秋山と皇治の推薦選手が対決、ジャンウォンはzoomで会見に出席した
2024年3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』の追加対戦カード発表記者会見が、8日(金)都内にて行われた。
スーパー・ヘビー級3分3R延長1Rで、クォン・ジャンウォン(韓国/Cheonghak Muaythai Gym)と安藤優介(猛者連 team OGRE)の対戦が決定。
秋山成勲の推薦選手としてK-1 KOREAから送り込まれるジャンウォンは身長191cmで体重は128kg。元MAX FCヘビー級王者。ムエタイに精通し、ローからミドルキック、そしてパンチからヒザ蹴りと巨漢に似合わず流れるようなコンビネーションを得意とするムエタイのテクニシャンタイプ。戦績は16勝(12KO)2敗で、アジアを代表するヘビー級ファイターとして注目が集まっているという。
安藤は皇治がCEOを務めるNARIAGARIから送り込まれる重量級の刺客。身長185cm、体重は94~95kg。MA日本キックボクシング連盟クルーザー級3位、IKCヘビー級王者の肩書きを持ち、昨年9月の『NARIAGARI vol.2』ではK-1から送り込まれた山口翔大と対戦し、敗れるも接近戦での打ち合いで気持ちの強さを見せた。12月の『NARIAGARI vol.3』ではラモンを豪快な右フックでKOしている。
カルロス菊田K-1プロデューサーは「皇治選手と秋山選手という斬新な絡みが実現しました。最初は私から秋山選手に、現役選手として活躍しているがK-1の韓国におけるプロデューサーをやっていただけないかとのオファーをしました。韓国はK-1の世界展開として重要なマーケット。そこで絶大な人気と知名度を誇る秋山選手に旗振り役をお願いしています。まだ現役なのでどこまでプロデューサーを勤められるかというところですが、前向きにご検討していただいております」と、発端は秋山にK-1 KOREAのプロデューサーを依頼したことだったという。
「そこで秋山選手から韓国格闘技界を盛り上げるために何でもやりたいとのことでしたので、有力選手をK-1に推薦していただくことから始めようと。プロデューサーについては韓国大会が決まったわけではないので相談を続けている状況です。彼はK-1グループのHERO'Sでデビューして、彼のバックボーンでもある韓国でもHERO'Sは開催されました。韓国マーケットは、K-1が大ブレイクしていた時期に格闘技の代名詞となっていて秋山選手はK-1ファイターと呼ばれていました。世界展開の中で韓国はとても重要な戦略的マーケットと位置づけ。韓国の格闘技は冬の時代との状況を聞いているので、活性化させる意味でも旗振り役になっていただき、共にかつてのK-1ブームも取り戻せたらと思っています」と経緯を説明。
続けて宮田充Krushプロデューサーより「安藤選手はしっかりした強さを持つファイターで、NARIAGARIのリングからも『来年はK-1』とアピールされていました。本来クルーザー級がベストで94~95kgの選手なんですが、秋山選手からの推薦を受けてその相手を探している中で皇治CEOに打診したところ、安藤選手が即座にOKしてくれました」と、対戦相手が安藤に決まった経緯が説明された。
会見には両選手(ジャンウォンはzoomにて出席)と秋山、皇治も出席。
秋山は「韓国のこれからの格闘技の活性化に貢献できるかと思い、私の推薦する選手を韓国から派遣させてもらうことになりました。クォンは身体も大きいし、思った以上に動ける選手なので面白い試合が出来るのかなと期待しております」とコメント。
皇治は「K-1にお世話になってきたので盛り上げられたらとの想いもあるし、NARIAGARIで活躍している選手をK-1の大きい舞台に輩出して行きたいと思っています。秋山選手が推薦する強い選手と出来るってことなので、安藤はKO率もあっていい試合をする選手なのでK-1が盛り上がる思って連れてきました」と、安藤を推薦した理由を話す。
その安藤は「今回30kg差くらいありますが、その差がハンデかというくらい僕の強さを証明する場所になる。勝ってK-1クルーザー級のトップとやらさせてもらえるようにして行こうと思うので。これからは僕がクルーザー級を獲りに行きます」と、ここで名を上げてK-1のクルーザー級戦線に殴り込みを果たしたいとする。
ジャンウォンは「いつも通りに、特別なことはせずに頑張って行きたい」とクールに語った。