2024年2月21日(水)都内にて、K-1アドバイザーの石井和義・正道会館館長の囲み取材が行われた。
16日(金)に『K-1 WORLD GRAND PRIX』シリーズとして、5.19 or 6.22アメリカ(ニューヨーク)、6.29ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(サラエボ)、7.27イタリア(シチリア)、8.3 or 8.10ブラジル(クリチバ)の海外4大会で無差別級世界予選トーナメントの開催を発表したK-1 GROUP。
国内では10.5大阪(エディオンアリーナ大阪)で最終予選、12.14東京(国立代々木競技場第一体育館)で無差別級世界トーナメント決勝が開催される。
この世界開催にどんなファイターが出てくるかと問われた石井館長は「世界中にはいろいろなファイターがいっぱいいると思う。それぞれの国で頑張っている。アフリカにもたくさんいるし。世界中にアントニオ猪木や力道山、アンディ・フグをK-1が作っていかないといけない。国民的スターがそれぞれの国で生まれて欲しい。だから世界中で決勝戦をやった方が盛り上がる。その先には国別対抗戦がある」と、各国にエースとなる存在を作っていきたいとする。
そのエースは強いだけではなく「アンディ・フグは強くなかったけれど負けても人気が下がらなかった。自分だけのことを考えるファイターはダメですよね」と、アンディ・フグのように人々の心を捉えるような選手でなければダメだとした。
マーク・ハントが当初は無名の選手だったところから、K-1のスターとなり、PRIDEやUFCでも活躍した例をあげ「そういう風にその国のスーパースターになるようにプロデュースしてあげるのがK-1の仕事」と、今回のGPでも今は無名でもスーパースターになる選手を発掘していきたいという。
【写真】無名の存在からK-1を経て世界的スーパースターとなったマーク・ハント では、どの国に強豪選手が眠っているかと聞かれた石井館長は「アフリカのセネガル相撲でナチュラルに強いヤツらが楽しそう」と、アフリカをあげた。
「まずRIZINに送り込もうと思っている。もちろん打撃が上手い選手にはK-1に出てもらって。すでに5~6人見つけています」と、すでに人材は見つけており、最初はRIZINでMMAをやらせるというプランを明らかにした。
【写真】ジェロム・レ・バンナも最初はマニアでさえ知らない存在だった 日本のヘビー級はどうするのか、との問いには「空手の人たちにやってもらわないといけないでしょうね。ベースになるのは空手ではないかと思います。武道の国ニッポン。もう1回日本人に頑張ってほしい。子供たちが目指せる舞台を、輝ける舞台を作って欲しい。また、そうならないといけないと思っています」と、空手家に目を付ける。
かつてはメジャーリーグで活躍できる日本人が現れるとは、誰もが想像できない漫画の中の世界だった。しかし、現在では大谷翔平を始め日本人がメジャーリーグで活躍する時代に。格闘技でもそういう時代が来るのかと問われると、石井館長は「その可能性はあります」と断言。
「世界中でK-1の大会が開かれて世界中で日本人が活躍して、K-1で何億円も取れるようになると出て来るんじゃないですかね。日本では毎週どこかで子供たちが全日本大会をやっているんですよ。だから小学6年生くらいになると300戦くらいやっている子もいる。その子たちが中学・高校になってK-1かMMAをやる子が出てきたら絶対に強い」と、K-1のマーケットをMMAに並ぶものにし、子供たちが憧れる舞台になればきっと出てくると話した。