(左から)カルロス菊田K-1プロデューサー、宮田充Krushプロデューサー、伊藤隆RISE代表、K-1アドバイザーの石井館長
2024年3月7日(木)都内にて、3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』へ向けてメディア懇親会が行われた。
会にはK-1アドバイザーの石井和義・正道会館館長、カルロス菊田K-1プロデューサー、宮田充Krushプロデューサーに加え、3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』にてK-1との対抗戦を行うRISEの伊藤隆代表も同席した。
石井館長の「立ち技格闘技をもっと盛り上げるためにマスコミの皆さんからの意見を聞きたい」との提案で、約15名の出席者から様々な意見が出たが、最も多かったのは誰が一番強いのかが分かりにくい、ランキングなどの統一は出来ないのかという意見。
これに石井館長は「K-1はK-1としてやるが、キックボクシングでは伊藤さんが考えています。キックボクシングでは来年凄いことが起きる」と予告。統一ルールや統一ランキングにも「(両団体の)歩み寄りが必要」との見解を示した。
記者からは、プロボクシングが東日本と西日本で新人王決定トーナメントを行い、その勝者同士が全日本新人王決定戦を行うように、K-1とRISEで新人王戦の統一ルールを設けたうえでそれぞれ新人王決定トーナメントを行い、その勝者同士が全日本新人王の座を懸けて年に1度激突するのはどうか、とのアイデアもあった。
また、3月の両団体の大会で行われる対抗戦について、伊藤代表からは『THE MATCH 2022』でも導入されたオープン・スコアリング・システムを採用してはどうかと提唱。これに石井館長は「対抗戦なのでダウン、KOのみで決着がつくルールにしてはどうか。判定はなく、ダウンかKOがなければ引き分け」という案も飛び出した。
間近に控えた対抗戦についての意気込みを求められると、宮田Pは「ここまで来たら負傷欠場やカード変更も双方ないと思うので、より注目度を高めるために広報作業を行っていって、いろいろな意味で無事終わって欲しい。これが始まりになるのか終わりになるのか。どんな試合結果になるのか全く予想できませんが、実りのあるものにして始まりになればいいなと思います」とコメント。
伊藤代表は「対抗戦は3度目になりますが、今年は絶対に盛り上げないといけない。ファン待望の王者対決もあるし、対抗戦って白黒はっきりさせるのが対抗戦だと思います。勝ち負けがハッキリする。それをファンは見たいと思うので、そういうものを作り上げていきたい。対抗戦ってこういう試合だったよねっていうものを選手に望んでいます。歴史に残るような対抗戦をやって欲しいし、そうしたいと思っています」と語った。
カルロスPは「MAXは3月に開幕戦、7月に王者を決めていく。WORLD GPで言うと世界にどうやってグローバルスポーツ化をして行くのかという命題がある。それぞれの部分でどう次のステップに行くのか。大きな問題を抱えていますがチーム全体で動かしながら進んでいっている状態です。立ち技をどう復活させるのかが大きなテーマ。グローバル化しながら立ち技をもう一回と思っていますし、3月大会は重要な復活への第一歩だと思います」と締めくくった。
最後に石井館長は「これから立ち技格闘技界がどんどん面白くなっていくと思います。ご期待ください」と、立ち技格闘技がかつてのような盛り上がりを見せていくと話した。