2024年5月12日(日)東京・GENスポーツパレスで開幕する「Fighting NEXUS初代ミドル級王座決定トーナメント」の記者会見が、2月3日(土)都内にて行われた。
トーナメントは8月25日(日)東京・ニューピアホールで準決勝、11月28日(木)東京・後楽園ホールで決勝戦が行われる(準決勝以降の組み合わせはシャッフル)。出場する選手は以下の8名(1名は未定)。
マシン(BLUE DOG GYM)戦績2勝無敗
カタナマン(IMPACT)身長178㎝戦績4勝6敗
瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)1974年10月30日生 身長173㎝戦績15勝17敗2分UKF総合格闘技インターナショナルミドル級王者
磯部鉄心(パラエストラ松戸)1995年4月6日生 身長177㎝戦績2勝6敗
佐藤龍汰朗(坂口道場一族)2001年12月9日生 身長181㎝戦績5勝1敗2023年ネオブラッドトーナメントミドル級優勝
ヨコヤ・マクレガー(パラエストラ柏)戦績5勝4敗
たまよせゆきと(AACC)デビュー戦
1回戦の組み合わせはマシンvs.カタナマン、佐藤vs.ヨコヤ、瓜田vs.磯部、たまよせvs.未定となった。
山田峻平Fighting NEXUS代表は「ウェルター級以上のトーナメントが他団体でも国内になかなかない。その中で選手が揃いそうということで、NEXUSがやってきた中で核となるミドル級の選手(マシン)が出てきたのでそれが開催に拍車をかけました」と開催の意図を説明。
マッチメイカーの渡部修斗は「山田代表と来年面白いことをやりたいねって話をしていて、バンタム、フェザー、ライトでやっていたのでトーナメントをやろうとなった時に、今までどこもやったことがない階級で迫力あるミドル級を選びました。リストを出して自分が交渉したり、山田さんにお願いしたりして、素晴らしいメンバーに揃っていただけてとても嬉しいです。いいトーナメントになればと思っています」とコメント。
「僕は誰のためにとは考えていませんが、トーナメントをやるならレベルの低いのをやってもしょうがない。この選手に出て欲しいと山田さんにお願いして呼んでいただいて集まってきてもらっています。誰が優勝するのか分からないというのが正直な感想なので楽しみです。優勝候補がいないトーナメントは面白いと思うので、1回戦から最後までみなさん気を抜かずに注目してもらえたら」と、誰が勝つか分からない面白さがあるとした。
会見にはカタナマンを除く7選手が登壇。次のように意気込みを語った。
たまよせ「自分はデビュー戦として出ることになって、格闘技を始める時からベルトを目指してきたので、その第一歩としてベルトを獲って次の舞台までどんどん活躍出来ればと思います」
瓜田「修斗くんからミドル級トーナメントをやるので参戦しませんかと、おじさんに声をかけてもらえたので嬉しいです。今年50歳の誕生日を迎えるので、いい記念の誕生日を迎えられるようにかき回したい」
マシン「僕が主役のトーナメントなので、僕が勝たないと意味がないと思う。ベルトを巻いて次のステージへ行ければと思います」
佐藤「全員仕留めに行くのでよろしくお願いします」
ヨコヤ「隣にウチのジムの同じ選手がいるんですが、戦う時は関係ないので全員ぶっ倒しに行きます」
磯部「かつて国内で盛り上がっていた階級が今は国内でそんなに動きがないので、このトーナメントで動き出す、国内のミドル級が動き出す初動になることが嬉しく思います。精一杯頑張ります」
欠席したカタナマンからは「東京在住の37歳で某大手企業勤務の趣味で格闘技を嗜んでいます。この度は仕事につき会見に出られないことを深くお詫び申し上げます。さて、現在私は北海道の団体PFCのミドル級ランキング1位を取らせていただいてます。地元が東京にも関わらず勝手に北海道の団体出て勝手に代表している気持ちになっています。北の国からならぬ、おら東京さいくだリターン大作戦として、ミドル級トーナメントの台風の目になります!話は変わりますが現在、物価上昇や自然災害だの混乱の世の中であります。ただ、人間が生きる活力だけはどんな環境下にあっても失ってはいけないものだと考えます。その活力を戦いを通して生み出せれば私この上ない喜びといえます」とのコメントが読み上げられた。
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<会見での質疑応答>
――1回戦の対戦相手の印象は?
