榊原CEOは「タイミングで。また井上の試合も組みますので」と、井上にもチャンスを与えることを約束。
ベイノアが「ひょっとしたら超RIZINで2人の試合が…」と言うと、榊原CEOは「プロモーターからすると、ああいう塩試合をやった2人を同時に出すのは度胸がいる。まずは様子を見てベイノアから」ときっぱりと否定した。
最後にベイノアは「厳しいお言葉も優しいお言葉も全て受け止めて次の試合で爆発させたいと思っておりますので、ここからは次の試合に集中してやっていきます。押忍」との決意を話した。