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【UFC】15戦無敗・オクタゴン5連勝の平良達郎が、元タイトル挑戦者で先輩・扇久保と因縁のティム・エリオットと対戦「憧れやライバルを超えていきたい」=5.18 UFC

2024/03/12 09:03
 2024年5月18日(日本時間19日)、米国ラスベガスで開催予定の『UFC Fight Night』(UFC Vegas 92)にて、UFC5連勝中の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が、同級9位のティム・エリオット(米国)と対戦することが3月11日、分かった。  エリオットは、平良の先輩である元修斗世界王者の扇久保博正と2016年の『TUF』決勝で対戦し、判定勝ち。扇久保のUFC入りを阻止したMMA20勝13敗1分のベテラン。  平良の師匠の松根良太が、扇久保と同門のパラエストラ千葉ネットワーク所属だったことから、修斗参戦時に平良と扇久保は練習を重ねており、今回は扇久保の敵討ちの形にもなる。  MMA15勝無敗の平良は、2023年12月に、米国のカルロス・ヘルナンデスに2R TKO勝ちでUFC5連勝とし、2014年5月に水垣偉弥氏が記録した日本人最多連勝記録に並んだ。その後、UFCフライ級13位にランクイン。今回は同級9位の上位ランカーとの対戦になる。  エリオットは、2012年に最初のUFCデビュー。2勝4敗でリリースも、Titan FC3連勝でフライ級王者として『TUF24』でフライ級タイトル挑戦者決定トーナメントに出場。マット・シュネルや扇久保らを下して優勝し、2度目のUFCとの契約を果たした。  2016年12月に当時パウンド・フォー・パウンド最強だった王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦。得意のギロチンを極めかける場面を作るも判定負け。その後のUFC戦績は7勝6敗と勝ち越し。特筆すべきは、期待のプロスペクト達の“門番”として、立ちはだかる強さを見せていること。  2021年10月にマテウス・ニコラウに突進をいなされカウンターを浴びて判定負けを喫するも、2022年3月以降は3勝1敗で、強豪タギル・ウランベコフ(MMA5連勝中でUFC2連勝中)に際の打撃で上回り、左オーバーハンドでダウンを奪っての判定勝ち。 モカエフと死闘を繰り広げたエリオット(左)(C)Zuffa LLC  さらに、当時プロアマ通算34連勝中で“英国の平良達郎”と呼ばれるムハンマド・モカエフとも3Rを戦い、モカエフのテイクダウンにギロチンを合わせ、2Rにもギロチンから三角絞めにとらえかけるなど攻勢に立つも、最終回にモカエフの肩固めに逆転の一本負けを喫している。  12月のヘルナンデス戦でTKO勝ち後、『Where is Mokaev !?』とモカエフをコールアウトしていた平良にとって、エリオットとの試合が、フライ級7位に上がったモカエフと比較されることになるだろう。  また、エリオットは、2023年12月の前戦で、ランキング15位の中国のスムダルジとバンタム級で緊急対戦。打撃で遅れを取るも、シングルレッグを肩口まで持ち上げてテイクダウンを奪うと、スムダルジの足をさばいて肩固めで初回、失神一本勝ち。グラウンドで圧倒している。  グラウンドを最大の武器とし、MMAの打撃、組みが急速にレベルアップしている平良としては“手が合う”、しかし、MMA40戦近い手練れの強豪を上回ることが出来るか。  2023年9月の本誌『ゴング格闘技』(NO.328)で平良は、「ティム・エリオットとかとできたら本当に嬉しいですね。ごちゃ混ぜみたいな試合もしたいですし、戦ったことがないようなタイプというか。しっかりレスリングもできるしスクランブルもがちゃがちゃして」と、エリオットの印象を語っていた。 「エドガー・チャイレス戦の前にTUFのティムとデメトリアス・ジョンソンの試合をすごいく見ていて“この2人ヤベェ、5Rこのペースでやるのか”と思いました。ちょっと落ちていた試合もありましたが、また盛り返しているし、扇久保さんとTUFで試合をしていて憧れもあります。ベストパフォーマンスのティムとやってみたい。やっぱり自信を深めるためにも自分が認めている人とできたら一番ですし、憧れやライバルを超えていきたいと思っています」──勝利を目指す平良は、日本人最多連勝単独トップに立つとともに、世界の頂きへと駆け上がる。
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