MMA
インタビュー

【RIZIN】RENAがシン・ユリに物申す「ええ加減にせい、こらっ! 3つしか変わらんやないかい!」「試合で黙らせたらいいかなと」

2024/03/21 23:03
 2024年3月23日(土)神戸ワールド記念ホール『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』にて、シン・ユリ(韓国/team GENIUS)とスーパーアトム級(49.0kg)5分3Rで対戦する、RENA(シーザージム)が21日(木)、試合前インタビューに答えた。  約1年ぶりの復帰戦となるRENAは、タイでのファイトキャンプ(合宿)を経てシン・ユリ戦に臨む。 昔の動きが戻ったなというのは実感している ――現在の心境は? 「長かったような短かったような。でもいろいろ考えたら凄く濃い短い時間だったなって思います。凄く充実したんだなって感じています」 ――充実したのはタイでのファイトキャンプがメイン? 「そうですね。2週間だったのを1カ月に伸ばしたくらい充実した練習が出来たので、身も心も凄くいい状態に持ってこれたと思います」 ――いつからいつまで? 「2月9日から3月10日までです」 ――タイガームエタイを選んだ理由は? 「最初にアメリカではないなと思ったのは、シン・ユリ選手が打撃系ファイターだったので、それがムエタイかなと思っていて。それでいろいろシュートボクシングの会長を始め、広報の方といろいろ喋っているうちにタイガームエタイさんがいいんじゃないかというお話しをいただいて、向こうも快く受け入れて下さって、という流れで行かせてもらうことになりました」 ――あまり分からない環境に飛び込む時の心境は? 「最初は怖かったので最初の1週間は本野美樹っていうDEEPの元王者に付き添ってもらって、一緒にタイ修行行かないって言って付いてきてもらって。そこからの10日間は一人でいて、良かったのでもう一人で残ろうという感じで1カ月になった感じですね」 ――居心地が良かった? 「格闘技に専念できる環境で。朝昼晩、動けるタイミングならどのクラスでも受けられる状況なので、凄く良かったですね」 ――世界各国のトップ選手とスパーリングは? 「私、海外の選手を本当に知らなくて。この人はUFCの選手なんだ、この人はベラトールの選手なんだって後々知るくらいで分からないんですけれど。練習を見ていると凄く技術の高い練習をしているので、見ているだけでも現況になるというか、肌を合わせてもやらせてもらいましたけれど、凄くいい練習になったと思いますね」 ――技術的に身に付けたものは? 「昔の動きが戻ったなというのは実感しているので、よりいい打撃を見せられると思いますね」 ――ショートカットが似合っていて、皆さんから好評? 「そうですね。めちゃくちゃ嬉しいです」 ――気分が変わったり、上がったりはあった? 「いろいろヘアアレンジも短いなりにいろいろ出来るので、かき上げたりとかやってこなかったことをやったりとか出来るのでショートはショートなりに楽しいなって思っています」 [nextpage] 引退は自分で決めるので。あなたが決めることではない ――対戦するシン・ユリ選手の印象は? 「高身長で2年のデータがないのが気がかりではありますけれど、大して動きは変わらないのかなと思うので、距離感さえ間違わなければ問題ないかなと思っています」 ――シン・ユリ選手はヒザ蹴りが得意だとのこと。試合映像を見てどう思った? 「私はそこは注意する部分ではないと感じているので、自信があるって言ってくれたならそこで勝負してもいいですし、試合で受けて強いんだ、得意なんだと思うような情報をいただけたってことですかね」 ――体力面では自分の方にアドバンテージがあるとも言っていたが? 「シン・ユリ選手は2年試合してないので、そう思うと別にそこに説得力を感じないというか。クロスフィットと試合は違うので。何も言うことない。そうですか、と思うくらいです」 ――どんな試合展開になるとイメージしている? 「お互い打撃が得意なので打撃戦になると思っていますけれど、嫌がって組んでくるという想定もしているので、MMAなのでいろいろな展開で圧倒できたらいいなと思っています」 ――大晦日で発表された時、シン・ユリ選手が「時代を終わらせる」と挑発してきた。それを聞いてどう思った? 「でも私を終わらせたら女子格終わっちゃうよ、と思うんですけれど。冗談ですよ(笑)。でもまあ、意識をしてもらっているというのはまだトップに立てているんだな、作って来れているんだなと感じるのでそれは嬉しいですね」 ――「負けたら引退してもいいのでは」とも言われていたが? 「この60戦になって引退は自分で決めるので。それはあなたが決めることではないと思いますけれど、試合で黙らせたらいいかなと思っています」 ――「小さい頃からRENA選手の試合を見ていて、芸能人に会ったような気持ちになった」とも言っていたが? 「過去にもたくさん、そうやって言ってくださっていた選手もたくさんいたので。別に何も変わりはしないかなと思いますね。ただ純粋に一人の人間としてシン・ユリ選手を倒すことしか考えてないです」 ――8cmの身長差は大きいのではないか。