2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』の第8試合、「日本vs世界・5対5」スーパー・ウェルター級3分3R・延長1Rで、WKU世界スーパー・ウェルター級王者アントニオ・ゴメス(スペイン/MTK Marbella)と対戦する城戸康裕(谷山ジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
城戸は当初WMC世界スーパー・ウェルター級王者カルロ・ドンヤシュフィリ(ジョージア)との対戦が決まっていたが、ドンヤシュフィリの家族に不幸があり欠場。代わって61戦50勝(29KO)9敗2分の戦績を誇るゴメスとの対戦が決まった。
本格的にバラエティに進出するためにK-1のベルトは必要です
――3月『K'FESTA.2』ではあと一歩のところで久保優太選手の持つK-1ウェルター級のベルトに手が届きませんでした。
「もうちょいこうやっとけば…みたいな後悔の気持ちはめちゃくちゃありましたよね。そういうのは凄いあったんですけれど、まあまあ終わったものはしょうがないなって。終わったものを引きずったってしょうがないので、試合が終わってからはずっと楽しんでますよ。3月の試合が終わってから何か凄い楽しいんですよね(笑)。タイミングかもしれないですけれど楽しいことがやたらと起きたので」
──今回からスーパー・ウェルター級に階級を戻す形となりました。タイトルマッチを終えてウェルター級での試合にはひと段落しようと思っていたのですか?
「そうですね。ウェルター級での戦いは自分にとって小旅行みたいな感じだったんですよ。みんな階級を上げていくなかで階級を下げるパターンは面白いなと思ってウェルター級に下げた感じで。最初からウェルター級で今後一生を終えるなんて全く思ってなかったし、いずれはスーパー・ウェルター級に戻そうと思ってました。だから3月の試合が終わったら、勝っても負けてもウェルター級は最後かなくらいの気持ちでした」
──そして大阪大会で再起戦が決まりました。去年も会場には足を運んでいましたが、会場の雰囲気はいかがでしたか?
「実はあの日、AbemaTVさんの仕事があって、ずっとバックステージにいたので会場の熱気を1ミリも感じてないんですよね(笑)。会場にいたのに、あとで映像で試合をチェックしました」
──対戦相手がアントニオ・ゴメス選手に変更となりましたが、それについてはいかがですか?
「直前で変わったんでなかなか大変ですけれど…まあそこは仕方ないっすね」
──ここからはスーパー・ウェルター級のタイトルに向けた戦いが始まります。スーパー・ウェルター級での戦いについてはどんな想いがありますか?
「誰がスーパー・ウェルター級に出てくるのかってところだと思うんですけれど、スーパー・ウェルター級は日本人が大分少なくなってきているので、軽量級に負けないような盛り上がりを見せたいですよね。ただ僕がウェルター級に落とした時、日本人選手がウェルター級に寄ってきたじゃないですか。
なんか僕がスーパー・ウェルター級に上げたら、また選手が寄ってきそうな感じがするんですよね…それだけが心配です(笑)。まあでもぶっちゃけた話、スーパー・ウェルター級だったら僕ちょっと自信あるんですよ。なんなら久保くんに上げて来てほしいですもん。スーパー・ウェルター級だったら久保くんにも勝てる気がします」
──城戸選手のキャリアのほとんどはスーパー・ウェルター級ですからね。
「そうなんですよ。次で72戦目ですが多分68戦ぐらいはスーパー・ウェルター級なので。まあどうなるにせよ、これから本格的にバラエティに進出するためにK-1のベルトは必要ですね。あとはK-1のレジェンドになること! 武尊とかにも『よくその歳で最前線でやってますよね』みたいに言ってもらうんですけれど、そこをもっと追求したいですね。
自分でもこの歳(36歳)でよくやってるなとは思うんですよ。すぐ下の後輩たちはとっくに引退しているし、それこそK-1MAX時代に一緒にトーナメントに出ていた選手たちはみんな引退している。自分のすぐ下の後輩になると6つ下ぐらいの左右田(泰臣)くん、皇治くん、山際(和希)…あそこらへんなんですよ。そう考えると僕は世代的に孤立しちゃってるんですけれど…まだまだ辞めるつもりはないです」
──確かに今のK-1は若い選手の活躍が目立ちますが、一人くらい城戸選手のような選手がいても面白いですね。
「ただそれで弱かったら意味がないんですよ。年齢を重ねてもしっかり練習もトレーニングもして“強い”のが面白いじゃないですか。年齢を重ねて試合を続けていても何連敗もしていたら面白くないので、そこはちゃんと強い自分でい続けたいし、年齢を重ねても進化を続けたいです」
──分かりました。ではまだまだ現役を頑張っていただくということで引き続きよろしくお願いします(笑)。
「よろしくお願いします(笑)」