2024年2月2日(金)都内にて記者会見が行われ、3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』、3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』でそれぞれ5vs.5、合計10vs.10で行われるK-1vs.RISE全面対抗戦の対戦カードが発表された。
K-1に選手を送り込む伊藤隆RISE代表は「我々としては自信を持って送り出せる選手、全部で5人ですけれども特に上の3人は勝ち星を獲れる選手を送り出させてもらいました。3月17日、RISEが対抗戦一発目なんですけれども、起爆剤になるような試合をしてK-1の大会もRISEファイターが盛り上げてK-1をクラッシュしたいと思います」と宣戦布告。
3・20K-1で行われる対抗戦のカードは次の通り。
▼K-1×RISE対抗戦 スーパーファイト フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R K-1ルール軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1 WORLD GPフェザー級王者)門口佳佑(EX ARES/RISEフェザー級王者)
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2021年12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦し、延長戦の末に判定勝ちで第5代王座に就いた。2022年2月には武尊とエキシビションマッチで拳を交え、8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では優勝。12月にはワン・ジュングァンを判定で破り、2022年を5戦全勝で終えて『K-1 AWARDS 2022』ではMVPを獲得。2023年3月にはムエタイのトップ選手ヴューを判定に破り、初防衛に成功した。前戦は9月にアンジェロス・マルティノスに判定勝ちで12連勝を達成。戦績は24勝(6KO)5敗1分。
門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かして9戦無敗(1引き分け)を誇っていたが、2020年12月のフェザー級王座次期挑戦者決定戦で竹内将生に敗れ、挑戦権を逃した。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチに臨むと梅井泰成から2度のダウンを奪い王座を奪取。12月にはSBの山田彪太朗と好勝負を演じて2度のダウンを奪っての判定勝ち、2023年3月には元Krush王者の新美貴士にも判定勝ち、7月にSBの川上叶を判定で破ると10月もSBの魁斗に勝利して初防衛に成功した。他団体を相手に4連勝。戦績は15勝(2KO)2敗1分。
軍司は「対抗戦にずっと出たいと言っていて、こういう形で組んでもらえて。相手も他団体でトップの門口選手だということで、僕らが言っているフェザー級統一の最終章という形になると思うので、そこはしっかり勝って今後世界に行きたいと思っている」と、これが国内フェザー級統一の最終章だとする。
その言葉を受けて門口は「フェザー級統一は僕がもうほぼやってきたので。なぜ僕がK-1に出たいかと言うと、自分がずっとフェザー級統一の道をやってきた中で、美味しい思いをされるのは嫌だと思って。軍司選手にはK-1にいてもらって、僕が倒しに行くので、という意味で僕がK-1に出たいという気持ちを伊藤代表に伝えさせてもらいました。これが本当に最終章だと僕は思っているので、死に物狂いで獲りに行きます」と、フェザー級統一の戦いをやってきたのは自分だと主張した。
続けて「僕、ABEMAからキックボクシングを始めて5年半プロでやってきて、変なコネとか無しでコツコツとやってきて王者になって、対抗戦で獲っていって最後にここまで来たので、ABEMAの人、もっと注目してください。注目するのが遅いです、絶対に遅いです、と代表が言ってました」とアピールした。
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▼K-1×RISE対抗戦 スーパーファイト -45.5kg契約 3分3R延長1R K-1ルール菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 WORLD GPアトム級王者)宮﨑小雪(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級王者)
菅原は2019年1月にプロデビュー。2020年11月の「女子アトム級王座決定トーナメント」決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就き3度の防衛に成功。2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」決勝でパヤーフォンに敗れたが、2023年3月のタイトルマッチでの再戦でリベンジし、K-1王座に就いた。7月にディミトラ・アガサゲリドゥ、9月にマリア・ネラ、12月にルシール・デッドマンに勝利して2023年を4戦全勝で終えた。戦績は14勝(1KO)3敗。
宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、伊藤紗弥、小林愛理奈、ペットルークオン、MISAKI、ビョン・ボギョンを連続撃破。前戦は2023年12月にモンクットペットに判定勝ち。戦績は13勝(2KO)1敗1分。
