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インタビュー

【ROAD TO UFC】“中国の火の玉ボーイ”カイウェンが体重超過前に語っていたこと「アドバンテージ? それは“俺だ”ってこと」×イー・ジャー「友情は横に置いて自分が優勝する」=2月4日(日)波乱のフェザー級決勝

2024/02/03 19:02
 2024年2月3日(日本時間4日・日曜日)米国ラスベガスのUFC APEXにて『ROAD TO UFC Season 2』(U-NEXT配信)の決勝戦が行われる。  日本から参戦した4階級7選手中、フライ級で鶴屋怜、ライト級で原口伸が決勝に進出するなか、フェザー級決勝は中国対決、バンタム級決勝は中韓対決(※選手負傷で延期)となっている。  前日計量では、フェザー級(65.8kg)でトラブルがあった。  準決勝で神田コウヤとの接戦を判定勝ちした中国のリー・カイウェンが、今回の決勝の計量で149.5ポンド(67.81kg)と体重超過に。  145ポンド+1ポンド許容(66.2kg)がリミットのフェザー級で1.61kgオーバーのカイウェンは、145.5ポンド(66.00kg)でパスしたイー・ジャーに対して、報奨金の20%を支払うことで試合は実施されることになった。  優勝すればUFCとの契約が決まる各階級の決勝戦で、今回のフェザー級の体重超過はどうなるか。もしカイウェンが勝った場合の処遇は、現在のところ明らかになっていない。この計量前の1日に両者が何を語っていたか。下記に紹介したい。(C)U-NEXT イー・ジャー、神田コウヤ戦を参考に「カイウェンを疲れさせたい」 ──試合まであと3日となりました。調子はいかがですか。 「とてもいいです。減量の調子も良く、計量が待ち遠しいです。勝利に向けて準備万端です」 ──ラスベガスに来て、特に時差ボケなどもなくということですね。 「はい、とてもコンディションは良いです」 ──今回の試合に向けての練習環境は? 「ファイトキャンプは上海PI(パフォーマンス・インスティテュート)です。今回出場しているロン・チューやジー・ニウシェとともに練習してきました」 ──RTU出場選手は皆さん練習仲間なのですね。 「そうです。僕たちは皆、恩波(エンボー)ファイトクラブの出身なので一緒に育ってきた仲間です」 ──なるほど。対戦相手のカイウェン選手とも今回対戦が決まるまでは練習を一緒に? 「チームメイトではありませんが、お互いよく知っていて、仲良くしてきました。今回もこの決勝を除いては、一緒に練習にも取り組んできました」 ──そういう関係性の選手と戦うことというのは、イー・ジャー選手はどのような気持ちですか? 「去年優勝を逃して、自分に今年またこういうチャンスが回ってきた以上は、友情は横に置いて、自分が優勝することを一番に考えています」 ──練習をともにしたことがあるという点から見て、カイウェン選手とはどのような選手ですか? 「去年の自分のRTU決勝のタイミングで彼はアメリカにいたので、自分の試合の練習や準備を手伝ってくれていました。とてもいい人で親しい仲です。ファイトスキルという点で言うと、彼のバックボーンはレスリングなのですが、それにも関わらず非常に爆発力のあるパワーを持っていると思います」 ──その爆発力という点で、カイウェン選手の準決勝は接戦でした。神田コウヤ選手の戦略に苦戦していたようにも見えますが、あの試合をどのように見ましたか。 「はい、そう思います。カイウェン選手の試合はたくさん見ているのですが、彼はやはり、スタンドで真っ向勝負してくれる相手というのが相性が良く、一番やりやすい相手です。だからやはり自分も、彼がやり辛いようにいかにするかというのが重要だと思っていて、自分がしっかり動き続けること、しっかりと安全な距離を取るということは意識していて、そして彼を疲れさせたいと思っています」 ──ご自身で思う試合の展開は? 「早期決着とはいかないと思いますが、2R、3Rで、サブミッションもしくはTKOしたいと思っています」 ──どのような試合、自分のスキルをファイトファンに見せたいと思いますか。 