2024年4月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBA『RWS JAPAN』(U-NEXT配信)の前日公開計量が、13日(土)同会場にて14:00より行われた。
メインイベントのバンタム級(53.50kg)3分3Rで対戦する、イッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)は53.42kg、松田龍聖(大原道場)は53.16kgでそれぞれ計量をパス。
計量を終えた石井は「今回、初めて本来のバンタム級である53.5kg(K-1やRISEでは53kg)で計量したんですけれど、すんなり落ちてくれて体調も仕上がりバッチリです」と、これまでより0.5kg重い体重でも好調だと話す。
試合前に顔を合わせた松田の印象は「正直記者会見の時にめっちゃデカいなと思っていたんですが、今日向かい合った時には意外と小さいなと思いました。向こうも落としたんだと思いますけれど。明日は向こうが戻してくるので多分また大きいなと感じると思いますが、今日は自分の方が大きいと思ったくらいで向かい合った時の覇気はそんなに感じなかったですね」とする。
フェイスオフでは松田がかなり睨んできたが「長すぎて笑いそうになりました」と全く気にならなかったようだ。
松田は「世代交代」との言葉を口にし、明確に石井は追われる立場。そのことを聞かれると「今年26歳なので自分もそれくらいの年齢になりましたし、自分が18歳だった時のことを思い出すと本当にチャレンジしてばかりだったなと思うので。それを受ける立場に今なったわけですけれど、今の内に潰しておかないと(笑)。彼の試合を何回も見たことがありますけれど実力も凄くある選手なので。でも、彼は世代交代と言っていましたがそんなことさせるわけないじゃないですか。気合い入れてこの1カ月半仕上げてきました」と、まだ世代交代などさせないときっぱり。
しかし、将来的に脅威となる素質を持っていることは認めているのかとの質問には「そうですね。18歳で11戦11勝はなかなかいないんじゃないですかね」と認めるが、「ムエタイルールは初めてなので、ムエタイの怖さを教えてやりたいですね。圧倒的な差を見せます。楽しみにしていてください」と現段階では圧倒的な差があるとした。
石井はズバリ「2RくらいでKOしたいですね」と予告。「RWSは3Rしかないので、1Rから打ち合いになると思いますけれど、2Rで見切ったところでチャンスを逃したくないなって思います」という。
メインイベントを務めることには「魅せるムエタイをしないといけない。ムエタイって面白いなって認知していただくためには、ムエタイの技だったり、キックボクシングとは違うなってところを見せなくてはいけないので、そういうことにもこだわって戦いたいと思います」と、ムエタイの面白さも伝えられる試合をしないといけないと語った。
一方、松田は「計量が終わってホッとしています」とし、「会見で対面した時と印象はそんなに変わりはなくて、ちゃんと仕上げてきているんやなって感じですね。オーラは自分の方があるのであまり感じなかったです」とする。
フェイスオフでにらみ付けたのは「絶対に倒してやるからなって。相手の土俵なので、それこそほんまに負けたくもないし、僕が勝ったら一躍スターなので勝ったろって感じを目で訴えていましたね」と説明した。
ムエタイルールは今回が初めてとなるが、タイへ1週間練習に行ったと言い「タイで教わってから日本に帰って、それを日本のジムでやってみた感じですね。だいぶいい感じに仕上がっていると思います。(ヒジも使う?)もちろんです。タイでは1週間まるまる練習でした。得たものって言うか、技術面もそうですがムエタイファイターのマインドをもらえて気持ちも高まって、そういう部分がめっちゃもらえた感じですね。生活するために戦っているわけじゃないですか、ムエタイファイターの人って。何としても負けられへんってのが伝わってきたので、その気持ちももらえたので」と、技術だけでなくハートの部分も伝授されたという。
石井が指摘していた身体の大きさについては「前の会見の時はめっちゃ太っていて62kgくらいあったので。10kgちょっとくらい落としました。そんなに戻さないですね。動きやすい体重を維持して試合に臨もうと思っています」と、3月中旬に行われた記者会見から約10kgの減量をしてきたと説明。
これまでよりも大きな舞台、U-NEXTを通して見る人も多い舞台でインパクトを残したいかとの質問には「もちろんですね。石井一成選手に勝ったらそれこそ世代交代というか。そんな感じに見ている人は捉えてくれると思うので、僕はそこをめちゃくちゃ狙っているのでとりあえず勝ちたいですね」と、注目されるこの舞台で石井超えを果たしたいと野望を燃やす。
吉成名高ともいずれ戦いたいと口にしていたが、「今はすぐにやりたいとは思っていないですね。今は石井一成選手に集中して頑張ろうかなと思っています」と、目の前の試合に集中しているようだった。
しかし、今後の目標を聞かれると「僕は全然団体にこだわっていなくて。ひとつの団体で世界王者になったとしても、格闘技界っていっぱい団体があるじゃないですか。どこがほんまの1位か分からないので。それだったら団体毎の強いって言われている人を一人ずつ倒していったら一番強いヤツになれるんじゃないかなって。そこを狙っています」と、各団体のトップを一人ずつ倒していきたいと語った。