シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】韓国の二刀流を相手に6連勝目指す笠原友希「世界中のいろいろなバックボーンを持った選手とやって勝っていきたい」

2024/01/24 22:01
 2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.1』にて、K-COMBATライト級王者ソン・ジェミン(韓国)と60.5kg契約エキスパートクラス特別ルール3分3R延長無制限Rで対戦するSB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。  笠原は2019年6月に国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じ、2020年7月には那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就き、2021年12月にはスーパーフェザー級王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。  2022年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪ったが、9月にRISEランカーの常陸飛雄馬にKO負けを喫した。その後は再び連勝街道を突き進み、前回11月はスナイ・ミフターにTKO勝ちしている。戦績は27勝(12KO)3敗のサウスポー。  韓国のMMA団体『ROAD FC』での実績も持つ二刀流を相手に、笠原はインパクトある勝ち方で6連勝なるか。 ――2024年初戦が決まりました。 「今年一発目の大会で実績のある相手と組んでいただき凄く楽しみです。メインでは海人選手が世界の超強豪と対戦するので僕もしっかり爪痕を残します」 ――前回11月のスナイ・ミフター戦を振り返っていただきたいのですが、3Rにヒザ蹴りによるカットでドクターストップによるTKO勝ちでした。 「初の欧州系の選手との対戦でした。リズム感は今まで対戦した選手とは違うし、パンチの威力もあるのにスピード感はあり、フィジカル面も強くてやり辛さはありましたが、全然僕の相手ではありませんでした。シーザージムのダムトレーナーやフィジカルトレーナーに指導してもらい、ジムの仲間と協力して練習してきたことは改めて世界の選手にも通用すると思いましたし、このまま仲間のみんなと突き進んで世界最強を目指していけると再確認できました」 ――友希選手の後には、兄の弘希選手がONE3連勝中のスーパーボール・ティーデ99選手を1RKOする強烈なインパクトを残しました。 「凄いなと尊敬する反面、兄貴のレベルは僕のもう一段階上のレベルなので早く追いつきたいですね」 ――今回の相手、ソン・ジェミンはキックだけでなく、韓国のMMA団体「ROAD FC」で実績を持つ二刀流ということなのですが、どのような情報を入手していますか? 「散打の大会で金メダルを獲得していて、『K-COMBAT』という韓国のキックボクシングでチャンピオンになったりとしっかりキックボクシングで実績を残してからMMAに転向しているので、立ち技も強い印象があります。韓国人選手とは3戦目で対戦した経験があり、凄く身体が頑丈でフィジカルも強く、タイ人とは全然リズムが違いましたね」 ――試合に向けては今どういうところを強化していますか? 「ボクシングのパーソナルトレーニングでパンチを今強化していてパンチもだいぶ成長しています。パンチに限らず、何でもできるトータルファイターになりつつあるので今度の試合を楽しみにしてもらいたいですね」 ――なぜパンチを強化しようと思ったのでしょう? 「自分的にもあまりパンチは得意ではないと思っていて、ガツガツ来る相手に結構入られる場面が多かったので、パンチを強化して近い距離でもどんな距離でも戦えるようにしたいと思いました」 ――それは現在5連勝する前の常陸飛雄馬戦(2022年9月17日)で打ち合ってKO負けしたことも大きいですか? 「そうですね。その時は自分でパンチで勝負しにいったら負けたことが大きいです。今はあの時よりも確実に一歩一歩成長しているので、これからどこまで成長できるか楽しみですし、強くなっている姿を次で見てもらいたいと思います。次も自分の戦いをやることで必然的にKOにつながる試合になると思うので、しっかり勝ちに行きます」 ――2024年はどういう1年にしたいですか? 「今回は散打やMMAの実績があるファイターとやることになり、打倒ムエタイはもちろん、世界中のいろいろなバックボーンを持った選手とやって勝っていきたいと思いますし、強い相手とどんどん戦っていきたいと思います」 ――国内で意識している選手はいますか。 「1月14日のRISEでチャンヒョン・リー選手に勝って新チャンピオンになった大雅選手、K-1だとレオナ・ペタス選手、朝久裕貴選手。そこら辺とやんなきゃいけないと思ってるんで、今年中にはやりたいです。国内の名前のある選手とやることで、キックファンにも注目してもらえるし、絶対に楽しんでもらえるので、ぜひ実現できるように頑張りたいと思います」 ――昨年は4戦4勝(2KO)でしたが、今年は何戦したいですか? 「昨年と同じく4戦。できれば5戦して全て名前のある王者クラスの選手とやりたいと思います」 ――弘希選手からは減量がきついのでSB日本ライト級のベルトを返上して、弟に階級を上げてきてもらいたいといったコメントも出ていました。3階級制覇は狙ってますか? 「まだあまり考えてないですが、そういうオファーがあった時に考えたいと思います。スーパーフェザー級の減量も特に問題ないので、ライト級と同時二階級制覇して保持し続けるのもありかなと思います。まずは今年1発目で倒すのでぜひ会場に応援にきてください」
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