キックボクシング
レポート

【イノベーション】櫻井健が後輩・井上竜太との「KO決着のみ」の引退試合で壮絶に散る、NJKFのTAKAYUKIが対抗戦に勝利

2024/02/22 20:02
JAPAN KICKBOXING INNOVATION /Kickboxing gym Master’s Pit『Master’s Pit 開館20周年記念大会「暴虎馮河2024」』2024年2月18日(日)千葉・TKPガーデンシティ千葉 ▼第7試合 メインイベント 櫻井健引退試合 62kg契約 3分3R×櫻井 健(習志野ジム/元INNOVATIONスーパーフェザー級王者)KO 3R 1分44秒〇井上竜太(TEAM Phlaychumphon/INNOVATIONライト級3位)  櫻井はINNOVATION中量級で戦い続け、5度目の王座挑戦でINNOVATIONスーパーフェザー級タイトルを獲得した42歳のベテラン。これまで所属していた習志野ジムの後継ジムHard workerが昨年末に活動停止になり、引退を決意。当初は引退EXマッチを希望していたが、公式戦としてHard workerの後輩だった井上竜太と対戦することとなった。井上は19戦9勝(3KO)6敗4敗の22歳で、現在は元K-1で活躍したプライチュンポンのチームに所属する。なお、この一戦はKO、TKOのみ勝敗が付き、本戦で決着が付かなかったらドローとなる特別ルールで行われた。  1Rから前に出る櫻井は右ミドル。井上は左インロー、ミドルを打ち分けて削っていき、櫻井のミドルをキャッチしてはこかしてペースを崩す。打ち合いではパンチにヒジを交えるなど井上は容赦ない攻めを見せた。  2R、井上がヒジ、パンチと手数で上回る中、変わらず左インローをこつこつ当て、左ハイをクリーンヒットさせダウンを奪う。立ち上がる櫻井は反撃するも、3Rに井上は再び左ハイを命中させぐらつかせる。最後に井上が左ハイで櫻井の首を狩って試合終了。井上がKO勝利で櫻井に引導を渡した。  櫻井はマイクを持つと「僕は28歳の時にキックを始め、全然勝てない選手でしたが、5度もタイトルマッチを経験させて、5度目でチャンピオンになることができました。これは習志野ジムの選手のおかげです。その後、習志野ジムがHard workerになりました。そのHard workerの先輩たちとともに今後は新しい習志野ジムを立ち上げて、僕は選手ではないですが、プロ、アマチュアの選手を強くするように頑張っていきたいと思います。本当に負けてばかりの自分でしたが、応援してくれる方々の人たちのおかげで43歳になるこの年まで元気で続けてこられました。本当に15年間ありがとうございました」と今後は習志野ジムを立ち上げて選手育成していくという。その後、引退セレモニーで10カウントゴングが行われ、櫻井はリングを降りた。 [nextpage] ▼第6試合 セミファイナル INNOVATION×NJKF団体対抗戦 58kg契約 3分3R×都築憲一郎(エムトーンジム/INNOVATIONフェザー級5位)判定0-3 ※29-30×2、28-29〇TAKAYUKI(K-crony/NJKFフェザー級4位)  都築は昨年4月のINNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝敗退でベルトを逃した36歳。対するTAKAYUKIは主戦場にしていたNJKFでスーパーバンタム級タイトルを獲得している実力者。  1R、お互いにローを出して様子見の中、都築が左ミドルをテンポよく当てペースを握る。2RはTAKAYUKIが右ミドルで主導権を握り返す。3Rは左右フックを交錯させる接戦となり、TAKAYUKIが判定勝利をモノにした。  [nextpage] ▼第5試合 INNOVATIONランキングチャレンジマッチ 62kg契約 3分3R〇弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATION7位)TKO 2R 0分55秒 ※レフェリーストップ×伊世虎雅(モリタキックボクシングジム)  伊世は昨年から行われていたINNOVATIONライト級新人王決定リーグ戦で優勝が確定し、早速のチャンスとしてランカーの弘(こうた)と対戦する。  1R、左右ミドルから右ストレートを出す弘に、伊世はカウンターのヒジ。弘は組んでからのヒザ連打で優位に立つ。2R、左ミドル連打からヒジを当てる弘がカットに成功。伊世はドクターチェック。再開後、再び弘のヒジで伊世は出血がひどくなり、弘がTKO勝ちした。 [nextpage] ▼第9試合 特別試合 日泰国際戦 27.5kg契約 2分3R ※肘打ち、顔面膝蹴りなし〇山川 樹(マスターズピット)判定2‐0 ※29-29、29-28、30-29×ペット・シリトーン・レクバンラッド(タイ)  2004年からスタートしたマスターズピットの開館20周年記念として行われた今大会で、ジュニアエース2人がタイ強豪を迎え撃った。トリを務めた山川は千葉市立大宮小学校4年生でアマチュア戦績は57戦28勝(3KO)26敗3分。2週間前にタイで遠征試合を行い僅差で敗れはしたが、中盤までは試合をリードし地元のギャンブラーや大会関係者を大熱狂させたという。対するペット・シリトーンはサウスポーのテクニシャンで、22戦15勝(2KO)7敗の11歳。  1R、パンチ主体の山川に、ペット・シリトーンは前蹴り、ミドル。2R、ペット・シリトーンの左ミドルをスウェーで交わして山川は即座に右ローを返すなど気持ちの強さを見せる。3Rも蹴り合う攻防となり、判定2‐0の僅差で山川が勝利した。 [nextpage] ▼第8試合 特別試合 日泰国際戦 27.5kg契約 2分3R ※肘打ち、顔面膝蹴りなし△小屋松晴空(マスターズピット)ドロー 判定1‐0 ※29-28、29-29×2△ハンナティ・レクバンラッド(タイ)  市原市立水の江小学校4年生の小屋松は37戦18勝(2KO)18敗1分の戦績を持つ。対するハンナティは20戦13勝(2KO)7敗の9歳。  1R、積極的にパンチを振るうハンナティに、小屋松は前蹴りで突き放す。2R、ハンナティは首相撲からのヒザ連打で逆襲に出る。3R、小屋松は右ストレートを打ちこむが、ハンナティは組み付いてのヒザで一歩も退かない。ドローとなり、小屋松は悔しさを見せて涙を流した。 ▼第4試合 ジム対抗戦 59kg契約 3分3R ※肘打ちなし〇長谷部二郎(マイウェイスピリッツ)KO 2R 1分25秒×脩真(Y’s glow) ▼第3試合 ジム対抗戦 72kg契約 2分3R ※肘打ちなし〇磯谷幸貴(渡辺ジム)判定3‐0 ※30-27×3×赤見内竜太(モリタキックボクシングジム)※デビュー戦 ▼第2試合 ジム対抗戦 スーパーライト級(63.5kg) 2分3R ※肘打ちなし〇根本恵伍(One’s Goal)※デビュー戦KO 2R 0分43秒×ユウキ・オーチャロンチャイ(BTCジム)※デビュー戦 ▼第1試合 女子ジム対抗戦 50kg契約 2分3R ※肘打ち、顔面膝蹴りなし〇Queen Bee 夏美(拳伸ジム)KO 1R 0分50秒×ターボー(team ナックルハンマー)※デビュー戦 ▼オープニングファイト ジム対抗戦 42kg契約 2分3R ※肘打ち、顔面膝蹴りなし〇洸冴(拳伸ジム)判定3‐0 ※30-29×3×チャロンチャイ陽空(BTCジム)
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