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2024年3月23日(土)『RIZIN LANDMARK 9』(兵庫・神戸ワールド記念ホール)の最終追加対戦カード発表会見が18日、都内にて行われた。
「パンチの利いたカード」と榊原信行RIZIN CEOが予告していたのは、ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)vs.木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)だった。この試合はRIZIN KICKルール(74kg契約)3分3Rで行われる。
ブアカーオは2004年7月からK-1 WORLD MAXに参戦し、トーナメント決勝で魔裟斗を破って初出場初優勝。2006年6月には決勝でアンディ・サワーを破り、MAX史上初の2度目の優勝を飾った。2010年11月にはシュートボクシングの世界トーナメント『S-cup』にも出場し、優勝している。
K-1の活動休止後も世界中で活躍し、高い勝率を誇った。コロナ禍のためリングから離れていた時期もあったが、2022年7月に約3年ぶりに復帰。2022年8月には三浦孝太とエキシビションマッチを行い、続く9月には素手ボクシングの『BFKC』に初出場して110秒でKO勝ち。10月にも佐藤嘉洋とエキシビションマッチを行った。2013年10月にはRIZINで実に10年ぶりとなる日本で試合を行い、安保瑠輝也に押し気味のドロー。その後もRWSやBFKCで試合をして負けていない。
木村は、2020年3月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制し、K-1王者に。2021年12月の初防衛戦で和島大海に敗れて王座を失い、ボクシング転向を表明していたが、2022年12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で電撃復帰。矢地祐介を1RでKOして強烈なインパクトを残した。2023年3月『KNOCK OUT』でのクンタップ戦は1Rわずか32秒でKO勝ち、6月24日のRIZINではロクク・ダリも1RでKO。
しかし、試合後のドーピング検査で陽性反応が出たことが9月の記者会見で発表され、矢地戦、クンタップ戦、ダリ戦はいずれも無効試合に。RIZINでは罰金の上「半年間出場停止」処分となり、RIZIN復帰の場合はドーピングの陰性証明が必要となるとされた。大晦日には安保との試合が一度は組まれたが、ドーピング検査の結果は陽性で中止となっていた。
今回は2月7日に3度目の検査、その結果が「陰性」だったことが榊原CEOより説明された。