キックボクシング
レポート

【イノベーション】元山祐希が前田大尊を“おっさんパワー”で寄せ付けず新王者に、ジム対抗戦で藤平泰地、吉角綾真、風間祐哉が勝利、夢叶と佐野澪はドロー

2024/04/06 20:04
JKI「RESISTANCE-15」2024年4月6日(土)東京・新宿FACE ▼第10試合 メインイベント INNOVATIONフェザー級(57.15kg)王座決定戦 3分5R延長1R〇元山祐希(武勇会/INNOVATIONフェザー級1位)判定3-0 ※49-46、48-47、49-46×前田大尊(マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級2位)※元山が新王座に就く。  元山は2014年8月31日にプロデビュー。INNOVATIONや岡山ジム主催興行、チャクリキジャパンなどで活躍。2023年11月にM1スーパーフェザー級王座を獲得している。前戦は2024年2月に佐野貴信から勝利を収めている。戦績は17勝(4KO)9敗2分の33歳。  前田は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで4冠王に。プロでは2023年7月に一航からハイキックでダウンを奪っての勝利で名を挙げ、2024年2月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦も行っている(判定負け)。戦績は7勝(1KO)2敗の18歳。  1R、前田が徹底して右ローを蹴っていく。右ローをフェイントにしてのスーパーマンパンチのような右ストレート、前蹴りと手数で圧倒。序盤はそのスピードに戸惑ったような元山だったが、終盤は左フックを中心にパンチを狙っていった。  2Rも右へ左へと回り込みながら右ローを蹴り、前蹴りと順調に攻めていた前田だが、動き続けているのと前に出る元山の圧で疲れたか、元山の左右フックから組み付いてのヒジ・ヒザに捕まり、左ボディからの右フックでダウンを奪われる。  3Rも圧をかけて左右フック、左ボディ、そして組んでのヒザで攻める元山。滝のような汗をかく前田は疲労の色が濃いが、それでも右ローを蹴り続ける。  4Rは息を吹き返した前田が動き回って右ローに加えてパンチを放っていく。しかし、元山は圧を強めて左右フック。手数は前田が多いが、元山の強い攻撃が目立つ。  5R、前田は綺麗なコンビネーションを決めていくが力強さが感じられず、逆に元山はパワフルな左右フックと左ボディ、そして組んでのヒザ蹴りで確実にダメージを与えていく。最後は打ち合いに行った前田だが、元山がパワーでねじ伏せるように畳みかけた。  大差の判定勝ちで元山が新王者に。マイクを持つと「僕のことを応援してくれた皆さん、お待たせしました。前田くんにおっさんナメんなよと言いたかったんですけれど、前田くん強かったです。おっさんでも負けないようにまだまだ頑張ります」と語った。 [nextpage] ▼第9試合 ジム対抗戦 スーパーバンタム級(55.34kg)3分3R 肘打ちなし〇藤平泰地(花澤ジム)判定3-0 ※29-28、30-28、30-27×本多 樹(ReBORN経堂)  1R、ローからパンチにつなげる藤平に対し、本多は前へ出て左右フック。変則的な動きを見せる本多、オーソドックスな藤平というスタイル。  2Rは両者ともアグレッシブに攻め、パンチの打ち合いに出る。その中でもしつこく蹴る藤平の右ローに本多の足が流れ始める。本多はローを蹴られないように前へ出てパンチ、組んでのヒザ。組んでのヒザでは本多に分があるが、藤平の右ローが効果的。本多は首投げで投げてしまい、痛い減点1。  3R、左右フックでガムシャラに前へ出る本多がヒザも突き刺す。藤平も打ち合いながら右ロー。本多が手数で攻め、終盤は藤平のクリンチが増えたが、判定3-0で藤平の勝利となった。 [nextpage] ▼第8試合 ジム対抗戦 58kg契約 3分3R 肘打ちなし△夢叶(エムトーンジム)ドロー 判定1-0 ※29-28、29-29、29-29△佐野 澪(マイウェイジム)  1R、序盤は夢叶が右ローと右ストレートで流れをつかんだが、後半は佐野が前に出て右を当てた。  2R、両者ともなかなか距離が合わないか、パンチの空振りが目立ち攻撃のヒットが少ない。その中で右ローを蹴る佐野がとったか。  3R、ここで佐野が前蹴りを使い始める。合わせて右ロー。夢叶はパンチで前へ出るが佐野はクリンチ。この展開が続き両者決め手なくドローとなった。 [nextpage] ▼第7試合 ジム対抗戦 スーパーフライ級(52.16kg)3分3R 肘打ちなし×井ノ本航希(LAILAPS東京北星ジム)判定0-2 ※29-29、28-29×2〇吉角綾真(マイウェイジム)  1R、両者フルの右ロー&右ミドルで蹴り合う。重いローとミドルが交錯し、右ストレートも狙い合う。井ノ本は吉角のパンチの打ち終わりを狙って右ストレート、左フック。  2R、吉角がパンチのカウンターの右ミドル、右ローを決める。井ノ本は強烈な左ボディを決めれば、吉角は右ストレートで仰け反らす。井ノ本が右ストレートを返してラウンド終了。  3Rはパンチの打ち合いとなり、吉角が右ストレート、左フック、ジャブをヒットさせていく。井ノ本も負けじと左ボディを打つ。3Rを通して甲乙つけがたい内容だったが、最後は前に出てパンチを打ちに行った吉角が判定2-0で勝利を収めた。 [nextpage]  ▼第6試合 ジム対抗戦 契約53kg 2分3R ※肘なし×櫻田直人(芦原会館夷隅支部)判定0-3 ※30-28×3〇風間祐哉(WSR三ノ輪)
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