2024年5月7日(火)香港で開催されたキックボクシングのビッグイベント『SPACE ONE』にて、城戸康裕(TEAM ONE)が中国キックボクシング界のスーパースターである一龍とSPACE ONE世界-75kgタイトルマッチで対戦。見事初回KO勝ちでタイトルを奪取した。
城戸はK-1 WORLD MAXで魔裟斗、佐藤嘉洋らと日本の主力選手の一人として活躍し、2008年の日本代表決定トーナメントでは優勝。その後もKrush、K-1で活躍し、2019年3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰すると連続KO勝ち。2022年12月にK-1との契約満了を発表すると、2023年1月には皇治がプロデュースする『NARIAGARI』に出場し、高橋幸光とドローに。2023年5月のRIZINに初出場するもRISEランカーの木村“ケルベロス”颯太に判定で敗れた。
9月にはタイ・ラジャダムナンスタジアム『RWS』でムエタイ界の世界的スーパースターであるブアカーオ・バンチャメーク(タイ)と対戦し、偶発的なバッティングで城戸が大流血したため試合は3Rに無効試合となった。12月には『Super Bigbang』で草・MAXにハイキックでKO勝ち。戦績を56勝(27KO) 25敗1分1無効試合としていた。
一龍は少林寺出身の武僧という触れ込みで、絶大なる人気を誇る。中国拳法らしい派手な技を使い、驚異的な打たれ強さでブアカーオを始めとする世界の強豪と対戦してきた。その一方で、人気者ゆえにホームタウンデシジョンでの勝利も多いと揶揄されている。
タイと中国のスーパースターと連続して戦うことになった城戸は「相手は今100kgあるそうで、だいぶ減量するそうです(笑)。相手は75kg契約、自分は73kgという不平等契約なので、ちょっとそこだけが不安ですが、しっかり身体作って、香港でバズってきます」と、不公平な契約体重にも負けないと事前にコメント。前日には朝9時から計量が行われ「計量してから試合まで37時間ぐらい間が空いてる。俺は減量全然ないけど、減量キツい相手がめちゃくちゃ戻せる設定になってる」と不安を隠せなかったが、1R2分過ぎに左ハイキックでKO。
城戸は「1R、KO勝ちでSPACEONE WORLDチャンピオンになったよーーー。人生5本目のベルトはここ香港で獲った。日本からも、いつもの最高のきーちゃん応援団と家族も。あーーーーー、もう最高」と、41歳で5本目のチャンピオンベルト獲得を喜んだ。