ビッグバン・統一への道 其の482024年3月10日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント第2試合(第12試合)Bigbangミドル級王座決定戦 3分3R延長1R×大輝(ハリケーンジム/Bigbangウェルター級王者)判定0-3 ※28-29、28-30×2○高木覚清(RIKIX)※高木が新王座に就く。
大輝は地下格闘技やAJKN(オールジャパンキックボクシングネットワーク)で試合を重ね、プロ3戦目で元MA日本ミドル級王者・井原浩之を判定で下してAJKN王者に。昨年4月に野村太一を破ってBigbangウェルター級王座を獲得。前回は昨年12月に体重超過の上、畠山隼人に判定負け。
今回は、元WBC世界バンタム級王者・薬師寺保栄から直接ボクシングを学んで二階級制覇に臨む。
対する高木は、戦績19戦11勝(3KO)7敗1分。前回は昨年12月に藤村大輔と対戦。藤村が偶然のバッティングで出血してドクターストップとなり、2Rまでの裁定となったが判定勝利した。
1R、大輝はロープ伝いに大きくリングを回り込み、高木が追っていく展開。高木は右ストレート、右カーフ。大輝は手数こそ少ないが、左ストレート、右フックをしっかり当てる当て勘の良さを見せる。
2R、ジャブ&ロー・ミドルとオーソドックスなキックボクシングを見せる高木に対し、大輝はバックハンドブロー、飛びヒザ蹴りと派手な動きを見せる。高木の右がヒットして右を連続被弾する大輝だが、すぐに左の強打を打ち返して流れを取り戻す。
3Rもリングを大きく回り込み、トリッキーな動きを見せる大輝。高木は右ロー、右ミドル、右ストレート、ヒザとオーソドックスなキックボクシングで勝負。高木の攻撃を被弾する大輝だが、フルスイングのフックやアッパーを繰り出して打たれっぱなしにはならない。しかし、高木の右ストレート、右ミドルに後退を続ける。
しっかりと攻撃を当てていった高木が判定3-0で新王者に。「こんなにたくさんの応援がなかったら練習も乗り越えられなかったです。お母さんにリングでベルトを巻くのが夢だったので…」と母をリングに呼び込み、その腰にベルトを巻く。
高木は「チャンピオンになるくらい丈夫に生んでくれてありがとう」と涙声で母に礼を言うと、「他団体にも乗り込んでこのベルトの価値を上げて生きたいです」と、Bigbang王者として他団体でも活躍していきたいと語った。
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▼メインイベント第1試合(第11試合)Bigbangライト級王座決定戦 3分3R延長1R×石田勝希(RKS顕修塾/元MA日本スーパーライト級王者)判定0-2 ※29-29、28-30。29-28○目黒翔大(優弥道場)
石田はKrushで林健太、スーパービッグバンでは勝次から勝利を収めている実力者。亡くなったジム会長との「Bigbangのベルトを獲れ」という約束を果たすためにリングに上がる。
対する目黒はKrushで活躍する選手で、4連勝と絶好調で初のタイトル戦に臨む。
1R、サウスポーから前へ出て左右の連打を繰り出す目黒に、石田は左へ回り込みながら左右ボディ、ヒザ、右ミドルと多彩な攻撃。
2R、前に出る目黒に対して下がるため石田はコーナーやロープを背負う場面は多いが、右ミドルや右ストレートで目黒を迎え撃つ。石田の右ボディに目黒は左ストレートを返す。
3R、前へ出てパンチを出し続ける目黒に石田は押され気味。石田がクリンチしてもお構いなく目黒は殴り続ける。石田は手が出なくなり、目黒の打撃が目立つ。目黒の左ストレートからの右フック、左ボディが決まるとクリンチを繰り返す石田。
判定は2-0で目黒が初のタイトルを獲得した。師匠の山本優弥も満面の笑顔で手を叩いて大喜びだ。
