キックボクシング
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【全日本キック】全日本キックボクシング協会が3月16日に旗揚げ戦「本格キックボクシングを目指す。世界各国の選手と対等に戦える技術と精神を身に付けた選手を作りたい」

2024/01/20 13:01
【全日本キック】全日本キックボクシング協会が3月16日に旗揚げ戦「本格キックボクシングを目指す。世界各国の選手と対等に戦える技術と精神を身に付けた選手を作りたい」

全日本キックボクシング協会の旗揚げ発表記者会見が行われた

 2024年3月16日(土)東京・後楽園ホールで旗揚げ戦『原点回帰 初陣』を開催する、全日本キックボクシング協会が1月20日(土)都内にて記者会見を行った。


 協会には元・新日本キックボクシング協会、元NKBのジムなど19のジムが加盟。また、2018年に北関東を中心にアマチュア・プロ大会を開催している『DEADHEAT』実行委員会も協力する。

 協会は8月1日に設立。代表には稲城キックボクシングジム(元・伊原道場稲城支部)会長の栗芝貴氏、副代表には小野瀬邦英氏、理事に林武利氏、同じく理事に酒井秀信氏が就任。

 栗芝代表は会見の冒頭で能登半島地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表し、被災された方々にお見舞いを伝え、協会設立の経緯を次のように説明した。


【写真】加盟ジムの代表も出席、土屋ジョーやマサルらの顏も

「協会名は日本のキックボクシング団体の最初期に作られた団体の名称です。本格キックボクシングに原点回帰して素晴らしい格闘技を見つめ直す、プロスポーツ競技としてますます発展し、本格キックボクシングをより世間に広く認知してもらい子供たちが夢や希望を持てる競技団体を掲げて設立しました。

 ヒジ打ち、組んでからのヒザが認められたキックボクシングルール。現在のキックボクシングは多様化されたいくつかのルールに変貌していますが、私たちが目指す本格キックボクシングはムエタイをはじめ世界各国の選手と対等に戦える技術と精神を身に付けて、会場に来た皆さんに勇気や元気を与えられる試合をすることが重要。プロ選手育成に力を注ぐジムに選手が輝ける場所を提供できる運営を目指します」


【写真】旗揚げ戦に出場する選手たちも出席。一からスター選手を目指す

 旗揚げ戦では全13試合が組まれ、いずれも3分3R(今後は5Rもあり)。「この大会はデビュー選手の試合が多数組まれています。メイン、セミも挑戦者はデビュー戦となります。新たな団体にふさわしくフレッシュな組み合わせですが、選手は旗揚げの意味を汲み取って素晴らしい戦いを見せてくれることを期待します」と栗芝会長。内臓を損傷してリハビリ中の元・新日本キックボクシング協会フェザー級1位・瀬川琉(稲城キックボクシングジム)も参戦予定で、6月か9月にタイトルマッチを予定。

 会見には加盟ジムの代表、出場選手たちも出席し、それぞれ意気込みを語った。


 タイトルやランキングについては「瀬川は実績と経験値があるのでフェザー級のタイトルマッチになり、そこに挑戦していく選手を数名の選手から考えています。その他の階級は今年、今後6月13日、9月6日、12月28日の大会で勝ち上がっていく選手からランキングに入れていきます。なのですぐに全ての階級の王者が決まることは現在はありません」と、まずはランキングを作るための試合が行われていくとした。

“原点回帰”ということで、日本キックボクシング界の長年のテーマであった「打倒ムエタイ」についてどのように考えているのかと聞かれると、次のように答える。


「打倒ムエタイをトップの目標に掲げる必要はないとは思っています。キックボクシングの歴史はムエタイの牙城を崩すでしたが、すでにかなり崩しに行ってる。私たちの現役時代では考えられないようなマッチメイクもかなり出来ています。テーマではないですが、日本のベルトを巻いた選手がタイのノーランカーや無名選手とやって簡単に負けるような王者を作っても意味がない。ヨーロッパも中国もキックボクシングが盛んで強いので、こういった海外の選手と渡り合っても対等に勝ち上がっていく日本人選手を作っていきたいと思っております。


 打倒ムエタイではないですが、タイの技術はやはり日本に比べて長い歴史で培われたので、そこは吸収しながら、しかし、当時からキックボクシングがいろいろなことでタイ人の対策に向けて苦慮してきた。そこは今は私含めて各ジムは進歩しています。首相撲やヒジの対策は進歩しています。なので打倒ムエタイがメインではありませんが、ムエタイには絶対に勝ちます。ラジャダムナン、ルンピニー、そして日本でもRWSが始まりますが、こういった試合にも参戦できる選手を作っていきたいと思います」

 栗芝代表は「3年で全国に全日本キックボクシング協会の名を轟かせてスター選手を作ります」と締めくくった。

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