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【K-1】ボクシングから転向の中島玲は“蹴りの選手”だった「僕にローは当たらない」、代替出場の璃久は「190cmが倒れるところを見せたります」

2024/03/05 19:03
 2024年3月20日(水)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』の記者会見が5日(火)都内にて行われ、「K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント開幕戦」の1回戦の組み合わせが発表された。  会見にはプロボクシングからK-1に転向し、このトーナメントでデビューを迎える元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者の中島玲(フリー)と、欠場した選手に代わって出場が決まった璃久(HIGHSPEED GYM)が出席。トーナメントに臨む意気込みを語った。  中島は「ボクシングから来ました。最近キックボクシング界からスター選手がボクシングに流れているので、ボクシングから僕が行こうと思って来ました。僕をただのボクサーだと思わない方がいい。1回戦の相手、すぐ倒してKOで本戦に出られるように頑張ります」と自信満々の再戦挨拶。  璃久は「今回このような形で大きい舞台に呼んでもらえたのは嬉しいけれど、場違いやなとみんな思っているので、そこは何も失うものがないのでその強さを出して、1回戦KOで勝って7月の本戦に出場したいと思います」と、失うものがない強味を見せたいとコメント。  2月20日に出場が発表された中島は「ボクシングと違って反響があったので、良くも悪くもいろいろな反応があって注目されているので嬉しいですね。ボクサーはローキックでやられるとか(笑)。でも僕にローは当たらないので、そういうところを見てもらえたら」と、ネガティブな意見を覆してみせるとする。 「極真空手を3歳からやって、高校からボクシングに変わったけれどそれまでは空手とキックボクシングをやっていました。ローキックは問題ないです。今までのボクサーとは全く違うのでそこを楽しみにして欲しい。元々、蹴り主体の選手だったので、ボクシングに行ってパンチの技術を向上させて戻って来たって感じです」  なんと空手時代は蹴りの選手だったと言い、「蹴り全般蹴れます。ただ今回はボクシングから来たのでボクサーとしての強さを見せたい。ボクサーがキックボクシングに行ったら弱いと言われるのは腹立つのでボクサーとしての強さを見せたいと思います」と、今回はあえてボクサーとして戦いたいとした。 「ボクサーのパンチは違うし、ボクサーの中でも自分は違うのでそこを見てもらえたら」  では、キックボクシングの練習を本格的に始めたのはいつかと聞かれると「キックボクシング自体は、ボクシング一筋でやっていたので本格的にはまだこの1~2カ月くらいです。でも、問題ない。いろいろなところへ練習に行かせてもらっているけれど、3K(近藤魁成が所属するジム)でスパーリングはさせてもらっています。あとパンチはボクシングジムで」と練習期間は短くても問題なしとする。  1回戦で対戦するウマール・セマタ(ウガンダ/Tiger Muay Thai)の印象を聞かれても「印象は特に。ただ自分の戦いをすれば自ずと倒れていると思う。相手に関しては何も思ってないです。ストレートで落としてやろうかなと思っています」と、ストレートでのKOを予告。  故・山本“KID”徳郁を尊敬していることから、ボクシング時代には中島“KID”玲にリングネームを変更するプランが浮上したこともあったといい、「最初は魔裟斗さんが大好きだったんですが、魔裟斗vs.KIDを見てKIDさんに移りました(笑)。僕も身長が小さいので大きい選手を倒しているのは子供の頃に見ていてカッコよかったです」と憧れを口にする。  どんなところが好きだったのかとの問いには「爆発力、踏み込みの速さ、小さい選手が大きい選手を倒すのを見て興奮しました。僕はそんな試合をします。KIDさんより強いような感じで」とKIDを超える試合をしていくと言い放つ。  宇佐美正パトリック、宇佐美秀メイソン兄弟と親交があることも伝えられていたが、「空手を同じ道場で一緒にやっていて、パトリックとは高校と大学のボクシング部でも一緒でした。(2人からは)『かましてきて』って(笑)。メイソンは同じ大会で試合があるので、お互い勝って美味いメシを食おうと話しています」という。  また、2016年に交通事故に遭い、首の骨折をしたことについて聞かれると「後部座席に乗って寝ていて、気付いたら病院でした。しびれが次の日にとれていたので、その時に自分は格闘技で生きていく人間やと心に決めました。逆にその事故があって今がある。よかったです。その経験が今を作っている」と話した。  一方、緊急出場となった璃久は「最初に聞いた時は間違い電話かなと。間違えてオファーが来たのかなって。ピケオーの代わりっていうのもさっき知ったんですよ、ピケオーの代わりにならん、絶対。でも、これも運だと思うんですよ。去年の12月に初めてK-1で試合させてもらって、アビラルって偉大な選手とやらせてもらって、今回のオファーもらえているので自信は持っています。いろいろな選手がおるんですけれど、ベルト持っていたり、中島選手も凄いと聞いたんですが、自分でもビックリするくらい『僕、誰?』って。このトーナメントもファン目線で、海人選手と野杁選手が出て来ると思ってドキドキしていて。そしたら間違い電話が来て僕が出る(笑)。失うものがないので、開幕戦突破して本戦に出られるようにします」と、ニックネーム通り“なにわのジョーカー”ぶりを発揮したいとする。  出場選手の顔ぶれを見てどう思ったかと聞かれると「ここに野杁選手と海人選手が入るのかなと思ったらめちゃめちゃおもろいと思っていました。和島選手とピケオー選手は見ていたので、他の選手は同じ階級で注目あったので調べてはいたけれど、まさかそれと戦うとは思っていなかったのでほんまラッキーやなと。暴れてかき回す感じでいったろと思っています」と、最初は他人事として楽しみにしていたという。  そのファン目線で誰が優勝すると思うかとの質問には「和島さんでしょう」と即答したが、すぐに「間違えた、俺や」ともちろん自分が優勝するつもりと訂正。「和島さんと一緒に練習をやってきたんですけれど、Krushでいつか超えたいとマイクで言えて、それから1年経たずに同じ舞台に立たせてもらったので、知り合いだからとかそういうの無しで最後ぶつかれるように1回戦頑張ります」と、決勝で和島と対戦したいと希望した。  和島からは「相手は誰なの?」と連絡があったと言い、「和島さんの相手も強くて、練習頑張っていて。今はチーム吉鷹でしか一緒に練習してないんですけれど、頑張ろうなって言ってもらっているので」と、共に頑張ろうと激励の言葉をもらったそうだ。  1回戦で対戦するデング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)については「190㎝で怖くて、胸にベルトのタトゥーが入ってる印象です。手足が長くて、12㎝くらい身長差があると思うけれど、ほんまにヨーイドン! で行かないと。一発奇跡を起こさないとあかんと思っています。190cmが倒れるところを見せたります」と、身長差はあるがKOすると息巻いた。  そして「“なにわのジョーカー”ぶりを見せられたらいいな、と思います。ヨーイドン! で挑んでいくしかない」と当たって砕けろの精神でぶつかって行くと語った。
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