目黒はマイクを持つと「石田選手はずっと昔からやっていた選手で強いのも分かっていたので、生きた心地がしなかったです。でもそのおかげで強くなれました。ありがとうございます。自分は高校在学中にキックボクシングを始めて、格闘エリートと呼ばれる部類ではないですが、ひとつのことを真剣に思って行動していけばこうしてベルトを巻けることを証明できたことを嬉しく思います。両親、始める時不安だったと思うし、ベルトを一本巻けて安心させることが出来たと思います。自分自身の価値が上がれば団体の価値が上がっていくものだと思います。だから自分の価値を上げていきたいと思います」と語り、師匠の山本優弥を肩車して共に喜んだ。
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▼第10試合 Bigbangフェザー級王座決定戦 3分3R延長1R○竹添翔太(インスパイヤードモーション)判定3-0 ※30-28、30-29、30-27×久保一馬(FIGHT CLUB 428)※竹添が新王座に就く。
竹添はアマチュア時代からBigbangに出ている生え抜き選手。6勝(2KO)2敗で念願のベルトが手に届く位置まで上がってきた。対する久保はK-1グループの選手で「絶対にK-1グループの方がレベルが高いってことを僕がベルトを獲って証明したい」と宣言。
1R、いきなり打ち合いを仕掛けた久保に竹添も足を止めてこれに応える。激しい打ち合いが続く中、竹添はタイミングよくヒザをボディへ突き刺す。久保の回転が弱まってくると竹添は笑みを浮かべて右オーバーハンドを放つ。終盤には右ローをヒット。
2Rも打ち合いを仕掛けてくる久保に、竹添は右オーバーハンド、右ストレート、ヒザ、右ミドルで迎え撃つ。手数を出して前へ出る久保だが、ヒットは竹添の方が多い。余裕を持って久保のパンチをかわし、自分の攻撃を放つ竹添。
3R、ガムシャラに手を出して前へ出てくる久保に、竹添はダッキングで久保のフックをかわして自分のパンチ、蹴りを入れていく。久保の突進にクリンチしてしまうこともあるが、右のヒットを積み重ねていった竹添。
判定3-0で竹添が勝利し、念願のベルトを腰に巻いた。「まずはお父さんとお母さん、強い身体に産んでくれてありがとうございます。それと山本代表、一から教えていただきチャンピオンになれて嬉しいです。これから世界を目指していきたいです。王者らしい試合をしていくのでこれからも応援よろしくお願いします」とマイクで語った。
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▼第9試合 ウェルター級 3分3R○山際和希(谷山ジム/第7代Krushウェルター級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-27×松山 翔(菅原道場/MA日本スーパーウェルター級王者)
山際は入籍後、初の試合になるということで張り切っており「今回は結婚したっていうことで山際ウェディングスペシャルでぶっ飛ばしたいと思います」とのコメントを残している。対する松山はMA王者の激闘派として知られる。
1R、互いに右ローを蹴り、松山は左右のオーバーハンドで飛び込んでくる。山際は得意の右ミドル、ジャブを突いての右ロー。距離をとりたい山際とインファイトをしたい松山という図式に。山際は右ハイも蹴る。
2R、闘志を全面に出して荒々しく前へ出てくる松山に山際は戦いにくそうだ。離れると右ミドルを蹴る山際だが、松山はパンチから組み付いてスタミナを奪いに来る。強い右ローを狙い撃ちにする山際に、松山はローを蹴らせまいとしてさらに組み付きが増える。
3R、山際は右ローを狙い撃ちにするが、松山は組み付き倒しに来る。強い右ローが入るも松山に組まれるため追撃の手が出ない。松山は山際のミドルをキャッチして投げてしまいイエローカード。蹴りたい山際と組みたい松山。最後は松山が胴廻し回転蹴りを放って試合終了。
判定3-0で山際が新婚初勝利を飾った。
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▼第8試合 64kg契約 3分3R○琢磨(OFA/Bigbangスーパーライト級王者)判定3-0 ※29-27、30-27×2×昇也(士魂村上塾/MA日本スーパーライト級王者)
第4代Bigbangスーパーライト級王者の昇也と現同王者の琢磨によるスーパーライト級王者対決。共に強いパンチを持つ。
