2024年2月25日(日)東京・後楽園ホール『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』の前日計量・会見が、24日(土)都内にて正午から行われた。
当初予定されていたメインイベントの龍聖vs.川上叶の一戦が延期、新田宗一朗vs.優翔の試合が中止になったことを受け、試合順に変更が生じたため、「KOボーナス」の金額を変更。メインイベント、セミファイナル、第7試合の3試合はそれぞれ50万円に増額になったことが発表された。
メインイベント(第9試合)のKNOCK OUT-RED スーパーライト級3分3R延長1Rで対戦する、マルコス・リオス(アルゼンチン)は64.95kg、デンサヤーム・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム)は64.45kgで計量をパス。
リオスは2023年3月の初来日で鈴木千裕に初回TKO負けを喫したものの、12月のバズーカ巧樹戦では2R TKO勝ち。今回が『KNOCK OUT』での3戦目となる。会見に出席したリオスは「明日は戦いというより戦争をして、必ずKOで勝ちます」とKO宣言。メインに抜擢されたことに関しては「気分は全く変わりません」と試合順は特に関係ないとする。
一方、昨年11月に不可思から判定勝ちして以来の『KNOCK OUT』参戦となるデンサヤームは「今回また『KNOCK OUT』に参戦できて嬉しく思います。明日はこれまでやってきたことをしっかり出せる試合をして、その結果、勝ちをもぎ取りたいと思います」と気合い十分。
メインに抜擢されて「これまで以上にいい試合をして、メインにふさわしい試合をしたい」と意気込みを語った。
KOボーナス50万円の使い道を聞かれたリオスは「チームに投資し、そしてファミリーにプレゼントしたい」といえば、デンサヤームは「家族に感謝の気持ちを伝えたくて家族のために使い、自分の技術向上のために使えたら」とした。
セミファイナル(第8試合)のKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王座決定戦3分5R延長1Rで対戦する、津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)は69.95kg、MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM)は69.95kgで計量をパス。
当初はクンタップ・チャロンチャイの王座にMASATOが挑戦する予定だったが、クンタップの負傷欠場により相手が変更に。急遽、津崎が代替出場となった。両者は昨年6月に対戦し、津崎が判定勝ちを収めている。
津崎は「2週間前のオファーだったのですが、やらない理由はありませんでした。調整期間も短くなり今回減量がきつくて、さっきまで半身浴していてスーツを持ってくるのを忘れてしまったので、大谷(翔司)君に上を借りました(笑)」と減量に苦戦したという。
「今回はそれを乗り越えてきたので明日は良い試合をしたいと思います。タイトル戦というのは関係なく、自分の力を全部を出したい」と燃える。そして「一番欲しいベルトです。これを獲らないと辞められないと思います」と何が何でもベルトを獲りたいとの想いもぶつけた。
対するMASATOは「明日は津崎選手にリベンジマッチとタイトルマッチということで2度美味しい試合にしたいと思います。パンチでもキックでもヒジでも首相撲でも、何でも倒せる練習をしてきたのでKO勝ちして賞金を奪いたい」とKOボーナスが増額したことでモチベーションは高い。
続けて「2週間前のオファーを津崎選手が受けて下さったことで成り立ちました。感謝の気持ちを込めて明日はしっかり倒したいと思います」とこちらも強打で倒すと宣言する。
どういう試合をしたいかとの問いに対して津崎は「去年6月にMASATO選手とは対戦していますが、今回はしっかり準備しているでしょうし、全く別物だと思っています。年末にカンボジアで試合をして、クンクメールの選手はめちゃくちゃ気持ちが強くて3R最後まで僕を殺しにくるんです。前にREBELSのタイトルマッチでの吉田英司君以来の殺気でした。こういうのは大事だなと。試合までの調整時間が短くて明日はどうなるかわかりませんが、最後まで倒しにいく試合をしたいと思います」と前戦でカンボジアでの試合を経験したことで学ぶことが多かったと話す。
また、50万円のKOボーナスの使い道について、津崎は「両親にあげたいのと、ジムのトレーナーに『焼肉が~』と言われているので怖いです(苦笑)」といえば、MASATOは「3月に今働いている職場が移動になるので、引っ越し費用に当てたい」とする。
今回ベルト奪取後のプランについては、両者ともに正規王者のクンタップとの王座統一戦を希望した。