2024年3月9日(土・現地時間)オランダ・アーネムのグレドームで開催される『GLORY HEAVYWEIGHT GRAND PRIX』(ヘビー級ワンデートーナメント)。
2024年開幕戦から実施されたGLORYの「新しい安全衛生規定」を遵守できなかったため出場取り消しが発表されたノルディン・マヒーディン(アルジェリア/GLORY世界ヘビー級4位)の代わりとして、GLORYはジャマール・ベン・サディック(ベルギー)に出場を打診したと発表。
サディックは2011年3月にリコ・ヴァーホーベンに2RでTKO勝ち。その後、ヴァーホーベンとは2度対戦して2度とも敗れた。2012年大晦日に日本で行われたヘビー級トーナメントではエロール・ジマーマン、レミー・ボンヤスキーに勝利したが準決勝で敗退。2018年12月のGLORYヘビー級トーナメントでは優勝している。今回のグランプリに出場候補として名前があがっていたが、2022年8月にドーピング検査で陽性反応が出たため15カ月間の出場停止処分となり、その処分は解けたが「リングに復帰するのは時期尚早」と判断され、出場メンバーからは外されていた。
しかし、GLORYからの発表によれば「私たちはジャマールの参戦を求めるファンの声に耳を傾け、彼に明確な条件で出場をオファーしたのです。最終的に彼は、準備不足を理由に出場を断念した」という。
代わって白羽の矢が立ったのは、リザーブマッチに出場が決まっていたGLORY世界ヘビー級9位ベンジャミン・アデグブイ(ルーマニア)。アデグブイは空手、ボクシングを経験して2011年3月にプロデビュー。2012年にはK-1 GLOBALと契約し、10月に東京で開催された『K-1 WORLD GP FINAL16』に出場して勝利している。『SUPERKOMBAT』を経て2014年6月からGLORYに参戦し、リコ・ヴァーホーベンのヘビー級王座に2度挑戦するがいずれも敗れている。2020年12月にはバダ・ハリにKO勝ち。2022年8月はジャマル・ベン・サディクにKO負け。2023年5月にはGP出場を懸けてソフィアン・ラドウーニと対戦したが、判定負けを喫した。戦績は35勝(20KO)7敗。
トーナメント1回戦ではナビル・ハチャブ(モロッコ/GLORY世界ヘビー級8位/26勝4KO4敗1分)と対戦する。
そのためリザーブマッチは、ジハド・ケペネック(トルコ)とミハウ・ブワウジエヴィッチ(ポーランド)が行うこととなった。なお、今大会は日本ではU-NEXTでLIVE配信される。