たまよせ「まだ相手が分からないけれど自分もデビュー戦で向こうも分からないと思うので、全員の積んできたキャリアを一発で奪っていきたい」
瓜田「最近の選手を知らないので。一昨年復帰しまして無差別でやっていたのもあってミドル級は分からないので、久々の本来の階級で出来るのでやっと対話が出来ると思って楽しくやりたい」
マシン「印象はないです。前回IMPACTの選手と試合をしましたが、話にならない感じだったので今回も話しにならない。また瞬殺して終わっちゃうのかなって」
佐藤「分からないです。いい人そうなので面白い試合になると思います」
ヨコヤ「僕も分からないけれど、頑張ります。勝ちます」
磯部「自分も何も情報をいただいてなかったので、とりあえず一戦一戦頑張ります」
――自分が最も誇れるものは?
たまよせ「気持ちの強さと仲間の強さ。自分が湘南を盛り上げて行く気持ちでいます」
瓜田「正直、自分が誇れるものはキャリアくらい。年齢が年齢なので、キャリアは一番なのでそこで有利に運べる展開も出来るのかなと思う」
マシン「自分のSNSを見ても分かる通り性格の悪さ。相手の嫌なことが出来る。レスリング出身なので組み技なら負けない」
佐藤「頑丈さ。骨は折れないです」
ヨコヤ「気持ちですかね、あとは組んだりとか、ってところです」
磯部「自分の強みは粘り強さです」
――優勝するのに一番の強敵になりそうなのは誰?
たまよせ「多分、この間アマチュアに出た時にマシン選手とお話をさせていただいたので、決勝で出来ればやりたいです。その気持ちを受け取ってもらえれば」
瓜田「全然情報を持ってないので…見ためでいったらマシン選手かヨコヤ選手かなってところかな」
マシン「たまよし選手も言っていましたが、ウチの若手がアマチュアでやられているのでジムとして借りを返さないといけない。たまよし選手ともやりたいけれど一番正直やりたいのはXでも言いましたが、佐藤選手。パンクラス1位でめちゃくちゃ強いと思って試合を見ていました。印象は強いが華がない。強いだけじゃよくないと思うので」
佐藤「とりあえず、ナメたこと言っていたマシンくんとやりたいですね」
ヨコヤ「決勝でやるのは、同門対決がいいんじゃないですか。面白いと思います。そのためにまずは隣の人を倒さないといけないので頑張ります」
磯部「自分は元々フェザー級だったんですがミドル級にして一戦目なので、初戦から山だと思って戦うつもりです。最終的に同門対決が出来たらと思います」
――通常体重はどれくらい?
たまよせ「97kgくらい。運動を増やせれば90kgくらいに戻せると思います」
瓜田「92~93kgくらいです」
マシン「100kgちょいくらいですね」
佐藤「普段なら95kgくらいなんですが、年末年始の忘年会・新年会で太って今は98kgくらいです」
ヨコヤ「僕も同じくらい。98kgくらいです」
磯部「フェザー級でやっていた時も今と同じで84~85kg。そこから肉付けして通常体重を少し上げてく感じです」
――磯部選手は他が落としてくる中で、そこでのメリットは?
磯部「背丈は同じくらいなので、(体重が)そんなにアドバンテージというほどの差はないと思います」
――山田代表、トーナメントが進むたびに会場のレベルが上がっていくのはどういうことを考えているから?
山田代表「GENスポーツパレスだとお客さんが入りきらない場合もあるので、ニューピアホールで2回転(昼夜興行)したり、後楽園ホールの平日を3年間使うのは今年で終わるので、来年からは土日を使えそうなので会場の選定も変わっていくのかなと思っています」
――残り1人はどんな選手に?
渡部「本当は決まっていたんですが、怪我で欠場になりました。今から探すんですが、自分は強い人が欲しい。山田さんにこの選手でお願いしますと言ったんですが、強すぎるので考えさせてと言われて。その人がぶっちぎりで優勝してしまうかもと言われたのでそこは相談です。たまよせ選手もアマチュアデビュー戦を12月に見て、一発でこの選手は欲しいと思って山田さんにも言ってその場で来年お願いしますと言いました。たまよせ選手の相手になる選手なのでどっちが勝っても楽しみです。それなりの選手が欲しいです」
――ベルトを獲った後のプランは?
たまよせ「まずはしっかり優勝しておくこと。RIZINが目標で戦いたい相手がいるのでそこへ向かって行きたい」
瓜田「メジャーの大会は日本では出たことがないので1回くらいは出てみたい」
マシン「河村(泰博)選手にインスタライブでRIZIN以外は誰も見てないと言われて悔しかったんですが、RIZINに出て多くの人に見てもらわないと意味がないので、ベルトを獲ったらRIZINに出るのが目標です」
佐藤「僕はパンクラスにいたので、NEXUSを獲ったらパンクラスに戻ってベルトを獲りに行きます」
ヨコヤ「NEXUS代表で海外とか大きな団体に出られればいいと思っています」
磯部「ベルトの価値を上げるには動かさないと価値が上がらないと思うので、出る試合を全部タイトルマッチだったりにしてベルトをどんどん動かしていきたいと思います」