(C)ONE Championship/GONG KAKUTOGI
2024年5月4日(土)タイ・ルンピニースタジアムで開催予定の『ONE Fight Night 22』(4日午前9時よりU-NEXTで生中継)にて、秋元皓貴(日本)が「バンタム級(65.8kg)キックボクシング」(5分3R)で中国人初のK-1王者・ウェイ・ルイ(中国)と対戦することが5日、発表された。
元ONEキックボクシング世界バンタム級王者の秋元は、ジャン・チェンロン、チュー・ジェンリャンら中国の強豪のほかカピタン・ペッティンディーアカデミーに勝利するなど5連勝も、2022年11月のペッタノン・ペットファーガス戦でスプリット判定負け。しかし、試合後ペッタノンに禁止薬物の陽性反応が認められたため、ペッタノンの王座は剥奪となっている。
この試合から1年以上、リングから遠ざかっている秋元には、1月の日本大会で、最初にジョナサン・ハガティーとのタイトルマッチのオファーがあったが、ハガティー負傷により日本大会には間に合わず。「その後ジョン・リネカーとのスペシャルルールやミックスルールでの話もありましたが、キックボクシングでの試合をしたいという思いが強く(秋元)」日本大会出場ならず。5月4日のウェイ・ルイ戦が決定した。
散打出身のウェイ・ルイは、2017年2月の「K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント」でK-1初参戦。1回戦で佐々木大蔵を2R KOに下すと、準決勝でクリスチャン・スペトゥクに判定勝ち。決勝で平本蓮の左ローに苦しみながらも手数を返してスプリット判定勝ち。中国人初のK-1チャンピオンに輝いている。
その後もタイトルマッチでゴンナパー・ウィラサクレックに判定勝ちするなど、怒涛の33連勝を飾るが、2018年3月の卜部功也戦で700gの体重超過。変則王座戦の末に、卜部の左ストレートを浴びて2R KO負け。キャリア初のKO負け、約3年7カ月ぶりの黒星を喫していた。
K-1を離れてからは、Glory of Heroes、武林風にカムバックし、2023年4月の前戦『武林風 536』では東本央貴に判定勝ち、20連勝をマークしている。
今回、ONEと契約した34歳のウェイ・ルイと対戦する31歳の秋元は、「自分がONEで中国人を過去に倒してきて(ジャン・チェンロン、チュー・ジェンリャン)“中国人キラー”って言われているような選手になっているのは嬉しいです。警戒されたりしているのは実力が認められているということかと思います。ただやることは変わらないので、仕事をやり切るのみです。
相手は蹴りもパンチも上手い選手なので、離れた距離での試合になるのかなと予想しています。そこでの攻防は見ていて面白いのかなと。ウェイ・ルイも僕も蹴りが得意なので、そこも見どころの一つかと思います。
本当に自分も(試合を)たくさん待ちましたし、ファンの方もすごく自分の試合を待ってくれていたと思います。今まで試合がなかった期間しっかりトレーニングをして成長しているし、その姿をお見せできると思いますので、当日しっかり楽しんでもらえたらと思います!」と、意気込みを語っている。