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レポート

【ONE】SBの佐藤執斗がKO負け、老沼隆斗もカンレックに初回KO負け、勝野雅也は2RにKOで敗れ、井原浩之もマットに沈む

2024/03/22 22:03
ONE Friday Fights 562024年3月22日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTでLIVE配信 ▼第6試合 キャッチウェイトムエタイ 3分3R〇フルカン・カラバフ(トルコ)TKO 1R×井原浩之(ハーデスワークアウト)  カラバフは2023年7月の『ONE Friday Fights 5』に初参戦してTKO勝ち。その後は連敗を喫したが、2023年12月にロレンツォ・ディバラにTKO勝ち。戦績は27勝8敗。  井原は2017年5月にMA日本キックボクシング連盟ミドル級王者となった。同王座は初防衛に成功後、2019年2月に横山剛に敗れて失っている。2023年8月の『BOM』では与儀竜也との3度目の対決を制し、IPCC日本ウェルター級王者となった。前日に40歳の誕生日を迎えている。セコンドにはタップロンが就く。  1R、井原は左ミドルで先制。カラバフは井原の右ミドルに左フックを合わせる。カラバフは右ロー、左カーフ。井原はミドルをスネでブロックし、次の右ローもカットするがダウンを喫する。左ミドルで応戦する井原だが、左フックで2度目のダウン。そして右ロー2発でマットに沈んだ。  カラバフは「長い間練習してきて自分の力を出したいと思っていた。2つのゲームプランを用意していて、アッパーとローキックがあった。そのうちのローキックが活きた」と話し、35万バーツのボーナスを受け取ると「これでオーストラリアの治安のいい街に家族を連れて行くことが出来る」と喜んだ。 [nextpage] ▼第5試合 キャッチウェイト (52.62kg) ムエタイ 3分3R〇ラック・エラワン(タイ)KO 2R 1分19秒 ※左フック×佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/シュートボクシング日本バンタム級王者)  佐藤はトリッキーな動きから繰り出す蹴り技を得意とする、SB中部地区を代表する選手。2021年12月には伏見和之と激闘を繰り広げ、4R KOで初代SB日本バンタム級王者に輝いた。2023年6月のOFG戦でサンチャイ・TEPPENGYMをKOし、11月にはRISEスーパーフライ級5位の翼にもOFG戦でKO勝ちするなど現在6連続KO勝ちと勢いに乗っている。兄は元DEEPストロー級王者のカン・サトー。  ラックは2019年12月にルンピニースタジアム認定ライトフライ級王座、2020年3月にはプロムエタイ協会の同級王座、2022年には7チャンネルスタジアムのスーパーフライ級王座を獲得。2023年3月から『ONE Friday Fights』に参戦し、チューサップとマハーサムットに連続KO勝ちを収めて11連勝をマークしたが、11月のソンチャイノーイ戦で判定負けを喫して連勝がストップした。  1R、佐藤はさっそく得意の前蹴りを連発。柔らかい動きで左右にスイッチしてミドル、ローを蹴る。ラックは前蹴りで出鼻を挫かれるが、右ローを蹴る。佐藤のクロールのように打つ左フックがヒット。ラックは右ローを狙い撃ち。ならばと佐藤は左ローを狙い撃ちにし、右ローには右ローを返す。佐藤は組み付くとそのまま首投げもこれは反則。どんどん前に出てくるラックに佐藤はバックスピンエルボー。佐藤がトリッキーな動きで多彩な攻撃を見せたが、ラックも前に出続けて圧をかけ続けた。  2Rも前に出てくるラックに、佐藤は右へ回り込む。右カーフから左フック、そして前蹴りで突き放す。しかしすぐに前に出て距離を詰めるラック。佐藤は頭を下げてパンチを打つところに左ミドルを顔面にもらいそうになる。左ミドルをもらった佐藤は下がり、ラックが左ボディからの左フックでダウンを奪う。  コーナーでうずくまる佐藤はカウント途中まで休むような様子だったが、これが裏目に出てレフェリーがストップ。佐藤のKO負けとなった。佐藤は「えっ?」という表情。ラックは「ジムを移籍して改善するところは改善して試合に臨みました」と語り、35万バーツのボーナスを手にした。 [nextpage] ▼第2試合 フライ級ムエタイ 3分3R〇ソンラック・シット・ポー・ジョ・ーウォー(ミャンマー)KO 2R 0分13秒 ※左ストレート×勝野雅也(TRY HARD GYM)  勝野は2016年MA日本キックボクシング連盟新人トーナメント60kg優勝、元WPMF日本フェザー級6位の肩書きを持ち、戦績は12勝(7KO)2敗2分。今回がTRY HARD GYMに移籍しての第一戦となる。  ソンラックは2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』から参戦しており、1戦目こそ判定2-0で勝利したがその後は4連敗。  1R、サウスポーのソンラックがいきなりの左ストレートをヒットさせ、クリンチした勝野へ左ヒジも打つ。右フックで打ち合いに行く勝野へソンラックが左フックを2発。勝野の左フックダブルには右フックのダブルを合わせ、組むとヒザ。それでも勝野は打ち合いに行くと、ソンラックは左ミドルから組んでのヒザ。離れると飛び込んでの左ストレートもヒットさせる。左ボディストレートからの右フック、続く左ストレートでダウンを奪う。ソンラックの左ストレートをもらった勝野は思い切り左右フックを振り回す。ソンラックの左フックからの顔面ヒザ連打でラウンド終了。  2Rが始まってすぐ、ソンラックは左ミドルからの左ストレート。これに勝野が倒れ、ソンラックのKO勝ちとなった。ソンラックには35万バーツのボーナスが贈られた。 [nextpage] ▼第1試合 キャッチウェイト(53.52kg)ムエタイ 3分3R〇カンレック・ソー・チョーミーチャイ(タイ)KO 1R 2分20秒 ※左フック×老沼隆斗(Struggle)  空手をバックボーンに持つ老沼は2018年6月にREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定リーグ戦を制し王座戴冠、その後も得意の蹴り技を駆使し2020年9月のKNOCK OUTでは清志を上段後ろ回し蹴りで一撃KOと衝撃的なKO劇を見せ、年間表彰においてベストKO賞を獲得した。2024年2月のRWS JAPANではアピデートを2RにローキックでKOしている。  カンレックは2024年1月の『ONE Friday Fights 47』で初参戦、ジョムホートを1RでTKOに破っている21歳。スタイルはムエカオ(組んでのヒザ蹴りを得意とするタイプ)だが、スピードのあるパンチも脅威だ。  1R、カンレックはサウスポー。老沼は序盤からミドル&ローと蹴り主体、カンレックは前へ出ての左ミドル。全く下がらないカンレックに下がる老沼は前蹴りも放つが、カンレックは距離を詰めて右フックを当てる。さらに圧を強めるカンレックは老沼をコーナーへ詰めると右フックからの左ストレートでダウンを奪う。  さらにパンチで詰めていくカンレックが左ストレートをヒットさせ、下がる老沼へ左右フックの猛攻。老沼もパンチで応戦するが空振り、最後はカンレックが左ボディを打ってからの左フックで老沼を倒し、KO勝ちを飾った。  カンレックには35万バーツのボーナスが贈られた。
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