シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】小原俊之「大輝選手はガチなヒジありの試合をやったことがないと思うので、ヒジあり・なしの違いを分かってもらう」

2024/02/08 14:02
 2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.1』の第2試合(70.0kg契約)で、SB日本スーパーウェルター級3位・風間大輝(橋本道場)と対戦するHOOST CUP日本EXミドル級王者・小原俊之(キング・ムエ)のインタビューが主催者を通じて届いた。  小原は国内ムエタイ名門のキング・ムエ所属。HOOST CUP王者チューチャイには延長戦で惜敗しているが、NKB元王者のスラッガー・村田聖からパンチでダウンを奪って勝利し、NKBトーナメントでは村田清吾にもKO勝利している。2022年12月にはHOOST CUP日本EXミドル級王者となった。前戦は2023年11月に元WMC王者に判定負け。国内ミドル級のベテランファイター。戦績は14勝(8KO)12敗2分。 一瞬で終わるので、見逃さないで ――SB参戦を決めた理由を教えてください。 「SBは以前から気になっていた団体で、ヒジありの試合とヒジなしの試合があるのでヒジありルールだったらやってみたいと思っていました。以前にSB日本スーパーウェルター級1位のRYOTARO選手とはホーストカップのリングでワンキャッチ・ワンアタックのルールでやった時(2022年3月27日)、僕は判定で負けているので、次はヒジありでやってみたいと思っていました。ヒジありとヒジなしはみんなが思ってる以上に別競技だと思います」 ――SBにはどういう印象がありますか。 「活躍している海人選手、笠原兄弟、山田ツインズの話をよく聞くので、彼らの印象が強いです。昨年2月に同階級の海人選手が緑川創さんの引退試合の相手を務めた「NO KICK NO LIFE」のリングに僕も出ていて、いつか海人選手とはやりたいと思って試合を見ていたのですが、雲の上の存在ですし、今の僕の実力では無理かなとも思います。正直、自分が10歳くらい若かったらSNSで対戦をアピールしたいですけど、諦めています。  38歳の年齢で一本しかベルト持ってない人間が海人選手と戦いたいと言っても、小原って誰!? と世間が否定するでしょう。自分がそこまで上がれなかったのは悔しいですね。仮に戦ったら…自分にはヒジしか武器がないので、海人選手が入ってきたところにヒジを合わせて、奥足のローでしょうか。でも、それを凌駕して戦ってくる想像はつきますし、完膚なきまでに叩きのめされてみたいという思いもあります(苦笑)」 ――今回対戦する風間大輝選手の印象を教えてください。 「試合映像を何度か見たのですが、特別に意識することはなく、正直なところ、大輝選手と今までに戦ってきた選手のキャリアが浅いので僕と比べようがありません。僕には選手生活の時間が残り少ないので、1戦1戦大事に戦いたいと思っていて、言い方は悪いのですが、チャンピオンクラスとガンガン戦いたいです。今回はSBに参戦することでその道を切り拓くにはちょうどいいのかなと捉えています」 ――SBルールでは立ち関節、投げ技が認められますが、そういう対策はしていますか? 自分から仕掛けることもありますか? 「うちの選手はムエタイベースで首相撲が上手いので、投げに対しての対策はかなりしています。自分で投げるというより、投げられない立ち位置、投げられない腕の絡め方は普段から練習しています。今回、ヒジありなので、そこまで風間選手は中に入ってこないと思うのですが、入ってきたらヒジ、ヒザを打って、離れたら奥足へのローで攻めます」 ――SBには過去に同門の山田航暉選手が出ていますが、参考になった部分やアドバイスはありましたか? 「山田選手はSBが出ると決まった時に自分もそうなんですが、どうせ投げられないと安易に考えていたそうです。山田選手と練習したら、軽量級の山田選手に投げられたことで、投げへの意識を持って戦わないとシュートポイントで負ける可能性が高いと実感しました」 ――どういう試合を見せたいですか。 「大輝選手はヒジあり・なしは試合に関係ないと言っているみたいですけど、本当のガチなヒジありの試合をやったことがないと思います。ヒジあり・なしの違いを分かってもらうために、一発斬っちゃうのもありかなと」 ――SBのリングでもムエタイの戦いを見せて勝ちたいという想いもありますか? 「僕はムエタイの戦いというか、ローキックやミドルのカット、ムエタイの美しさを意識して戦っています。SBの選手は投げがあって、パンチも入ってくる選手が多く、そういった選手を首相撲やヒジでいなして、技術的に勝ちたいですね」 ――現在小原選手は38歳ですが、前戦で負けるまでに3連勝していました。好調の理由は何でしょう。 「今年で39歳になり、年齢が上がると、弱くなって反応も遅くなっていくイメージがありましたが、技術面、力の抜き加減でパフォーマンスとしては若い頃よりも上がっていると思います。無駄な力みをなくし、パンチで入ってくる時に真正面でぶつかるのではなくて、入らせてヒザやヒジを打ったり、相手の力を利用してカウンターみたいな形で攻めて戦えるようになっています」 ――2024年の目標はありますか。 「今年はもう1本くらいベルトは欲しいかなと思います。僕はSBのランカーではないので、SBのベルトは厳しいかもですけど、与えられた試合を勝っていきタイトルマッチに繋げていきたいです」 ――最後にファンへのメッセージをお願いします。 「SBの戦いでは珍しい、ヒジでカットして勝つところをお見せしたいと思います。一瞬で終わるので、見逃さないでください」
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