20歳の若き挑戦者を迎え撃つ世界王者・大﨑
2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』の追加対戦カード発表記者会見が、2月13日(火)都内にて行われた。
ISKAオリエンタルルール世界フライ級王者・大﨑一貴(OISHI GYM)が、挑戦者にジラリー・キャルービー(フランス)を迎えての初防衛戦を行うことが決定。
大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者に。2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。12月の再起戦ではジャルンスックに延長戦の末に勝利した。戦績は42勝(22KO)6敗2分1無効試合。
初来日のキャルービーはまだ20歳と若く、戦績は11勝(3KO)2敗。アマチュアムエタイのIFMA世界大会で銀メダル、ヨーロッパ大会でも銀メダルを獲得している。幼少期にアルジェリアからフランスに移住し、アマチュアボクシングでも8戦無敗。昨年12月のK-1大阪大会でレオナ・ペタスを破ったレミー・パラとは同門。177㎝の長身で大﨑とは17㎝もの差がある。
キャルービーからは「ヘイ、大﨑。お前を2Rに沈めてやる。覚悟しておけよ」と威勢のいいメッセージが読み上げられた。
迎え撃つ大﨑は「防衛戦が決まったってことで。元々はK-1対抗戦に出る予定だったのんですが流れてしまって。防衛戦が決まって相手も凄く強いけれど、逆に僕が2Rでぶっ倒してやろうと思っています。このベルトの価値を僕が上げるので楽しみに見ていてください」と、同じく2RでKO宣言。
対戦相手の印象は「背が高くてサウスポーで上手にミドルを蹴って来る。そんなにKO率が高くないので、本当に倒せるのかなって印象です。僕の方がKO率が高いので倒せる印象ですね」と、技巧派だが倒すのは自分だとした。
「もう対策もしていますし、ムエタイスタイルは苦手じゃないので、全然いける、倒せると思います」と自信を見せる大﨑は、予告KOはあるのかと聞かれると「何個か練習はしているのがあるけれど、そんなに派手な技はないかなと(笑)。背が高いけれど線が細いので、下から削って早めに倒したいと思います」と、今回は早く倒すことがテーマだと話した。
【写真】王座決定戦では予告していた後ろ廻し蹴りでKOした大﨑だが、今回は派手な技は用意してないという
今大会では志朗vs.田丸の世界バンタム級タイトルマッチ、鈴木真彦vs.金子晃大の対抗戦など、軽量級のビッグマッチが揃っているが「その中で一番いい試合をしたい気持ちはもちろんあります」と対抗意識はあるとする。
「今回はISKAの防衛戦ですが、政所仁選手とのRISE王座の防衛戦も今年ありますし、そういった試合に勝って自分の価値を高めていけば誰からも認められるこの階級で一番の選手になれると思う。同じ日に試合するメンバーとの試合も組んでもらえると思うので、誰が相手でも勝てるって自信がありますし、今回の試合はKOでどの試合よりもインパクトを残して防衛したいと思います」と意気込んだ。