「自分が打撃でもグラップリングでもUFCレベルの選手であるということを見せたいです」 ──UFCで戦うことにはどんな意味がありますか? 「長年MMAをやってきて、やはりUFCファイターとなって、そのベルトを目指して戦うということは究極の夢ですから、すごく重要な意味を持っていますね」 ──現在の中国では、UFCファイターになるということはどれほどのステータスを持つことを意味しているのでしょうか? 「市場として盛り上がっていくなかで、競技者の影響力もまた増していっています」 ──日本のファンにメッセージをお願いします。 「応援よろしくお願いします!(日本語で)ありがとう!」 [nextpage] カイウェン「正直言って、テイクダウンして押さえ込むだけのクソつまらない試合はしたくない」 ──試合3日前(※インタビューは計量前の1日に行われた)となりました。気分は? 「すごくワクワクしてる。試合が待ち切れないです」 ──まだ計量前ですが、コンディションはいかがですか? 「何もかも最高な状態」 ──12月に上海で開催予定だった決勝が、こうして年明けの2月のラスベガスになり、ホームで試合ができないことについて何か思うことはありましたか? 「特に何も感じないかな。ただ、とにかく落ち着いてこの時を迎えています」 ──神田コウヤ選手との準決勝は接戦でした。苦戦したと感じている部分はありますか? 「前戦は接戦でした、確かに。彼の動きが速かったのと、スマートでしたね。だからなかなか自分の思うようにできなかった、うまく攻めようとやってはいたんですが、でももうあれはあれで、仕方がないですね」 ──そういう試合を経て、どんなことを学びましたか? 「試合ではたくさんのことを学んでいるのだけれど、ちょっとそれを言葉にするのが難しいです」 ──インスタグラムに投稿されていましたが、シンジケートMMAで練習していましたね。 「はい。全部が素晴らしかったですね」 ──メラブ・ドヴァリシビリやビンス・モラレスなどの選手たちと特別な練習をしたのですか? 「いや、特別なことはしていなくて。しっかり自分の打撃を強化することやテイクダウンディフェンスだったりという、いつもの練習をしていて、全部がいい調子でした。ハードにやってきました」 ──対戦相手のイー・ジャー選手はよく知る仲だと思いますが、どのような気持ちで試合に臨みますか? 「彼は素晴らしいファイターです。打撃でも寝技でも。そうですね、トレーニングも一緒にしてお互いをよく知っている。それでもやっぱり、今は試合を待ち切れない気持ちですね」 ──ちなみにどんな人となりなのでしょうか? 「彼はおとなしい子という感じですね、自分のようにお喋りになるようなことがなくて、とても物静かです」 ──当日はどんな試合を見せたいですか? 「正直言って、テイクダウンして押さえ込むだけみたいなクソつまらない退屈な試合はしたくない。自分のやりたいことっていうのは、とにかくハードにパンチを当てて、とにかく打撃だけで決めたいと思っているんですよね。それがやりたいこと。やっぱりいい試合をしたいんです、これが決勝戦だから。やっぱりそうするべきだって思う」 ──自分のアドバンテージはなんだと思っていますか? 「アドバンテージ? それは“俺だ”ってこと。俺、“アンダードッグ”ことリー・カイウェンだっていうことこそ、です」 ──では勝利の自信のほどは? 「(質問に食い気味に)めちゃくちゃ自信ある。100パーセントだし、200パーセントって言ってもいい。俺の目標が遂に叶う、もう一歩先までUFCがあるのだから、この機会を決して逃しはしない」 ──UFCファイターになること、というのはどのような意味を持っていますか? 「UFCは俺の夢。そして、俺の目標はただ契約をするというだけじゃなくて、ロースターにしっかりと残って、どんどん勝ち続けていくことです」 ──ではチャンピオンになることが当面の目標でしょうか。 「はい、もちろんです。すぐにチャンピオンというより、全ての瞬間を味わいたいと思っています」 ──試合を楽しみしている人にメッセージをお願いします。 「日本のファンの皆さん、俺の試合、見逃さないでくださいね。よし! やるぞ!」
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