2024年1月21日(日)群馬・オープンハウスアリーナ太田にて、堀口恭司がエグゼクティブプロデューサーを務める『TOP BRIGHTS.1』が行われた。
全試合後、ケージの中に入った堀口恭司FPは、「皆さん、どうでしたか?『TOP BRIGHTS 01』、まだまだ一番最初で苦労したところもあって、嫌な思いもさせたかもしれませんが、これから盛り上げていくので応援よろしくお願いします」と挨拶。
大会後、“本物志向”をテーマとするTOP BRIGHTSの旗揚げ戦について、堀口EPは囲み取材に応じ、大会を総括。ベストバウトや、今後について語った。
選手生命がそこまで長くないので、次のスターを作っていきたい
──まずは旗揚げ大会を終えた感想を。
「大会まで凄くバタバタしていたのですが、やっと形になった感じですね。やって良かったです。やっぱり、自分は選手生命がそこまで長くないので、次のスターを作っていきたいので、こういう活動ができて、すごい自分の中でもスタートラインに立ったかなと思います」
──今日の大会でそのスター候補は見つかりましたか。
「もちろんいますけど、1試合だけじゃなんとも言えないので、どんどん数をこなして、いろんな選手を見ていきたいと思います」
──ケージの中で、序盤は「育成枠」ということで地元の選手たちも出場しました。地域を巻き込んで大会を行うことに関してはいかがでしたか。
「どんどん団体を大きくしていきたいので、みんなの力で大きくしていかないと。いろんな人の力を貸していただきましたね」
──旗揚げ大会を終えて、2回目も頭に浮かびましたか。
「そうですね、今日やってみて、ほんとうに大会の流れとか難しさとかもいろいろ挙がってきているので、2回目はまあ、間を置かずにポンとやっちゃおうかなと思っているんですけど、まあ自分の試合の都合もあるので、それを調整しながら、という感じですね」
──2回目の開催地の候補も?
「いやーまだそこは全然、考えてないですね」
──今大会で印象に残った試合を挙げるとしたら?
「MMA第3試合のダニエル・ドンチェンコvs.ハン・サングォンは、2人ともタフで、サングォンもイケイケでバンバン行くスタイルが見ていても面白かったです」
(※1Rにドンチェンコが縦ヒジを当てて、サングォンの眉間をカット。2R開始すぐにドクターストップとなり、ドンチェンコがTKO勝ち)。
──リング上で「嫌な思いをした人もいるかもしれませんが」と言ったのは?
「こちらサイドもあまりSNSで上げたりとか、手が回らないところもあったのと、自分がファイターとして注目度があるので、それで『TOP BRIGHTS』の宣伝として見合ってないような形になってしまって、そこがすごい申し訳ない気持ちでした」
──ドタバタ興行になるのでは、と思っていましたが──。
「スーパードタバタですよ(笑)」
──でも試合自体は、短期決着も多かったからか、サクサクと進んだことで興行的なアラがそれほど出なかったんじゃないかと思いました。
「自分もそうですね。興行的にも速いタイムスケジュールで組んでもらえたので、すごいやりやすくて、観客側も“こんなにスピーディーに出来るんだ”と驚いたかもしれないですけど、そういったところも今後もスピーディーにやっていきたいなと思います」
──堀口選手がやりたかったことかもしれませんが、子供たちの声がよく聞こえました。
「そうですね。自分は小さい頃にPRIDEやDREAMを見て夢をもらったので、会場に来てくれた子供たちに夢を作っていきたいですね」
──第1試合からキッズが堀口選手の大会の扉を開きました。
「やっぱり“繋げて”いかないと。選手生命は短くてスターはたくさん生まれるものじゃない。いい選手だなと思っても怪我などでうまく育たないこともあるので、どんどん次のスターを出していけるような団体にしていきたいと思っています。今回はそのための第1歩です」
──地元で旗揚げで大会場でしたが、中規模会場だったらこのカードでいい選手が揃えばさらに熱のある大会だったと思います。今後はそういう中規模会場での大会も考えられますか。
「そういう大会も考えていますが、やっぱり選手たちの夢、子供たちの夢って、ああいう大きな舞台に立つことだと思います。もちろん小さな会場というのもありますけど、なるべく質を落とさないでやっていければと思います」
──今回、印象に残った選手には継続参戦も?
「もちろん。いい選手はピックアップしたいなと思います! 今回は遠くから見てくださった方々もありがとうございました!」