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【ONE】魔裟斗「スーパーレックはヒザ蹴り・右ストレートも重い」「武尊は後半のワンチャンスをものにできるか」

2024/01/15 15:01
 2024年1月28日(日)東京・有明アリーナで開催される『ONE 165』で「ONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチ」として、王者スーパーレック・キャットムーカオ(タイ)と挑戦者・武尊(team VASILEUS)が対戦する。  このメインイベントに向け、元K-1WORLDMAX世界王者の魔裟斗が、スーパーレックの動きを視察。動画も見返しながらABEMAで勝敗予想を語った。  開口一番、「ロッタンよりもっと強豪なんじゃないかという気さえしています。僕の周りの格闘技関係の人たちに聞くと、“スーパーレックやばい。強い”と言っています」と、スーパーレックの強さを語り出した魔裟斗。  今回、キックボクシングルールで武尊がスーパーレックと対戦することについて、「スーパーレックはムエタイルールとキックボクシングルールでは戦い方が全く別。ムエタイルールだとヒザとヒジの選手。ほぼヒジの選手ですね。しかし、キックボクシングルールだとヒジがないので、ヒザ・ハイキック・ローキックの選手に変わるんです。今回のルールは武尊にとって良いルールだなと思います」と、K-1ルールで戦って来た武尊がアジャストしやすいとした。  魔裟斗は、当初、武尊と対戦が予定されていたロッタンと、今回のスーパーレックの違いについても、「ロッタンとは何も考えなくても噛み合いましたよね。どちらの方が打ち合ったら強いかっていう分かりやすい展開になっただろうな、と。でも、今回のスーパーレックは、武尊からすると距離が遠い」と、間合いが異なることを挙げ、「武尊はその距離を潰して、インファイトで戦いたいと思うけれど、インファイトで入っていった時にスーパーレックはそこからヒザ蹴りが得意なんですよね。ただ、中に入らないと武尊の得意のパンチの勝負がしにくいと思うので、中に入らなければどうしようもないけど、中に入ったらヒザ蹴りがある。武尊には鋼鉄のボディを作れと」と、アドバイスしている。  さらに、魔裟斗は蹴りの評価が高いスーパーレックの意外なストロングポイントを挙げる。 「蹴りがすごいって周りの評価ですけど、僕が見た感じ、蹴りよりもさきほど言ったヒザ蹴り、そして右ストレートが重い。パンチは細かく小さく打つボクサーのようなパンチではないけど、ムエタイ特有の一発一発強く打つパンチ。あの右をもらったら危ないぞという気がします」と、右ストレートにも警戒すべきと語る。  そんな世界最高峰の打撃を繰り出すスーパーレックをいかに攻略すべきか。  魔裟斗は「以前、武尊がK-1で戦ったダニエル・ピュータスがスーパーレックを苦しめてるんですよね。どんどん前に出て、パンチでボディを打ったりして消耗させられてる。どっちが疲れてるかと言ったら、スーパーレックの方が疲れているように見えた。武尊も同じような戦い方で、前半、前にプレッシャーをどんどんかけて行って、ミドル・ローキックを防御しながら、ヒザもかいくぐりながら、ボディや顔にパンチを打って行くことができれば、後半4・5ラウンドにチャンスは来るんじゃないかと思う」と、長丁場の前半で相手の蹴りを被弾せずに圧力をかけることが出来れば、後半にチャンスが生まれるという。 「武尊のパンチは一発があるので、一発当てることができれば、5ラウンド中に必ずワンチャンスは来るので、そこを武尊が逃さないことですね。チャンスが2回、3回も来ると思わない方がいい。ワンチャンス効いたと思ったらそこで終わらせるぐらいの気持ちで勝負に出てもいいんじゃないかなと思います。後半4、5ラウンドの勝負だと思いますよ」と、勝機を逃さず行くときに行くべきと語る魔裟斗。  最後に「今回のスーパーレックはロッタンに勝るとも劣らない強豪なので、きっと勝負は後半になると思う。武尊の持ってる右の重いパンチを当てて、武尊の日本でのKO勝利を久しぶりに見たい。期待してます!」とエールを贈った。  キックのみならず、パンチの強さを兼ね備えた世界王者・スーパーレックを相手に武尊は勝利を掴むことができるか? 試合の模様は「ABEMA PPV」にて生配信される。
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