スピードのある左右ミドルキックでジム内に快音を響かせる龍聖
2024年4月27日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』にて、スーパーファイトのKNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R延長1Rで川上叶(龍生塾)と対戦する龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT)が、18日(木)都内にて公開練習を行った。
ミット打ちを披露した龍聖は左右ミドルキックを中心に、前蹴りや得意のヒザ蹴りをミットに突き刺すように打ち、好調ぶりを示した。
「1回飛ばしてしまったので、ここまで長かったなと。でも、しっかり作ってこれたので早く終わらせたいなって気持ちです」と、当初は2月大会で行われるはずだったこの試合(龍聖がインフルエンザのため欠場)を早く終わらせて次に行きたいとする龍聖。
伸びた分、対策がさらに出来たのではと聞かれると「あれも出来たこれも出来たというものはありますけれど、もう2月の時点で勝てると思っていたし、その時よりも仕上げてきたので、変わることなくそれをさらに精度を高めたってところです」と、2月の時点でも勝てていたとした。
練習の再開は「インフルエンザになったのは試合の直前で、1週間くらい休んで。後遺症みたいなものもあったんですが、ゆっくり始めました」と早い段階で再開したという。
他団体の選手がKNOCK OUTに乗り込んでくることには「あまり意識してないですね。あまり対抗戦という感じもしないし」と気にならないとする。
川上は派手さはないが身体が頑丈でフィジカルも強く、じわじわと自分のペースに持ち込むいわゆる“地味ツヨ”な選手であることには「地味でやりづらいのはあるけれど、特には。僕よりスピードがあって攻撃が多彩な選手とはやっていないだろうし、僕の攻撃が当たれば倒せると思うので。KO率からしたら僕は確実に倒すので、当たれば誰でもすぐに倒れると思います。それにチュームーシーフーよりは打たれ弱いでしょう(笑)。ペットセンセーブとか外国人のトップ選手と比べたら身体も頑丈ではないと思うし、全然気にしてないです。試合中、ラクに感じるんだろうなと思っています」と、これまで戦ってきた外国人選手と比べれば脅威は感じないとした。
とはいえ、川上はかつて龍聖のライバルと目されていた安本晴翔からも勝利を収めている。龍聖は「その試合はけっこう見ました」と参考にしたと言うが、「あれは安本がナメていたと思いますね。ナメてかかった試合なので。いろいろな選手がいますけれど、フェザー級の中では僕は彼が一番強いと思っています。パンチだけが出来る選手、蹴りが強い選手はいっぱいいるけれど、総合的に一番強いと思っているので。蹴りがメインですけれどパンチも何でも出来ますし、総合的に強い選手が強いと僕は思っているので、フェザー級にはいろいろな選手がいますけれど総合的に見て僕は安本が強いと思っています。彼に一番脅威を感じます」と、安本こそが国内フェザー級の中で最強のライバルだと話した。
川上を何ラウンドで仕留めるつもりか、との問いには「いつも考えないですね。3Rでも延長でも最後まで狙っていくし、最初から最後まで倒しに行きます。12分間全開で行きたいと思っています」と、最初から倒しに行って倒せる時に倒すという。
川上戦をクリアしたら、他団体の選手に喧嘩を売りに行くのかとの質問には「今でも売ってますけれどね(笑)。そこは別に変らず」とし、誰でもやってるよとの姿勢は変わらないとする。
KNOCK OUTの中でいえば2023年6月に対戦したチュームーシーフーが龍聖とのタイトルマッチでの再戦を望んでいるが、「いつまで経っても俺を倒した(ダウンさせた)とか言われていて腹が立っているので、次はぶっ倒してやりたいなと思いますね。勝ってるので、次は倒すよって。心を折りたいですね。再戦も全然やります。もしやるなら面白い試合になるんじゃないですかね。お互いに逃げないですから」と、望むところ。
「いつまでもあれ(ダウンシーン)を煽りに使われているのは腹が立つ。俺からダウン取ったってずっと言われるのは。次はぶっ倒して消したいというのはあります」と、次は圧倒的に勝つとした。
今回もメインイベントになったことには「当たり前なので何とも思わないですね」とし、「大会を締めるとか僕は周りを気にしたことがない。自己満でやっているだけなので。自分が満足すればお客さんも満足してくれると思っていますし、そういった試合をしたいと思います」と、自分が満足する試合をするだけだと答えた。