2024年1月11日(木)都内にて「RISE×GLORYの新たな試みについて」の記者会見が行われた。会見には伊藤隆RISE代表、GLORYのマッチメイカーであるロビー・ティマーズ氏、エグゼクティブディレクターのモーリス・ホルス氏が出席。
会見の冒頭では、RISE年間最大のビッグマッチである『RISE ELDORADO』が3月17日(日)東京体育館で開催されることが発表され、「RISEのオールメンバーの出場、対抗戦を考えている」(伊藤代表)とのこと。また、7月に大阪、9月に新しくなった横浜BUNTAI(旧・横浜文化体育館)、12月前後に東京で『WORLD SERIES』が開催されることも発表された。
そして12月にGLORYと提携して新たなトーナメントの開催が決定。「WSで8人トーナメントを3大会でやっていましたが、今回は65kgのワンデーで8人。出場候補はペットパノムルン、チャド・コリンズ、原口健飛、白鳥大珠、エイブラハム・ヴィダレス、ヤン・カッファなど6名をRISEとGLORYから選出して、2名をRISEとGLORYで予選をやります。賞金も精査していてそれなりの金額を用意したい」(伊藤代表)
さらに、RISEの世界ランキングとGLORYの世界ランキングが統一されての世界ランキング(名称は未定)が新たに作られることも決定。
ロビー氏は「キックボクシングの団体がこのような取り組みをするのは今までなかったことだと思うので、選手を団体内に留めるのではなくファンが望むカードを実現する。選手を団体の中だけに留めない取り組みをしていきたい」と挨拶。
モーリス氏は「8人トーナメントはストーリーが伝えやすい。ファンには大いに期待してもらっていい。キックボクシングを世界に有名にして多くのファンを獲得したい。そういう意味で8人のトーナメントは意義がある」と語った。
また、RISEとGLORYではルールや判定基準が違うため(ワンキャッチワンアタックや、GLORYでは大技が評価される、5人制ジャッジを採用しているなど)統一ルールもこれから作っていくという。
今回は65kgで行われるが「将来的には70kgや、上の階級は日本人が少ないので、南原健太がチャレンジできるか。層が厚くなればやっていきたい」(伊藤代表)と他の階級でのトーナメントも視野に入れ、GLORY側は「現在65kgが従来の最軽量級になっています。ただ、日本に軽い階級で優れている多くの選手がいることは知っている。今後は今回のトーナメントの成功にかかっていると思います。マスコミがたくさん取り上げて、ファンも盛り上がって成功すればGLORYでも65kgより軽い階級を制定することも、まだ明言は出来ませんが考えることもあります」(ロビー)とする。
GLORYでは今年、77kg、87kg、95kg、ヘビー級でそれぞれトーナメントが開催されるが、「コンセプトは世界最強を決めようというものなので、日本人にその階級で強い選手がいれば歓迎します」と、日本人選手の出場もあり得るとした。