2024年6月30日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』に出場が発表されていた、第6代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の大和哲也(大和ジム)の“ムエタイ復帰”戦の対戦相手が決定した。
その対戦相手は、元ルンピニー&プロムエタイ協会130ポンド王者、元「True4U」130ポンド王者ゲーウガンワン・ロットスワイジャッジェーンサイプリゥ(タイ)。
ヒジ打ち有りのルールで試合を行うのはおよそ3年ぶりとなる大和は、過去サゲッダーオ・ペットパヤタイ (タイ)を下しWBCムエタイスーパーライト級の世界タイトルを獲得、またセーンチャイやゴーンサック、パコーンなどタイでも“ヨード・ムエ”と呼ばれる超一流選手と拳を交え、今年3月には保持していたK-1スーパー・ライト級の王座を返上し、その後の去就が注目されていた。
伝家の宝刀・ヒジ打ちありのルールとしてのその実力はK-1ルール以上に卓越しており、大和本人も「ヒジ打ちを解禁してストレスフリーで戦う大和哲也を見届けに来てください!」とコメントしており、相当な自信をのぞかせている。
対するゲーウガンワンはナコンラーチャシーマー出身の大ベテラン、29歳。2015年12月のルンピニースタジアム生誕記念興行で、スーパーレック・ギャットムー9を下しルンピニースタジアム&プロムエタイ協会のスーパーフェザー級王座を獲得した。また2016年8月にはランシットスタジアムにてオンバック・ジットムアンノンを破り「True4U」スーパーフェザー級王座も獲得。
その後もスーパーフェザー~スーパーライト級で常にトップ戦線で活躍を続けるベテラン選手である。昨年は元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ペットルンルアンと怒涛の4連戦を2勝1敗1分けで勝ち越し、今年に入ってトンノイ・ウォーサンプラパイと激闘を繰り広げている。サウスポースタイルのテクニシャンで、全ての攻撃が高いレベルで備えられている。
過去、セーンチャイvs.ヤスユキ、ムアンタイvs.梅野源治、スーパーレックvs.小川翔、ルンナライvs.福田海斗など、一切妥協や忖度の無いマッチメイクが特徴の「Suk Wanchai」興行であるが、3年ぶりのムエタイルール復活の大和哲也にしてはいきなり超強豪が立ちはだかることになった。
日本とタイのムエタイ事情に詳しい関係者は「いくらパンチの強い大和といってもゲーウガンワンをムエタイルールで攻略するのは難しいはずだ」と危機感を募らせる。
ヒジ打ちを解禁し、名古屋での復帰戦を華々しく飾ることが出来るのか、または世界の壁に跳ね返されるのか、注目の一戦となった。