ムエタイ
インタビュー

【RWS】3連続KOを目指す「やっぱり“ムエタイの石井一成”は違うなというところを見せます!」

2024/04/03 13:04
 2024年4月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBAにて開催される、ラジャダムナンワールドシリーズ(RWS)の第2回日本大会『RWS JAPAN』(U-NEXT配信)にて、11戦無敗のスーパールーキー・松田龍聖(大原道場)と対戦するイッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)のインタビューが主催者を通じて届いた。  石井は打倒ムエタイを掲げタイで試合を重ねながら、2022年8月からK-1にも参戦。K-1バンタム級王座決定トーナメントに出場するなどトップクラスと試合を重ねてきたが、2023年12月の黒田斗真とのK-1 WORLD GP バンタム級タイトルマッチを最後にK-1との契約を解除。今年3月9日、タイ・ラジャダムナンスタジアムで開催されたRWSではコンパヤック・ポーラクブン(タイ)を相手に衝撃の初回KO勝ちを収めた。 まさか日本人選手とやるとは思っていなかった ――今回RWS JAPAN参戦が決まりました。 「前回2月の旗揚げ興行に出られなかったので、やっと出場が決まって嬉しいですね。旗揚げ興行は会場で観ていたのですが、タイ本場の雰囲気がそのまま日本に来た感じでモチベーションが上がりましたし、しかもお客さんが詰まった超満員の後楽園ホールでかなり盛り上がっていたので、自分も次は絶対に出たいなと思っていたところ、メインに選ばれたのでありがたいです」 ――前回3月のタイ・ラジャダムナンスタジアムでのRWSではコンパヤック・ポーラクブンを1RKOで沈めましたが、最後の左フックは狙っていたものでしたか。 「対戦相手は2回変わったんです。最初と次の相手はオーソドックスだったのですが、最終的にサウスポーの相手になりました。正直、オーソドックスの相手の方が正直、自分の技が入りやすいのですが、対戦相手が変わるのはタイではよくあることなので、そこまで気にしてませんでした。サウスポー対策としてジムの(石井)寿来とやってきて、最後にKOしたコンビネーションは練習通りのものでしたね。その時にすでに4月にRWS日本大会は開催されることは聞いていたので、ここで勝てば間違いなく出られるなと思っていました」 【写真】ラジャダムナンスタジアムのリングでかめはめ波ポーズを決める石井(C)RWS――試合前に見せた鳥山明先生追悼のかめはめ波ポーズも話題になっていました。 「海外からの反響が凄く大きかったです。ドラゴンボールは、僕が小学生、中学生に観ていて大好きなアニメでした。タイの会場にはドラゴンボールのTシャツを着ている人も多く、試合後はそういう方々から『かめはめ波ポーズで一緒にして写真を撮ってください』と言われて(笑)。自分もドラゴンボールのように、石井一成というムエタイ選手が日本にいることを世界中の人にももっと知ってもらいたいと思いました」 ――今回は松田龍聖選手との日本人対決が決まりました。 「僕はムエタイのタイトルを狙っている中で、前回(吉成)名高とやっているプレーオプラーオとの試合が見たいという声も多くあったのでやりたいなと思っていました。まさか日本人選手とやるとは思っていなかったので、最初にそのオファーをいただいた時は『なんでRWSのリングで日本人と?』という気持ちが大きかったんですけど、すぐ気持ちを切り替えられています」 ――もともと、松田選手のことは知っていたんですか? 「もちろん知っていますが、生で試合を観たこともなく、18歳と若くて出ている団体も全然違かったので対戦することはないと思っていました」 ――ご自身の18歳の時を思い出したりは? 「18歳の時の僕といえば、true4Uのベルトを獲ったり、旧KNOCK OUTのリングで矢島直弥選手に勝った時ぐらいですね。あの時の僕はタイだけでなく、日本の団体でも試合をやり始めて凄く勢いがあって調子が良かった時ですね。矢島戦の時は若かった僕が勝って世代交代みたいな試合になりました。若い時は何も怖くないし、目標が常に上にあって、この人を倒せばまた上に行けるといういう目標があるから、そういう怖さは松田選手にあるかもしれませんが、今回は僕が負ける気はさらさらなく、僕もまだ25歳なんで若手の勢いを止めてやりたいと思います」 ――選手としての印象はどういう印象がありますか。 「反応が早いなと。攻撃と防御の切り替えが早く、トータル面でもすごく上手いなと思いました」 ――タイ人と多く戦っていることで日本人選手が相手だとリズムが違うことでやりにくさはありますか? 「ムエタイルールで日本人とやるのはBOMの小嶋・ノーナクシン戦(2021年11月7日)以来なのですが、ジムでは多くスパーもやっているので特に問題はないと思います」 ――松田選手は今回の試合に向けてタイで修行を行ってきたようです。そこは警戒ポイントになりますか? 「ならないですね。そんなにすぐにムエタイテクニックを覚えられるものでもないですし、少しかじったくらいでムエタイをやっているとは言えないので、何も気にしてないです」 ――どういう試合展開をイメージしてますか? 「組んだり、こかしたりすぎるとRWSのリングでは注意され、今のRWSでは特に打ち合いが求められているので、いつも通りヒジも狙っています。ヒジの展開になると、僕の方が全然うまいですし、向こうがヒジを出せる距離は自分も出さる距離なので、そこに入った時に怖さを感じるんじゃないですかね」 ――ここで勝って次に見据えているものはありますか。 「ラジャとRWSのタイトルを狙っていきます。階級はバンタム級かスーパーフライ級になり、スーパーフライ級だと名高が持っているのでRWSのトーナメントがあれば、そこでベルトを狙いたいと思います。今年3試合目で今回またKO勝ちすれば、3連続KOになるので、やっぱり“ムエタイの石井一成”は違うなというところを見せます!」
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