キックボクシング
ニュース

【GLORY】“ミドル級世界最強”外国人史上初のムエタイ2大殿堂覇者ユセフ・ブガネムが初参戦、ヘビー級GPで番狂わせ起こしたラジャブザデも出場

2024/03/27 20:03
 2024年4月27日(土・現地時間)フランスのドーム・ド・パリで開催される『GLORY 91』の追加対戦カードが発表された。  メインイベントの王者エンディ・セメリア(キュラソー/オランダ)vs.チコ・クワジ(オランダ)のウェルター級タイトルマッチに続いて決まったのは9カード。  コ・メインではライトヘビー級3分3Rでバフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)がライトヘビー級に転向し、パリ在住の強打者ケビン・オマール(フランス)と対戦する。  ラジャブザデは4年ぶりのGLORY復帰戦となった2023年5月、ルイス・タバレスを1Rで右ハイキックKOし、存在感を示した。8月のグランプリ予選トーナメントではモハメド・アミンにTKO勝ち、ユルジェンダルに判定勝ちで優勝。2024年3月のGLORYヘビー級GPでは1回戦で元GLORY世界ヘビー級暫定王者タリク・"クッキー"・オサロを破る番狂わせを演じたが、準決勝でレヴィ・リグターズに敗れた。戦績は66勝(58KO)2敗。  オマールはMMAファイターで9勝4敗1無効試合。近年は『UAE Warriors』を主戦場にしている。キックボクシングでフランス王者に2度、散打でフランス王者に5度輝いているという。GLORYではこれがデビュー戦となるが、GLORYによればキックボクシング戦績は33勝(7KO)4敗。  キャッチウェイト(-72kg契約)3分3Rでは、ベルギー・モロッコのスーパースター、ユセフ・ブガネム(モロッコ)は、ウクライナのスタニスラフ・カザンツェフ(ウクライナ)と対戦する。  ブガネムは12歳でムエタイを始め、17歳でタイに移住。『THAI FIGHT」で活躍し、2015年に-72.5kgトーナメントで優勝。同年にはオムノーイスタジアムのミドル級王座も獲得すると、2016年8月にはラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王座に就いた。2018年2月にはWBCムエタイ世界ミドル級王座、4月にはIBFムエタイ世界ミドル級王座も獲得すると、5月にはルンピニースタジアム認定ミドル級王座も獲得し、史上初の外国人2大殿堂制覇王者となった。ミドル級(-72.5kg)世界最強の呼び声も高い男が、ついにGLORY参戦を果たす。  また、ブガネムは2013年7月のラウェイ無差別級世界王者になり、2024年1月にはMMAにも挑戦して2RでTKO勝ちしている。  対するカザンツェフは25勝(7KO)8敗1分の戦績を持つ。  GLORY世界ヘビー級6位ソフィアン・ラドウーニ(フランス)はドイツのベテラン、ウラジミール・トクタシノフ(ドイツ)と対戦。  ラドウーニは2018年にAFMTナショナルタイトル(-91kg)、2019年にWKNヨーロッパ王座(-95kg)、2022年6月にはWAKO世界王座(+94.1kg)と3つのタイトルを獲得。2023年3月にGLORYに初参戦すると、距離をとったテクニシャンぶりを発揮してランカーのナビル・ハチャブから判定勝ちを収めた。5月にはアデグブイから勝利を収めてGP出場権を獲得。2024年3月のGLORYヘビー級GPでは1回戦でリコ・ヴァーホーベンに敗れている。戦績は35勝(17KO)3敗1分。  トクタシノフは51勝(28KO)19敗の戦績を持つベテランで、2019年12月にはMMAにも挑戦したが敗れている。2023年6月のGLORY初参戦ではナビル・ハチャブに判定負け。  いつもエキサイティングな試合を見せるGLORY世界ライトヘビー級9位パスカル・トゥーレ(フランス)が元タイトルコンテンダーの同級5位モハメド・アミネ(モロッコ)とライトヘビー級3分3Rで対戦する。  