無敗の王者を一撃KOした愛鷹。タイトル挑戦は実現するか
2019年8月24日（土）エディオンアリーナ大阪にて、開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN～日本vs世界・5対5＆スペシャル・スーパーファイト in 大阪～』で、9勝(5KO)無敗のK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン（イラン/WSRフェアテックス・イラン）を3R57秒、右フック一発でマットに沈めたBigbangヘビー級王者・愛鷹亮（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）。
無敗の王者を破る“ジャイアントキリング”と、そのKOシーンのダイナミックさがネットを中心に大いに話題となっている。
愛鷹は翌日に行われた一夜明け会見に出席して試合を振り返るとともに、試合後に敗れたカリミアンが暴れてもめ事を起こしたことに触れて「前日計量の時に目を見て、澄んだ目を見て優しい人と言いましたが見当違いだったみたいで。控室で暴れたりしたとか見ていて、チャンピオンがそんなことをしていたらダメなんじゃないかなと。彼がベルトを持っていてはいけないと思う。だから僕がベルトを獲ります」と言うと、場内からはこの日一番の拍手が沸き起こった。
この発言について、愛鷹は自身のSNSにて「生意気なこと言ったかもしれんけど、俺が子供の時見てて憧れてたチャンピオンはそうじゃなかった。俺自身が理想としてるチャンピオンになれるか分からないけど俺のほうがなれると思う」と、少し反省しながらも自分の方がチャンピオンにふさわしいとした。また、ハッシュタグには「生意気言って」「すんません」とも。
愛鷹は静岡県沼津市出身で、リングネームの「愛鷹」は地元の愛鷹村（現在は沼津市に編入されているが、学校名や公園などにその名が残されている。愛鷹は愛鷹小学校・愛鷹中学校出身）から名付けたもの。柔道出身で静岡県のジュニア大会で優勝したことも。静岡県警に就職し、派出所勤務を経て機動隊に配属。正義感が強いのもうなずける。
