初の素手ボクシングにも自信満々の篠塚
2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』の記者会見が、11日(木)都内にて行われた。
鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)vs.YA-MAN(TARGET SHIBUYA)が、YA-MANの練習中の負傷(内側側副靱帯と前十字靭帯の損傷・全治2カ月)により中止となり、代わって篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)の出場が決定。篠塚はRIZIN初のBKFCルール(2分5R・60kg契約)で試合を行うことが発表された。
当初、篠塚は4月27日にロサンゼルスで開催されるBKFC大会に日本人初の参戦が決まっていたが、RIZINでBKFCの試合を行うことになった。
その経緯について榊原信行RIZIN CEOは「BKFCは一番バイオレンスで刺激的なルール。それを2月にマイアミで辰樹と直接観戦しましたが、初めて見た人は引くかもしれないエグいルール。辰樹が日本人初としてロスのリングに立つことが決まっていたが、ここでウチのマッチメーカーであるチャーリー柏木の機転が利いて、BKFCはアメリカでは今年すでに7大会、2018年から始まってすでに80大会以上やっており急成長を遂げて人気が爆発しているが、日本では知名度がない。だったら提供試合としてRIZINで実現させようじゃないかと話をまとめてくれました」と説明。
「レフェリーもアメリカから来ます、向こうの判定基準でマッチアップ。対戦相手は日本人・外国人含めて最終調整中です。日本人では誰もチャレンジしていない、このヒリヒリする一番過激なルールにスクランブル発進することが決まったことをこの場でお伝えしたい」と、対戦相手は調整中だとした。
会見に出席した篠塚は「自由になった辰樹です。今回は日本にベアナックルを持ってきたので日本人のみんな見てください。俺は、チャンピオンがドッドソンなのであいつをしばこうと思っているので楽しみにしていてください」と挨拶。
榊原CEOが「試合映像は見ていたが、実際に見るとアグレッシブで展開も速い。2分ということもあるのかもしれないけれど。殴られた選手の顔面がみるみる腫れていく。素手で殴り合うのはこういうことなんだなっていう。これだけたくさん試合を見て来た僕らにとっても壮絶な、人間同士の戦いの原点に近い戦いを見せられるし、見てもらえると思います。それをやれるのはこの男しかいない」と言うと、篠塚は「俺しかいないですね」と胸を張る。
「あれはいいですね。日本人は引いちゃいますね。(試合を見て)やりたかった。プロの喧嘩みたいなもので一発もらったらヤバいけれど、俺も一発当てたら相手も同じなので」と現地で試合を見てやりたいと思ったと言い、拳の怪我が心配されるがと聞かれると「すぐに倒して勝つので大丈夫です」と自信満々。
すでに練習は開始しており、「素手で練習しています。素手で殴っています。ミットもサンドバッグも。対人の時だけオープンフィンガーグローブを付けていますけれど。俺は元々ボクサーなんで全然大丈夫。空手の打撃も入れてベアナックル仕様になっているのでどんな相手でもなぎ倒します。怖さよりワクワクの方が強いですね。楽しみです。もらったら危ないのでコツコツ行って最後はバシーンと行きたい」と、全く臆するところはない。
対戦相手については「本当ならアメリカのイカれた黒人とかがいいんですけれど、誰でもいい」とする。対戦相手は日本人も含むとのことだったが、榊原CEOは「僕らがマッチアップするわけじゃなく、ベアナックル側から出してって言われれば出します。4月27日にロスでの試合が決まっていて、マッチメイクも進めていた状況で引っ越ししての状況なので。BKFC側と協議して決めていきたい」と、基本的にはBKFC側が対戦相手を決めるのだという。
篠塚は「日本人でも素手で出来る人がいるならって感じです。ちゃんと強いヤツで」と、強ければ日本人でもいいとした。
ちなみに素手で殴り合った経験はあるのかと聞かれると、篠塚は「あります。でも戦績はよくないですね。いつも酔っ払っていたので(笑)」と、ある意味実戦経験はあるという。
当初はMMAへの転向も口にしていたが「それは待っていてください。まずはベアナックルします。自由な感じでやりたいことを全部やろうって感じです。今はベアナックルです」とBKFCでやる気のようだ。
「チャンピオンになりたいです。日本に初めて俺が持ってきたので、日本のパイオニアになりたいです。強い人いるし、アメリカに進出しちゃおうかなと思っています。カラテコンバットにも出てみたいので、いろいろなベルトを増やしたいですね。最近ベルトがなくっちゃったので」と、BKFCのタイトルも狙っていくと話した。