シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】投げて極められるキックボクサー・風間大輝は川尻達也の『T-BLOOD』出身「シュートボクサーとして戦っていきたい」

2024/02/08 13:02
 2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.1』の第2試合(70.0kg契約)で、HOOST CUP日本EXミドル級王者・小原俊之(キング・ムエ)と対戦するSB日本スーパーウェルター級3位・風間大輝(橋本道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。  風間はSB初参戦となった昨年2月の竹山和貴戦では大腰で2度のシュートポイントを奪うだけでなく、最後にスタンディングのフロントチョークでKO勝ちを収めた。SB5戦目でもシュートボクサーの戦いを見せるか。 メイン以上に皆さんの心を熱くするような試合をする ――今回、SB5戦目が決まりました。 「僕的にはルールは特にこだわりはなく、SBルールは最初から自分に結構合っていたルールでした」 ――なぜキックボクサーでありながら初戦からシュートボクサーの戦いができていたのでしょうか。 「中学時代は野球部だったのですが、担任の先生が柔道部の顧問だったことで半年間ぐらい柔道をやらされていたことや、路上で喧嘩に明け暮れていた時期があったりで(苦笑)、試合でも投げ技は躊躇なく出せました」 ――では、キックをやり始めてからSBのリングにはいつか出てみたいという想いもありましたか? 「最初僕がやりたかった格闘技がSBだったんです。19歳の時に、TBSの体育会TVにRENA選手が出演していて、今田耕司さんさんはじめ芸人3人とSBルールで試合をする企画で品川祐さんをハイキックでダウンさせていました。その時は、失礼ながらRENA選手のことを全然知らなかったんですけど、競技的に面白そうだなと思い、家の近くでSBのジムを探していましたが、なかったのでPRIDEで活躍されていた川尻達也さんが所属していた総合格闘技のジム『T-BLOOD』に入り、1年半通いました。でも、まだ当時の僕はガキだったので寝技の苦しさに耐え切れず、週1回のスパーリングの日ぐらいしか行ってなかったです。そんな時に新生K-1がスタートし、地元が一緒の同級生の与座(優貴)君に誘われてプロになることを決め、強い選手が集まっている橋本道場に通うために引っ越しました」 ――SB2戦目の有馬伶弍戦からロングスパッツ履いていたのは、SBでやっていくという覚悟の現れでもありましたか? 「打撃の技術は周りの選手たちと比べて歴も浅いので全然なのですが、組みがあると僕は有利になります。SB初参戦で勝ったことでランキング入りしたことでもうSBでベルトを巻くことを決めたので、僕はSBに出ているキックボクサーじゃなくて、シュートボクサーとして戦っていきたいと思ってロングスパッツで戦うことにしました」 ――絞め技や投げ技の練習は橋本道場でやられているんですか? 「そうですね。投げ技の練習は、SBアマチュア大会に出ているアマチュアの子たちの練習に合わせて確認がてらにやったり、普段の練習で打撃のコンビネーションに投げ技を入れてやっている時に柔道経験のある橋本師範のアドバイスを混ぜ合わせながら突き詰めています」 ――今回の相手、小原俊之選手にはどういう印象がありますか? 「動画を見ているだけじゃ伝わらない独特なリズムからの攻撃やヒジで斬ってくるイメージぐらいですね。キャリアが30戦近くあり、ホーストカップのチャンピオンなので全く油断はしてないですし、僕が試合を優位に進めていても、ヒジで切られると試合が終わってしまうので、そこに一番注意しています」 ――今回ヒジ打ちありは小原選手の要望になりますか? 「ヒジありでオファーが来たので特に躊躇することなく受けました。去年9月にTEAM F.O.Dに出稽古に行き、海人選手と一緒に練習させてもらった時があり、同階級で年齢も同じの海人選手は『ヒジありかヒジなしの試合を選ぶ時は相手に選ばせる』と言われていたので、その影響を受けました」 ――実際に海人選手と一緒に練習して得られるものは大きかったですか? 「そうですね。海人選手は世界で見ても指折りの実力者だと思いますし、日本では間違いなくトップの選手だと思います。スパーをやった時に海人選手は全力ではなかったと思うんですけど、トップのレベルを知れたのは、今後大事なところで活きてくるんじゃないかと思いますね」 ――2024年はどういう1年にしたいですか。 「SBスーパーウェルター級の日本王座が現在空位なので、そこを狙っていきたいと思います。王座決定戦が組まれたらRYOTARO選手と再戦することしか考えていません。理想をいえば、向こうの本拠地が大阪なので7月に開催予定のSB大阪大会でやらせていただきたいと思います」 ――前回、RYOTARO選手には判定負けでしたが、次にやれば勝てるという手応えもあったのでしょうか? 「そうですね。ダウンを3回を取られて負けたんですけど、ポイント差以上の差はないというか、際の部分で僕が攻撃をもらってダウンをしただけでそんなに差はないと思うので早くもう一回やらせてほしいですね」 ――では最後にファンにメッセージをお願いします。 「次の相手は日本チャンピオンということで、タイトルホルダーとの対戦はアクセル王者のRYOTARO選手、MAX MUAYTHAI王者のJETペットマニーイーグル選手に続いて3人目になります。この大会でメイン以上に皆さんの心を熱くするような試合をするので、ぜひ注目してください」
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