ムエタイ
インタビュー

【RWS】伊藤紗弥がヒジで“斬る”予告「ヒジで斬って勝ったことは一度もなく、カットを狙っているのでヒジに注目してください」

2024/02/08 12:02
 2024年2月12日(月・祝)東京・ 後楽園ホール『ラジャダムナンスタジアム・ワールド・シリーズ・ジャパン(RWS JAPAN)』にて、ノンミン・トール ソンキアット(タイ)と対戦する伊藤紗弥(尚武会)のインタビューが主催者を通じて届いた。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。  2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSAという団体のベルトを新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。9月の『RWS』で判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKO。12月にはラジャダムナンスタジアムでの初勝利もあげ、1月の『TOP BRIGHTS』ではサネーガームに苦戦を強いられ判定2-1で勝利したばかり。  当初、ノンパーンファー・ファミリームエタイ(タイ)と対戦することが決定していたが、ノンパーンファーが欠場となり、代替選手としてノンミンが出場。ノンミンは45戦35勝10敗の戦績があるだけでなく、アマチュアムエタイでは2019、2021年、2022年にはユースの部で金メダルを獲得、2022年タイ国キックボクシング大会でも金メダルを獲得するなどタイを代表する実力者。 ベルトにつながる試合をアピールして、魅せる内容を ――当初対戦予定だったノンパーンファーが欠場となり、代替選手としてノンミンが出場します。タイで多く試合をやっていると対戦相手が変わることには慣れていますか? 「試合直前に相手に変わったことはまだないんですけど、前日や前々日ぐらいまで相手が誰かは分からないということはよくあります。昨年9月に初めてRWSのリングに上がり、モンクッペット選手とやった時はそういう感じでした。相手が分からなくても、いつも通りの自分の動きをやるだけだと思っています」 ――当然だと思いますが、やはり相手が分かった方が戦いやすいですよね? 「そうですね。今は結構相手の試合動画がYouTubeで観られることが多いので、事前に分かれば相手がどういう感じの選手かを見て研究はできますよね」 ――今回の相手ノンミンは45戦35勝10敗の戦績があるだけでなく、アマチュアムエタイでは2019、2021年、2022年にはユースの部で金メダルを獲得、2022年タイ国キックボクシング大会でも金メダルを獲得するなどタイを代表する実力者との情報です。ノンパーンファー以上の強敵が用意されましたね。 「戸惑いとかもなく、全然大丈夫です。相手のことはあんまり分からないんですけど、アマチュアムエタイで金メダルを取っいる選手なので、実力的にはちゃんとある選手だと思うので万全の状態で日本に来てくれればいいですね」 ――アマチュアムエタイで実績があるということは、ポイント取りが相当うまいかと思われます。 「そうですね。最近の試合を見る限り、ポイントを取るっていうタイプではなく、試合映像をいくつか見させてもらったところ、前に出てくるタイプでした。タイ人は、その時によって戦い方も変えてくることもあるので一切油断はできません」 ――前々回のBOMではパンチ主体のスタイルでしたが、今回もパンチを強化してますか? 「RWSルールはしっかりパンチのポイントも取ってくれますし、アグレッシブルなファイトスタイルも評価してくれるので、攻める姿勢ではいこうかなと。最近は長身の選手が多く、ヒジは当たらず、距離を取られてる戦いが多かったんですけど、今回は前に出てくると思うので、相手がそれに合わせてヒジ、ヒザと色んなものを試してみようと思います」 ――前回、1月21日の「TOP BRIGHTS」のサネーガーム戦からスパンが短いことに関しては特に問題ないですか? 「そうですね。前回の試合で一切怪我はなかったので、それは全然大丈夫です。最近、長身の選手とやるときは、いつも同じ課題が見えてくるんですけど、どうしても試合になると相手も上手い選手なのでなかなか入れないところがありましたが、今回はタイプが全然違う相手なので、思うように戦えればいいかなと思います。  後楽園ホールで試合するのはエキシビションマッチを合わせて2~3回しかなく、他の会場と雰囲気が違うので緊張します」 ――次の試点で勝って、今年はどういう1年にしたいですか。 「前回のRWSの試合は負けちゃっているので、次は勝って、ラジャダムナンスタジアムで自分の階級のベルトを作ってもらって、そこを最後に目指したいなと。今年はそこまでいけるかという勝負だと思うので、それまで1個ずつ勝つしかないかなと思います。今回はRWSの関係者の方も会場に来られるので、そういうベルトにつながる試合をアピールして、魅せる内容をしたいです」 ――今回もパンチでKOしますか? 「パンチももちろん出しますけど、今回はヒジをいっぱい出していきたいと思っています。ヒジで斬って勝ったことは一度もなく、カットを狙っているのでヒジに注目してください」
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