トゥーレはフランスを主戦場にし、2021年12月にはフランスで行われたK-1ルールの-95kgトーナメントで準優勝。2023年2月の前戦では『ムエタイ・ファクトリー』で元GLORYライトヘビー級王者アルテム・ヴァキトフと対戦して判定で敗れている。GLORYには2023年9月に初参戦し、ステファン・ラテスクに判定で敗れた。戦績は18勝(6KO)6敗。  アミンは2023年4月にGLORYデビューを判定勝利で飾り、Enfusionでは2勝1敗。MMAファイターとしても活躍しており、2023年3月25日の『PFL』にも出場している(判定負け)。MMA戦績は5勝2敗。2023年6月にアベナ欠場を受け、試合中止から12時間後に代役として抜擢されタリク・カバベとGLORY世界ライトヘビー級暫定王座決定戦を争ったがKO負け。戦績は29勝(16KO)6敗。  フランスのスター、シリル・ベンザケン(フランス)はGLORY復帰戦で、タフなオランダ人ファイター、ヨス・ファン・ベルゼン(オランダ)とウェルター級3分3Rで対戦。  ベンザケンはパリ・ドーフィーヌ大学で経営学位を取得し、2014年にマーケティングの修士号を取得し、2015年には修士号を取得。14歳でムエタイを始め、2012年にプロデビューするとその年にキックボクシングでフランス王者、翌年にはムエタイのフランス王者となった。さらに2013年にヨーロッパ王者、2014年にWMF世界王者、2015年にはISKA K-1ルール世界王者となって同年にGLORY初出場を果たした。モデルとしても活躍し、2019年にはキックボクサーとしては初めてEVERLASTのアンバサダーにも就任。  ベルゼンはディック・フライ&ハンス・ナイマンのジムに所属し、2019年5月にGLORY初参戦。前回は2023年2月にロビン・シリックに敗れ、3勝3敗のGLORY戦績。通算戦績は9勝(3KO)3敗。  フランスのベテランファイター、ボボ・サッコ(フランス)がGLORYデビュー戦を迎え、スペイン人トップファイターのダビド・メヒア(スペイン)とフェザー級3分3Rで対戦する。  サッコは2010年6月にデビューすると12連勝をマーク。ペッブンチューやファビオ・ピンカ、ヨードウィチャーら世界的強豪との戦いを経て、2017年5月にはシンマニー・ゲォサムリットを破りWPMF世界スーパーウェルター級王座を獲得。2018年4月にラフィに勝利し、2019年2月のONEでクラップダムには判定で敗れたが、12月にはチャド・コリンズから判定勝利を奪っている。戦績は75勝(29KO)6敗1分。  スペイン系コロンビア人のメヒアはISKA世界ウェルター級王座を保持しており、近年は中国のクンルンファイトやWLF武林風でも活躍している。クンルンファイトでは、近代ムエタイのトップ選手であるタワンチャイ・P.Kセンチャイムエタイジムとフルラウンドの激闘を演じ、判定で敗れるもパンチ主体のスタイルで左フックからの右アッパー、顔面とボディに打ち分ける右ストレートでタワンチャイを苦しめた。2020年3月にはK-1に来日しているが、ウェルター級で野杁正明に判定3-0で敗れている。2023年10月、GLORY初参戦にしてペットパノムルンの保持するGLORY世界フェザー級王座に挑戦したが、判定4-1で敗れた。戦績は61勝(18KO)16敗。  プレリミナリーファイトでは、パリのディアゲリー・カマラ(24勝10KO5敗1分)とオランダのGLORY世界ウェルター級6位ロビン・シリック(21勝7KO7敗)、モロッコのGLORY世界ウェルター級5位イスマイル・ウズグニ(4勝1KO1敗)vs.フランスのメフディ・アイト・エル・ハジ(31勝8KO4敗2分)という有望株対決が組まれている、  そしてドイツのフロリアン・クローガー(19勝6KO10敗)がフランスの新星ラミー・デギール(5勝5KO1敗1分)を迎えてのオープニングファイトが行われる。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント