ONEフェザー級キックボクシング世界王者チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン/ベラルーシ)の周辺が騒がしくなっている。
アラゾフは海外のメディアに「ONEでのキャリアを終えるつもり」とONE Championshipとの契約を解除する意向を明かしたとされ、契約内容の不満がその理由(金銭が理由ではないとしている)。残りの現役生活をベラルーシ、ロシア、アゼルバイジャンで費やしたいとの意向を持っているとのことから、ONE以外のプロモーションでも試合をしたいということだと推測される。
【写真】ライバルのグレゴリアンを破り、ONE世界王座の初防衛に成功したアラゾフ この報道に対し、ONE関係者は「ONEはアラゾフとの契約を早期終了することなく、問題解決に向けてアラゾフと協議していく」と、アラゾフ陣営と話し合いの機会を持つ意向であることを明かした。
また「チンギス・アラゾフのONEとの契約は2026年12月まで残っている」とし、「必要に応じてONEは世界中どこにおいても法的処置を取る」と、もしアラゾフが契約違反をすれば法的な争いも避けられないとの強い姿勢を示している。
アラゾフは、2017年にK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者決定トーナメントで優勝し、2018年に初防衛に成功すると『Bellator Kickboxing』で2戦を行ったのち2021年4月からONEに参戦。2023年1月にスーパーボンを破り第2代ONEフェザー級王座に就くと、8月にはマラット・グレゴリアンを破り初防衛に成功。世界トップの2人に勝利して70kg級世界最強を証明した。 グレゴリアン戦後の会見では「今日が私のラストファイトになるかもしれないが、まだ分からない。帰国して心を休めて、私のマネージャーや父親に相談したい。もし父親から引退を告げられたら、従うかもしれない」と、引退も匂わせていた。