1R、琢磨はサウスポーの昇也に右ボディから奥足への右ロー、そして右ストレート。昇也のパンチをよく見て右フックでダウンを奪う。しかし、立ち上がった昇也が逆襲に転じ、琢磨にロープを背負わせて左右フックの乱れ打ち。あわや逆転のダウンかと思われたが、琢磨が右を返して形勢逆転。逆にダウン寸前まで追い込む。
2R、琢磨は左腕を伸ばして距離をとり、右の強打を昇也に浴びせるが、昇也は打たれても愚直なまでに前へ出続けて左右フックを放つ。左目が大きく腫れあがる昇也。琢磨はパンチ一辺倒にならずヒザも突き刺す。
3Rも前へ出続ける昇也。琢磨は右ストレート、右フック、右ボディ、右アッパーと右のパンチを次々とヒットさせていくが、昇也は下がらず左フックを打ち返す。どんどん前へ出る昇也を突き放そうとするが昇也の前進を止めることはできない。
それでもダウンを奪い、ヒットを重ねた琢磨が判定勝ち。マイクを持つと「本当は1Rで倒して次のタイトル挑戦者の名前を言いたかったんですが、しょっぱい試合になってすいません。打ち合いをしたかったんですが、次までにもっと強くなって打ち合いが出来る選手になります。シュートボクシングのポッシブルK選手がタイトルに挑戦させてくださいと言っていたので、6月辺りとか全然やってやる」と、ポッシブルKの挑戦を受けると宣言した。
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▼第7試合 62kg契約 3分3R○林 京平(湘南格闘クラブ/元Bigbangライト級王者)KO 1R 0分12秒 ※右フック×弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
1Rが始まってすぐ、林が右ローでバランスを崩した弘へ右フック。これが見事に直撃し、弘は大の字に。林の秒殺KO勝ちとなった。
嬉し泣きした林はマイクを持つと「めちゃめちゃ強い選手と試合する予定だったのでめちゃめちゃ練習してきました。去年事故があって試合が出来なかったんですけれど、こうやって勝てて良かったです。リングに戻ってこれたたのでもっと上を目指して強くなって凄く強い王者になります」と話した。
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▼第6試合 フェザー級 3分3R○宮﨑勇樹(FLY SKY GYM/MA日本フェザー級王者)KO 3R 2分14秒 ※右カーフキック×小巻海斗(真樹ジムAICHI)
1R、序盤はローの蹴り合いからスタート。小巻はガードを固めてグイグイと前へ出ていく。宮﨑は下がりながらもロー、ワンツー。小巻は左右ミドルを蹴る。
2Rも前に出てくる小巻に宮﨑はジャブ、ワンツーで先手をとる。右カーフの蹴り合いになると、蹴りかったのは宮崎で小巻は足が流れる。小巻はカーフを蹴られないように左右フックと左ボディで前へ出て距離を詰めるが、宮﨑は右カーフを蹴り続けた。
3R、小巻はカーフを蹴られないように距離を詰めての左右フック。しかし、宮﨑が右カーフ&右ローを蹴ると出足が鈍くなり、ついにはほとんど動けない状態に。棒立ちになった小巻に右カーフを決めた宮﨑がダウンを奪い、小巻は何とか立ち上がるも右カーフに耐えきれずダウン。宮﨑がKO勝ちを奪った。
奥さんと子供と記念撮影に収まった宮﨑は「100名近く応援に来てくれてありがとうございます。今年嫌なことばかりあって奥さんも精神不安定なところがあったんですが、子供が全部救ってくれて幸せにしてくれています。自分KO少なくて初めてのKOで。小巻選手はパンチ力強くてヤバかったんですけれど何とか勝ててよかったです」と喜びを爆発させた。
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▼第5試合 バンタム級 3分3R×愛瑠斗(健成会)KO 3R 0分41秒 ※左フック○井上海山(POWER OF DREAM)
1R、井上はサウスポーの愛瑠斗に右の三日月を狙い撃ち。愛瑠斗はステップを使って動いての右ストレート、左右ボディ。