菅原は「K-1の代表として戦わせていただけるということで、今までやってきた集大成くらいの気持ちで挑もうと思っているので精一杯頑張ります」との決意を口にする。
対する宮﨑は「女子でRISEvs.K-1の対抗戦が行われるのは今回が初めてだと思うので、それにふさわしい内容で男子選手に負けない内容で必ず勝って、本当の日本一になります。女子かよとか、コンビニ行こうぜとか、トイレに行こうぜと思っている人たちを後悔させるような試合をするので期待していてください」と言い放った。
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▼K-1×RISE対抗戦 スーパーファイト スーパー・フェザー級(-60.0kg)3分3R延長1R K-1ルール江川優生(POWER OF DREAM/第3代K-1 WORLD GPフェザー級)常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/RISEスーパーフェザー級2位)
江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」ではMVPにも輝いている。怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかり、2020年9月のK-1で椿原龍矢との復帰戦で判定負け。2021年3月、王座を懸けての再戦でも延長R判定で敗れて王座を失った。2022年4月にはスーパー・フェザー級に階級を上げて大岩龍矢に敗れ3連敗を喫したが、8月に連敗を脱出すると、島野浩太朗、カン・ユンソンにKO勝ちして3連勝。しかし2023年9月、横山朋哉に判定で敗れた。戦績は17勝(12KO)6敗1分。
常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅と対戦したが、延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は10勝(8KO)4敗1分。
江川は「燃える試合を組んでくれて宮田Pありがとうございます。自分もこの試合でいい試合を見せてK-1に貢献出来たらなと思っているので、K-1代表として頑張ります」と静かなる闘志を燃やす。
伊藤代表から「この試合は間違いなく常陸が勝つ」と太鼓判を押された常陸は「K-1 WORLD MAXという歴史もあって大きな大会に選んでいただき光栄です。対戦相手の江川選手も元王者で実績もあって知名度もある選手なので、本当に楽しみが一番です。そこで自分とRISEの強さをしっかり見せて、絶対に倒すので楽しみにしていてください」と、KOで応えるとした。
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▼K-1×RISE対抗戦 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R K-1ルール兼田将暉(RKS顕修塾)戸井田大輝(TOP LEAD GYM)
兼田は関西キック界のフェザー級でトップに君臨するサウスポー。『K-1甲子園2017』の-60kgで優勝した後、ACCELフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者と3つの団体で王座を獲得している。2017年11月にK-1で横山朋哉に判定勝ち。2021年4月には『KNOCK OUT』に参戦し、栗秋祥梧から判定2-0で勝利を収めた。2022年1月のKrush初参戦では龍斗に判定勝ちし、6月には林勇汰にも判定勝ち。12月に元K-1フェザー級王者・椿原龍矢にも勝利し、2023年12月はダウサヤームにKO勝ちしてK-1グループで5戦全勝。戦績は21勝(8KO)2敗。
戸井田は闘志全開のアツいファイトで会場を沸かせるファイターで、元MA日本スーパーバンタム王者。前戦は2023年12月に白石舜からKO勝ちを奪った。戦績は12勝(6KO)5敗1分。
伊藤代表から「対抗戦の起爆剤になるのではないか」と紹介された戸井田は「RISEの名に恥じないように、RISEにふさわしい戦い方を見せられたらと思います」と、K-1のリングでRISEを体現すると話す。
宮田Pから“裏番長”と紹介された兼田は「K-1側でやるので絶対に負けられないので、まずは僕がライバルの軍司選手も出るんですけれど今回はチームなので軍司選手につなげられるような試合をして、とりあえず対抗戦は絶対に勝つので応援お願いします」と必勝を誓う。
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▼K-1×RISE対抗戦 スーパー・フェザー級(-60.0kg)3分3R延長1R K-1ルール松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、前戦も2023年11月に西元也史にKO勝ちと4連勝中。戦績は7勝(6KO)1敗のサウスポー。
原口は2022年11月に『RISE EVOL』でプロデビューし、これまでRISEとStand upで3勝(3KO)2敗。前戦は2024年1月のRISEで戸田龍将にKO勝ちしている。
松山は「自分の試合の長所はド派手に倒すところだと思うので、今回の相手アンドレイ選手も勝ちは全部KOということなので対抗戦一発目から激闘になると思うので、皆さん楽しみにしていてください」と激闘予告。
原口は「K-1の皆さんもRISEの皆さんもまだまだ自分のことを知らないと思うんですけれども、自分はめちゃくちゃ面白い試合が出来ると自信を持って言えますし、こんな顏ですけれど日本語も喋りますし、そんな自分を今回の大会で知ってもらえたらと思っています」と、自分を知らしめたいとした。