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【K-1】ぱんちゃん璃奈は「守られてきた無敗の王者」と平岡琴が挑発、石井館長の予想は「ぱんちゃんが初黒星の可能性ある」

2024/02/08 21:02
 2024年3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』の記者会見が、2月8日(木)都内にて行われた。  初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級&アトム級王者のぱんちゃん璃奈(フリー)が電撃参戦。しかも対戦相手はRISE QUEENアトム級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)というサプライズカードが発表された。  KNOCK OUTの選手とRISEの選手がK-1のリングで対戦するという異色のカード。宮田充Krushプロデューサーは両団体にお礼を言うと、カード決定までの経緯を次のように説明した。 「テーマが2つあって、K-1が開国したこともありますが、立ち技最強を決めるのがK-1の原点。対抗戦だけではなくて、新しさを求めた結果、KNOCK OUTとRISEのファイターがK-1ルールで雌雄を決するのは意義のあるカードだと思います。それとK-1の女子は3階級ありまして、45kgのアトム級、48kgのミニマム級、そして52kgのフライ級。45kgは菅原美優選手、52kgはアントニア・プリフティ選手が王者ですが、ミニマム級がK-1グループの中でも層が薄い。K-1もKrushも王座が空位なんですよね。そこを動かしていくためにはぱんちゃん選手と平岡選手が必要だと。K-1にもミニマム級の選手がいるので、どうして私が選ばれなかったのだろうと、次を見据えてK-1の中のミニマム級のファイターが燃えてくれればいいなと。3つ階級があるのでそれが育ってこそのK-1女子だと思うので、そういうスタートでもある一騎打ちになりました」  石井館長は「元々K-1を作ったのはKというエリア、空手、キックボクシング、拳法、テコンドー、格闘技…立ち技の世界最高峰を決める場所という意味だったんですよね」と団体ではなく格闘技のプラットフォームでスタートしたと説明し、カルロス菊田K-1プロデューサーも「K-1プラットフォーム化と勝手に言っているんですが、プラットフォームにすることで強い選手はどんなしがらみにも負けずK-1で戦える、そういうプラットフォームを作っていきたいと思います」とK-1の原点に立ち返るとした。  現在タイのチェンマイで武者修行中のぱんちゃんはオンラインにて会見に出席。「練習量が日本の4倍できるので、朝・昼・夕方・夜と1日4回練習しています。前回10日間だけ合宿をさせていただいてそれが試合に活きたので、もう一度やらせていただきたいと思って来たんですけれど、ディフェンスも蹴りもパンチも全て変えてもらおうと思います」と、さらなるレベルアップのために合宿中だとコメント。  今回の試合決定については「このお話しを5~6日前にいただいた時に即答で、こんなビッグマッチに出させてもらえるとは思わなかったのでやらせてくださいと。そして対戦相手がRISEから来てくださるとのことだったので、めちゃめちゃ楽しみで気合いが入っています。平岡選手は私がアマチュアの時から試合を見させてもらっていて、上手だなっていうのとスピードが速いと思うんですけれど、いま彼女の方が長けている部分もあれば、私の方が長けている部分もあると思うので、試合までに全ての部分で上回れるように頑張りたいと思います」と意気込む。  平岡は「RISEから来ました。今回KNOCK OUTの選手とRISEの私がK-1で試合をするということで不思議な感じではあるんですけれど、KNOCK OUTファンの皆さんとK-1ファンの皆さんにRISEと平岡琴の強さを見せるいい機会だと思うので、分かりやすく勝ってしっかり自分の強さを証明したいと思っています。本当に強い選手たちとしのぎを削ってきた無冠の私か、守られてきた無敗の王者か。本物がどっちかというのを、しっかり皆さんの目で確かめていただければいいかなと思います」と挑発した。  互いの印象と自分が優っていると思うことを聞かれると、ぱんちゃんは「平岡選手は手数が多いのとアグレッシブで気持ちも強い。私はポイントをとるのが上手い、当て勘を勉強しているので綺麗に的確に当てられるのが効かせられるようになったので、そこは長けていると思います」、平岡は「(ぱんちゃんは)手足が長いのでそれを利用して前蹴り、ジャブ、ストレートと真っ直ぐ系の攻撃が上手。私は手足の長さ以外は勝っていると思います。スピード、テクニック、根性、回転力、全部勝っていると思います」とそれぞれ答える。  K-1ルールで戦うことについて、ぱんちゃんは「初めての組みがないルールで、自分は組みで勝ってきた部分もある。でも今はインファイトの練習をたくさんしているのと、ロングの距離で効かせられれば入ってこれない。全ての距離で練習しているので問題ないです」と、得意の組みの展開は出来ないが問題ないとした。  平岡は以前Krushで試合をしており、今回の参戦は忘れ物を取りに来た(K-1王座やKrush王座)意味もあるのかと聞かれると「忘れ物を取りに来たという意識はないです。戻ってこれたのは何かの縁だと思うので、自分の強さを見せられるように頑張りたいと思います」と縁を感じるという。  互いにこれまでどう見ていたかと問われると、平岡は「有名な選手ですし、活躍は見ていましたが、どっちかと言うと私の好きな戦いをするタイプではないのであまり意識はしてなかったです。新しい選手が出て来たなってくらいの気持ちで見ていました」、ぱんちゃんは「私がアマチュアの時はプロ選手全員が凄いと思っていましたが、プロになってからは半年から1年毎にいろいろな選手を抜いていって自信に変わっているので、今はもう自分が上だと思っています」とそれぞれ答えた。  平岡の「守られてきた無敗の王者」発言については、「でも同じ戦った選手が3~4人くらいいるんですよ。そこを見てもらっても自分が負けているとは思ってないです」ときっぱり。今回の対戦を受けた理由は「一番は1度、2年前くらいに平岡選手との試合が決まっていたんですけれど、私が前十字靭帯を怪我して流してしまったので、対戦をさせていただきたいという気持ちがあったので今回お話をいただいた時は1秒で即答させていただきました」と過去に決まっていた対戦を流してしまったからだと打ち明けた。  石井館長はぱんちゃんへの指導も行っているが、平岡のことも「めちゃくちゃ強いですよ。大好き」だという。そこでこの試合をどう見るかと聞かれると「ぱんちゃんが初黒星の可能性ありますね。今の時点では平岡選手に分があると思っています。慣れないK-1ルールですし、平岡選手はパンチが上手いですよね。打ち合いも絶対に下がらないし。ぱんちゃんは今までと全く違う相手ですよ。気合いを入れないと」と、ぱんちゃんにとって過去最強の敵だと話した。
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