2024年3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』にて、K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rで王者アントニア・プリフティ(ギリシャ)に挑戦するSAHO(闘神塾)のインタビューが主催者を通じて届いた。
SAHOは2023年4月にKrush初の女子大会「Krush RING OF VENUS」でイ・ドギョンから勝利を収め、7月に鈴木万李弥、12月はリー・リーシャンから判定勝利を収めて、3連勝で今回のタイトル戦へつなげた。対するプリフティは、23年12月にK-1へ初参戦し、女王KANAから判定勝ちを収めて、第2代K-1 WORLD GP女子フライ級王者となったばかりだ。
覚悟を決めて獲りにいきます
――12月にSAHO選手がリー・リンシャン選手に勝った大阪大会で、KANA選手がタイトル戦でアントニア・プリフティ選手に敗北を喫し王座から陥落しました。あの勝敗は予想していましたか?
「いえ、普通にKANA選手が勝つと思って見ていました。タイトルを防衛して、自分がKANA選手とやるのかなと思っていたんです」
――どこでKANA選手の試合を見ていたんですか。
「控室のモニターで見ていました」
――KANA選手の敗北はどう感じましたか?
「これから、どう展開されていくんだろうと思っていました。勝つ負けるで今後の展開がまったく変わってしまうので、予想ができなくなってきました」
――KANA選手への対戦を熱望されていましたので、モチベーションは変わりましたか?
「元々相手は誰でもよかったんですけど、K-1へ来た時にその時の王者がKANA選手だったから対戦をアピールしただけです。今はチャンピオンがアントニア選手に変わったので、その選手に勝たん限りはベルトを巻けないので、今回の試合に集中しています」
――K-1MAX参戦については。
「小さい時にテレビで見ていただけで、あまり深くは考えていませんでした」
――タイトルマッチの話が来た時は、どんな心境でしたか?
「今まで、いろいろなことを犠牲にして我慢してきたので、やっと報われている感じはありますが、ここを勝たないとお世話になってきた方々に恩返しができないので、覚悟を決めて獲りにいきます」
――KOには拘りますか?
「KANA選手がKOしているので、一番はそこが自分との差。やはりKOをしている方が注目されるのは、そういうことだと思います。でも、今回はKOよりもベルトを獲ることに集中しています」
――クリフティ選手には、どんな印象がありますか?
「手足が長くて、打ち分けがうまい。日本人とは違って、よけたつもりでもパンチが伸びてくる感じなので、リーチの長さには注意したいですね」
――KANA選手の敗因をどう分析していますか。
「よく分からないけど、待ちすぎたんじゃないですかね。いつもは圧力をかける側なので、かけられた時にちょっとしんどかったのかなと思いました」
――KANA選手が勝てなかった相手の対策はありますか?
「私は相手によってファイトスタイルを変えるほど器用ではないので、自分のスタイルに何かをプラスして戦おうと思っています」
――2024年の最初の試合になりますが、今年のビジョンを教えてください。
「今年一発目からタイトルマッチが組まれたので、まずは今回ベルトを獲って、しっかりとチャンピオンとしての役割を果たしたいです」
――特別な練習方法とかありますか?
「トレーニングは、いろいろな人と交流したり、フィジカル強化もしています。昨年10月からパーソナルトレーナーについてもらっているので、身体つきが変わりました。実際にパワーがついていますし、スパーリングパートナーも驚いています」
――やはりK-1ベルトが欲しいですか。
「もちろん。そのために、K-1に来たので。こんなチャンスは1回しかないんで、絶対にベルトを獲ります」
――ベルトを獲った後のことは?
「後のことは何も考えていないです。1試合1試合に集中して戦い、それが終わった後に考えるというスタイルです」
――王座を獲得したら、KANA選手の挑戦を受けるという気持ちはありますか?
「でも、ファンからしたら自分とKANA選手の試合を見たいんじゃないですかね。自分は組まれた試合をやるだけだと思っています」
――RISEとの対抗戦も行われていますが、意識はしていますか?
「あまりないですね。自分は、他団体の選手とか知らなくて。格闘家として変わっていると思いますけど、まったく興味ないんです。組まれたらやるだけですね」