計量をパスしたノットソン（左）と壽美。両者とも万全の状態で明日の決戦を迎える
2019年8月31日（土）東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.104』の前日計量＆記者会見が、30日（金）都内にて13：00より行われた。
第7試合のK-1 KRUSH FIGHT女子-52kg級契約3分3R・延長1Rで対戦する、ヨセフィン・ノットソン（スウェーデン）と壽美（NEXT LEVEL渋谷）はともに51.7kgで計量をパス。
3月のK-1でK-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者KANAを破り、現在K-1女子部の頂点に君臨するノットソンとの対戦を明日に控えた壽美は「今回とにかくやり切りました。倒す倒さないは考えてなくて、ただただ勝ちに行く試合をしようと思っています」と、内容よりも勝利にこだわる試合をすると挨拶。
ノットソンは「身体も気持ちも充実していて準備万端にできています。ハードな練習を積んできました。相手が誰であろうと自分の全てを出す試合を目指しているので明日もそういう試合をします」と、自分のモットー通りの試合を貫くとした。
計量時の印象を聞かれると壽美は「特にないです」、ノットソンは「私も同じで計量が終わった後は短い時間なので特に印象はありません。明日リング上でどういう選手か見たいと思います」と口をそろえる。
「（ノットソンを）超えるためにいろいろな練習をしてきました。恩師のグレイシャア亜紀さん（元J-GIRLSフライ級王者）とも試行錯誤してその練習を100％してきたと言えます」と自信に満ちた表情で答える壽美に、ノットソンは「私とって全ての試合がそうですが、大会の決勝戦という気持ちで臨みます。壽美もそういう気持ちで試合に臨んでくれないといい試合は出来ない。私はそういう気持ちで臨みます」と言い放つ。
「自分の良さは変わらなくて、気持ちの強さだと思うのでそこを前面に出していこうと思います」と壽美。前回の会見では「欠けていた技術部分や基礎部分を伸ばしていきたい。以前はガムシャラにやっていたんですが、今は自分に足りないものを付ける練習をしています」と言っていたのだが、練習していくうえで考え方が変わったのだろうか。
壽美はその質問に「結局、自分は気持ちだと思う。技術的には受け返しですとか基礎練習もしてきたので大丈夫です」と、やはり持ち前の気持ちの強さで挑むと答えた。さらに「今回は緊張もありますが、緊張が70％、ワクワクが30％くらいで心も身体も今までで一番いいと思います。自分がどう練習したら勝てるかを考えて、男の人と練習したりしました」と、充実した日々を送れたという。
ノットソンは自分の今のポジションを奪いに来られることをどう思うかと聞かれると、「自分にとって今のポジションは理想としていた追われる立場。いい状態だと思っています。私の目標はこの階級でトップになることなので、トップになるには強い相手とやらなくてはいけない。追われる立場になれば相手は強い選手になっていくので、自分としてもいい状態だと思っています」と望むところだと話した。
KANAが以前から提唱している女子のK-1トーナメントについては「出たい気持ちは強いけれど、そこは一切考えないで目の前の試合を100％考えています」（壽美）、「トーナメントのことは考えていますが、まずは壽美との試合のために来ているので集中しています。その勝利の先にトーナメントに参戦できれば嬉しい」（ノットソン）と、今は目前の試合に集中すると両者は口をそろえた。
そして、「やることは全てやったので後はリングで出します」との決意を語る壽美。ノットソンは「明日の2つのタイトルマッチ前に会場を温めるアツい試合をしたい。持っているもの全てを出して、応援してくれる全ての人に楽しんでいただける試合したいと思います」と全力で臨むことを誓った。
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