そこの距離感もイメージ出来ている? 「上体だけでも体感する距離感は変わって来るので。前重心なのか後ろ重心なのか、肩を入れて手を伸ばして来るのか。それは体感してみないと分からない距離なので。そこさえ間違わなければ大丈夫かなって。でも、トーナメントの1回戦でやったアナスタシア選手とかも身長が高かったので、そういうのも含めるともう60戦やっているのでそういう選手もいたので、1R30秒やれば慣れるかなと思います」 ――今回はケージ。2試合やって2試合とも負けている。苦手意識は? 「そろそろ勝ちたいですね。そろそろ勝って、ケージに登りたいですね。多分、一人で降りれないけれど(笑)。そこまでのイメージは持っているんですけれど、誰かに降ろしてもらわないと。高いところ怖いので(笑)。あまり深く考えずに、今回は勝ちに徹したいです」 ――日韓美女対決と煽り映像やSNSで使われているのは? 「私、自分で可愛いと思っていないので。可愛くなろうと努力しているだけであって、別にそこは(笑)。言ってもらえるのはありがたいので、化粧頑張って良かったなっていうくらいですかね。まあ、そう言ってもらえるのはありがたいので。そこでの注目度をもらえるのであればラッキーなことなので、そこを入り口に来てもらって、全然。ただ激しい試合を見せることにはなりますけれど。それで格闘技の魅力に気付いて、女子格闘技につながるのであれば、全然その入り口でいいなと思います」 [nextpage] 最後まで駆け抜けたい気持ちが強い ――RIZINで女子の試合が減っている状況をどう思っている? 「圧倒的に数が少ないのと、明確に男子選手と違うのはキャラがない、というのは凄くあるなと感じてはいます。でも作っても仕方がないので、こればかりは時代の流れと共に出てくる選手は出てくると思うので、女子の流れを切れさせないために今いる選手たちで頑張らないといけないと思いますね」 ――自分の場合は勝手に周りから付いてきた? 「私って何のキャラなんだろう、分からないんですけれど(笑)。素すぎて分からないんですけれど。どっちかと言うとヒールじゃないですか、多分。どっちかと言うと悪者に言われるもん。いいんですけれど。男性選手はいろいろな個性の方がいらっしゃるじゃないですか。そう思うとそういう面は足りないのかなと思いますね」 ――プロである以上はキャラが立つようなことを考えていかないといけない? 「難しいですね。合わなければ意味がないと思うし。やっぱり実力伴ってこそなので。難しい話ですね、次回までに考えてきます」 ――ナチュラルヒールとしてベビーフェイスのシン・ユリ選手の壁になる? 「誰がナチュラルヒールだよ!(笑)」 ――若手の選手のために一役買いたい気持ちはある? 「私がヒールならば、正義の味方、ヒーローみたいな天使みたいな方が現れたらより盛り上がると思うので、それはそれでアリかなと思いますね。やっぱりヒールがいないとヒーローも出てこないので。ナチュラルヒールで行きます(笑)」 ――今年は試合をたくさんやりたい? 「2年くらい怪我に悩まされてきたので、怪我がなければ定期的に試合はしたいなという風に。私も何年もできるわけじゃないので、身体と心が持つ限りは走り続けたいと思っています」 ――いま戦う理由、いま続ける理由は何? 「最後まで駆け抜けたい気持ちが強いからですかね。タイガームエタイさんとスーパーボンジムさんにお邪魔して、自分がこんなに動けないと思っていたのに『こんなに動けるんだ、私!?』みたいな。日本にいたら制限していた自分にいたことに気付いて、こんなにやったら怪我をするんじゃないかんとかちょっと制限してやっていたんだなって再確認して。私、ここまで動けるんだ、まだこんなに蹴れるんだ、こんなに出来るんだみたいな。その成長を感じられたので、自分だったんだなって気付かされたので、それを突破できたのは大きかったと思います」 ――アプローチを変えたら新しい自分が見えてきた? 「そうですね。私は新しいことが好きなので。ワクワクしないと強くなれないタイプなので、そういう意味では今回行って、いろいろな新しい環境で練習が出来ていろいろな選手と肌を合わせることによって、いいモチベーションになったし、全てが良かったです」 ――この戦いを経た先に見えているものは? 「今は別にこの試合に集中して、と考えているんですけれど、怪我がなかったらリング上でひと言あるかもしれないですね」 ――ファンは伊澤星花に勝つ力があるのかと見ているが、その点はどうか? 「その点も含めて試合内容で示していかないといけないので、試合が終わってからになりますね。今は言える立場ではないので」 ――ありがとうございました。 「すいません、RIZINさんのカメラってこれですか? ちょっと私も(ストラッサー)起一さんばりに物申したいことがありまして。シン・ユリ選手、私のことを幼い頃から見ていたとか、私の方が年齢下だとか、ええ加減にせい、こらっ! 3つしか変わらんやないかい! それはもう同世代じゃ! 以上です(笑)」
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