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【RIZIN】ケラモフとラギモフの来日が不可能となった経緯を榊原CEOが説明「当局の最終的な手続きが完了するまで出国は認めないという結論に」

2024/02/16 18:02
 2024年2月16日(金)18時、RIZINが『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』(2月24日・SAGAアリーナ)のカード変更を配信会見で発表。  佐賀大会に出場を予定していたヴガール・ケラモフ、トゥラル・ラギモフ、浜崎朱加、田中半蔵、持田哲兵の5選手の欠場と代替カードが発表された。  ケラモフとラギモフのアゼルバイジャン勢の欠場について、榊原CEOは「今日ここまで動いてきた結果を受けて、最終決断をさせていただくに至りました」と以下のように経緯を説明。 【写真】2023年11月のアゼルバイジャン大会で鈴木千裕(右)と対戦したケラモフ「昨年のアゼルバイジャン大会の公開計量の際にケラモフ含めてチームのメンバーがトラブルに巻き込まれました。この報道を受け、我々も事実関係の確認を政府関係の人たちも含めて日々聞きながら、毎日状況が変わるということが起きていました。トラブルが起きたことに関しては、ケラモフ、ムサエフ含めたチームとトラブルになった人との間ではすでに和解が成立しました。  ケラモフたちも一時勾留されていたんですけれども、出てきたことで何とかなると胸をなでおろしていたんですが、アゼルバイジャン当局の最終的な手続き、今回の一連の事件の手続きが完了するまで出国は認めないというのが最終的なアゼルバイジャン政府の結論ということになってしまいました。我々も関係各所に働きかけて2人を来日させてほしいと。当然2人も試合をする気で準備を進めているわけですから、何とかしたいと最後の最後まで手を尽くしましたが残念ながら断念せざるを得ない状況に至りました」 現地報道によると、ケラモフはアゼルバイジャン大会に関連するイベントでトフィック・ムサエフ、メイマン・マメドフ、ルスラン・アファンディエフコーチらとともにフーリガン行為(暴力的行為など)を行ったとして逮捕され、1カ月と26日間の拘留を命じられた。その後、暴行を受けたハサン・アジゾフと「当事者間の和解が成立した」と報じられていた。  最初の報道を受けて早い段階でバックアップの選手を用意しており、ケラモフとの対戦が決まっていた摩嶋一整(毛利道場)は今成正和(今成柔術)との対戦が決定。  摩嶋は、2020年8月の斎藤裕戦でRIZINデビュー。序盤を組みで優勢に進めるも、2RにTKO負け。2戦目でクレベル・コイケの三角絞めで一本負け。22年4月に金原正徳に3R、肩固めで一本負けと強豪相手に3連敗も、23年5月にヴォンフルーチョークで1R 一本勝ちで再起すると、9月の『RIZIN.44』で横山武司との寝技師対決に勝利し、RIZIN2連勝を上げている。  今成とは2022年11月大会で対戦が決定も、摩嶋が練習中に左肘関節内側側副靭帯損傷で欠場。今成は鈴木千裕と対戦し、“イマナリ・ロール”で鈴木の足を捉えるも極めきれず判定負けしている。  今成は元DEEPバンタム&フェザー級王者。足関節を武器に、DEEP、ONE等で活躍。RIZINでは、2021年6月のバンタム級JAPANグランプリ1回戦で瀧澤謙太に判定負け。10月の『RIZIN LANDMARK 1』で春日井“寒天”たけしに腕十字で一本勝ち。2022年11月の前戦で鈴木千裕に判定負けと1勝2敗。 【写真】ラギモフは勾留はされていなかったが、同じく出国不可能に 田中半蔵との対戦が決まっていたラギモフの代替選手には、一階級下のアラン・ヒロ・ヤマニハを用意していたが、今度は田中が右腓腹筋損傷(右ふくらはぎの肉離れ)で全治4週間。そのためヤマニハの出場も見送りとなり、ヤマニハに関しては「今後の2024年シーズンの中で試合を組んでいく機会を作らせていただけたら」(榊原CEO)とのこと。  今後のケラモフとラギモフについては「ラギモフは勾留されなかったので最低でもラギモフは来れると思っていたんですが、ラギモフも出国できないとなって。ケラモフは勾留されていたんですが和解が成立して出てきたので、これで行けると一時はみんな本当に喜んでいました。おそらく50日間くらいと言っていたので3月いっぱいには出国も認められてくると思うので、4月以降の大会の中で早いタイミングで試合を組んであげたいと思っています」と、4月以降には来日できるのではないかという見通しであると話した。 ●摩嶋一整のコメント 「まず、ケラモフ選手の欠場についてはとても残念な気持ちで、楽しみにしてくれていたファンの皆さんに申し訳なく思っています。しかし自分は相手が誰になろうと戦える準備をしてきました。カードが変更になっても皆さんの前で良い試合をお見せしますので是非楽しみにしていて下さい。そして急遽にも関わらず試合を受けて下さった今成選手に感謝致します。今成選手とは過去に対戦する予定もありましたし、レジェンド選手として尊敬しています。敬意を持ってきっちり極めて、自分のグラップリング技術の成長に繋げたいと思います。応援よろしくお願いします!」 ●今成正和のコメント 「どうも、今成です。急遽声がかかって、試合をすることにしました。このタイミングで声がかかったのは、きっと足つぼ最強トーナメントに優勝したからだと思います。王者の名に恥じない試合をしたいと思います」
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