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【Krush】岩尾力が負傷欠場、璃明武への挑戦者は倉田永輝に変更「最後の1秒まで諦めずに戦いたい」、王者は「モチベーションが崩れたりは全くない」

2024/02/27 21:02
 2024年3月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.159』の対戦カード発表記者会見が、2月27日(火)都内にて行われた。  前回1月の会見で発表されていたKrushスーパー・バンタム級タイトルマッチ3分3R延長1R、王者・璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)vs.挑戦者・岩尾力(POWER OF DREAM)は、岩尾が左足関節外側靭帯損傷で手術の必要があり欠場。  これを受けてKrush実行委員会が璃明武サイドと協議した結果、ワンマッチに変更との案もあったが璃明武サイドからの挑戦者を変更してのタイトルマッチという希望があり、別の挑戦者を選ぶこととなった。  そこで白羽の矢が立ったのは倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。倉田は2019年11月にプロデビュー。壬生狼一輝、池田幸司らバンタム級トップクラスには敗れたが、2022年2月からスーパー・バンタム級に階級を上げると愛瑠斗、紫苑にKO勝ち、黒田勇斗に判定勝ちと3連勝で勢いに乗っていたが、2023年2月に内田晶に敗れて連勝がストップ。しかし、7月に“狂拳”迅を破ると、12月にはMA日本キックボクシング連盟JAPAN CUPスーパーバンタム級王者の龍翔にTKO勝ちと連勝した。戦績は8勝(5KO)5敗1分。  宮田充Krushプロデューサーは「倉田選手に決めたのは現在の勢い。現時点で2連勝、2年間で6試合して5勝(3KO)1敗なので、倉田選手よりもキャリアがある選手も候補に挙がったんですが、あえて若手を抜擢するのがKrushらしいのではないかと思った」と、挑戦者に抜擢した理由を説明。  倉田は「タイトルマッチが決まってめちゃくちゃ持ってるな、ラッキーだなと思って。僕は何も失うものがないので思いっきり行ってベルトを奪ってやろうと思います」と急遽のチャンスに意気込む。  迎え撃つ璃明武は王座を獲得した試合、初防衛戦に続いて3試合連続でタイトルマッチはKRESTの選手という状況に。「試合1カ月半前に岩尾選手が怪我をしたと聞いて、岩尾戦に向けて毎日練習・生活していたので最初はビックリしたんですが、相手も聞いてワンマッチかタイトルマッチかと話が出たけれどもワンマッチでやってもこの試合は盛り上がらないかなと思ったので、自分がリスクを背負ってベルトを懸けてしっかり試合で魅せて防衛したら自分も成長するのかなとかなと思うので。ここはしっかり王者として仕事をしたいと思います」と、自らベルトを懸けることを申し出たと明かす。  互いの印象を聞かれると倉田は「王者なので技術はあるし、上手いと思うけれど全然負ける気はしないですね」、璃明武は「正直今までやると思っていなかったので意識はしてこなかったんですけれど、相手は失うものがないので死ぬ気で来ると思うので、試合は何があるか分からないので油断しないでしっかり試合をしたいと思います」とそれぞれ答える。  注目カードから変更となったことを踏まえて、どんな試合をして期待に応えたいかとの質問に、倉田は「前の試合のこととか自分はどうでもよくて。せっかくタイトルマッチで急遽決まったので、Krushらしく必ずKO決着で倒したいと思います」といい放ち、璃明武は「岩尾選手との試合は期待値とかレベルも高いタイトルマッチだったと思うんですけれど、変わった以上はしょうがない。自分に懸かっていると思うので自分がハイレベルな試合でしっかり防衛してこのベルトの価値を上げていきたい」と、自分がその期待に応える試合をするとした。  王者に対して優っているものは何か。その問いに倉田は「気持ちです。璃明武選手は上手いと思うんですけれども、前回最後は逃げる場面もありましたし、自分は最後の1秒まで諦めずに戦いたいと思います。絶対に勝ちます」とする。  この試合に向けてどんな練習を積んでいくつもりかと聞かれると「試合が決まってから毎日、自分と戦うじゃないですけれど弱い自分に打ち勝って強い自分にしていこうと思います」と話し、タイトルマッチが決まったことでチームも盛り上がっているかと聞かれると「やることは変わらないのでいつも通りですが、しっかり追い込んで勝ちたいと思います」とした。  一方、最強の敵と目されていた岩尾から挑戦者が変更になったことでモチベーションの低下が心配されるところだが「試合のためにずっとやっていたので、試合がなくなるのは自分的にはなかったので。モチベーションは難しいけれど、相手が誰でも試合するのは変わらないのでモチベーションは今も高い状態。試合で魅せて上のステージに行けるような試合にしたいので、モチベーションが崩れたりは全くないですね」と、影響はないという。  この状況で油断する、足元をすくわれるということも考えられるが「それが一番ですね。モチベーションが下がって相手が変わったからと言って、ナメていたら相手も勢いがあると思うので足元をすくわれてしまう。そこを一番注意してしっかり仕上げて、試合に臨みたいと思います」と、より気を引き締めるとした。  また、岩尾が復帰した際には挑戦を受けるかとの問いには「岩尾選手がいつ復帰になるか聞いていないので。自分が王者なので待っているのはおかしいし、自分が目指しているのはここではないので、自分は上のステージへ行きたい。ただ、タイミングが合えば岩尾選手との試合は見たい人も多いと思うのでやるのは問題ないです」と答えた。
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