2R、愛瑠斗は左インローを狙い撃ち、井上は圧をかけてパワフルなパンチを繰り出す。このパワーに押される愛瑠斗はヒザで対抗。井上はプッシュで愛瑠斗を吹き飛ばす。しかし、愛瑠斗も右カーフ、右インロー、左ローを前に出てくる井上に合わせる。。
3R、スピードを上げる愛瑠斗は蹴りからパンチにつなげるが、井上がパワフルなフックを繰り出して前へ出る。井上のなぎはらうような右フックからの左フックが決まり、愛瑠斗はダウン。立ち上がろうとすると足がいうことをきかず、井上のKO勝ちとなった。
「練習でやってきたことが出せてないので、もっと出せるようになっていきます」と井上はマイクで話した。
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▼第4試合 スーパーライト級 3分3R△松本和樹(T-GYM)ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29×2△寛樹(谷山ジム)
1R、サウスポーの松本はセオリーとは逆の左周りをするため、寛樹の右の攻撃をもらう場面が多い。松本はローを主体にしていく。両者とも様子見のラウンドに。
2Rに入ると互いにギアが入った様子でアップテンポに試合が動き出す。寛樹は飛び込んでの右を再三仕掛け、松本の蹴りにも右を合わせに行く。松本は前蹴り、ローと蹴りを出す。両者ともパンチの空振りが目立った。
3R、寛樹の飛び込んでの右を待って松本は左を入れるが、待っている分手数が少ない。アグレッシブに攻める姿勢を見せるのは寛樹の方だ。しかし終盤、松本が左ミドル、ヒザを当てていき攻勢に。
判定はジャッジ1名が松本を支持したがドローとなった。
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▼第3試合 フライ級 3分3R×小寺雄太(谷山ジム)KO 1R 2分16秒 ※左ハイキック○上遠野寧吾(POWER OF DREAM)
1R、サウスポーの上遠野は小寺のワンツーに左ハイを合わせ、左三日月、左ローと強い蹴りを放っていく。ノーモーションの左ハイがノーガードになっていた小寺にクリーンヒットし、小寺は座り込むようにダウン。身体が全く動かない小寺を見てレフェリーが上遠野のKO勝ちを宣した。小寺は自力では立ち上がれないほどのダメージを負った。
上遠野は「急遽デビュー戦が決まったんですけどこういう形で勝ててよかったです」とデビュー戦にして嬉しいマイクパフォーマンスを行った。
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▼第2試合 57kg契約 3分3R×修羅斗(谷山ジム)判定0-2 ※29-29、28-30×2○寛心(士魂村上塾)
1R、蹴り主体の修羅斗に寛心はジャブ、右ストレートと直線系のパンチを当てていく。
2R、互いにハイキックを狙い、右ストレートを当て合うが、寛心は右ストレートに加えて、左フック、ヒザも入れていく。
3R、単発で終わりがちな修羅斗に対し、寛心は右ストレートから返しの左フック、ワンツーからヒザと攻撃をつなげていく。ヒット数にも差が出たが、終盤に修羅斗が右ストレートで反撃。寛心を下がらせたが時間切れ。
寛心がデビュー戦を勝利で飾った。
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▼第1試合 57.5kg契約 3分3R高田 優(湘南格闘クラブ)KO 1R 1分04秒 ※右ストレート荒井大輔(T-GYM)
1R、高田が荒井の右ローに右フックを合わせ、荒井がダウン気味に倒れるがこれはスリップ。猛然と反撃に転じる荒井に高田が右ハイキック。両者倒れるが、荒井はダメージがありダウンでもおかしくない状態。フラフラと立ち上がり、荒井が背中を向けている状態で試合は続行され、ダッシュした高田が右ストレートを放って完全に死角からもらった荒井はダウン。ダメージは深刻で高田のKO勝ちとなった。
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▼オープニングファイト 55kg契約 3分3R×坂本侑生(ドラゴンテイル)判定0-3 ※28-29×3○小野田元樹(谷山ジム小田原道場)