12年でようやく手にしたチャンピオンベルト。目の間にあっても「まだ実感がない」と津崎
2024年2月25日(日)東京・後楽園ホールで開催された『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』の一夜明け会見が、26日(月)都内にて行われた。
セミファイナル(第8試合)のKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王座決定戦3分5R延長1Rで、MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM)に判定2-1で勝利し、暫定王座に就いた津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)が出席。前夜の試合を振り返った。
「念願のベルトなんですが嬉しくもあり、本当に獲れたのかなって気持ちもあります。減量が今回キツくて。減量から試合までの切り替えがぼーっとしているので実感がない。まだ暫定王者なので正規王者に勝たないと真の王者にはなれないのもあります」と、目の前にベルトがありながらもまだ実感がないという。
正規王者クンタップの欠場により、試合2週間前のオファーでスクランブル参戦したため、ギリギリまで体重を落としていて計量に遅れたのは試合に影響したかと聞かれると「いつもよりは身体が重いなって感覚はありました」と本調子ではなかったとする。
【写真】彼女から公開計量用にプレゼントしてもらったパンツは汗の吸収がよすぎたようだ
計量では最初に50グラムオーバー、その場で下着を脱いで量り直したところ50グラムアンダーで計量をパス。そのことを聞かれると「僕もあれはビックリしました。(下着は)通常50グラムくらいですよね。100もあるんだって。あれ、実は彼女に計量用にプレゼントしてもらったパンツなんです(笑)」とのエピソードを披露(※おそらく汗を吸い込んでいたと思われる)。
試合では1Rにパンチで効かせたような場面があり、気持ちがラクになったのではとの質問に「効いてたのはあるけれど、目も死んでなかったし動きも落ちていなかったので。そんなになかったです」と、余裕が生まれることはなかったという。
判定の瞬間は「僕もどっちなのか分かりませんでした。3Rが終わった時点で気力だけで戦っていたので。最後まで諦めずやろうというのは決めていたのでそれは実行できました。自分の判定ではどっちか分からなかったですね」と、実感ではかなりの接戦だったとする。
MASATOについては「去年6月に一度対戦したけれど、あの時とは全然違くて。距離を取って前蹴り、ミドルで僕を入らせないように上手く戦うなってずっと感じていました」と以前戦った時との違いを感じていた。
今後は正規王者のクンタップとの統一戦が義務付けられることになるが、「前からずっとクンタップ選手にリベンジしたい気持ちがあって。しっかり準備をして次は絶対に勝ちたい。クンタップ選手が拳を怪我しているので治り次第、できれば6月にやりたいのはあったけれどクンタップ選手次第ですね。九州人なので9月の九州大会でもやりたいです」と意欲を燃やす。
27歳でプロデビューし、39歳でついに巻いたチャンピオンベルト。「思っていたよりも重くて、抱いて寝ようと思っていたんですが量ったら4.35kgもあって(笑)。枕元に置いて寝ました。ほぼ寝てないんですが、朝起きたら目の前にあって嬉しかったです」とニッコリ。
しかし、師匠であるラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也には「最初は褒めてもらっていたんですが、その後はダメ出しですね。1Rしか作戦通り出来ていないって」と苦笑した。
MASATOの応援団と応援合戦を繰り広げた応援団は約60人。「応援してくれている皆さんに最初に喜びを伝えました。ありがたいです」と言い、「もちろん彼女にも(笑)」と付け加えた。
今後の目標には「正規王者に勝って真の王者になりたい。その姿をみなさんに見せたいと思っています」と王座統一を掲げる。
山口元気KNOCK OUT代表からは「もう少ししたら正式に発表できますが、津崎選手の実家がある長崎で(KNOCK OUTレギュラー番組の)放送が決まっています。4月くらいに開始する予定です」と、嬉しい発表もあった。